令和5年度 第1回大田区基本構想審議会
【子ども・福祉 専門部会】
子育て世帯が流出している大田区に求められる施策とは

大田区の目指すべき将来像を示す【新たな基本構想】として、自治体の最上位の指針となる“基本構想”の策定が進められています。
昨日は、【子ども・福祉専門部会】を傍聴させて頂きました。
ペーパレス会議として、資料はモニター

大田区は、コロナ禍で0歳-4歳の乳幼児を育てる30代の子育て世帯が1000名以上流出している現状があり、子ども施策を論じる上で、見逃せない課題です。



東京都の審議会に多く出席していますが、
区の審議会の出席前に危惧していたことは、私が区議会議員時代に感じていた
「大田区の審議会は行政からの説明会になってしまっているものが多い」との思いです。

審議会の肝は、名誉職ではなく、現場を熟知している専門性の高い有識者、学識経験者の方に参加してもらえるか、幅広い公募区民の参画があるか。

東京都議会では、子ども基本条例の策定に携わり、
また、東京都住宅政策審議会委員として、東京都住宅マスタープランの改訂にも携わってきました。

環境影響評価審議会を毎回傍聴する中で、毎回2時間以上、専門家の先生方からとても熱い議論が行われています。

子ども・福祉専門部会 と、大変幅広い課題設定に、子どもを取り巻く状況は多様化、複雑化しており、一時保護所の移管や、子どもの貧困、夏休みのお昼ごはんの課題等、多岐にわたります。

福祉は、高齢者福祉・障がい者福祉、福祉避難所の整備等の、災害対策、就労支援、障がい者教育、合理的配慮の推進と、多岐に渡り、
「子ども・福祉」と一緒に論じるのあれば、児童専門性の高い委員のご意見を頂きたかったです。

石渡和実部会長は、人権論・障がい者福祉の専門家ですが、ファシリテーターの役割をされていたので、
子どもに関する意見を言っていた多くは、区議会議員の委員さんであり、
議員間討議は必要ですが、せっかくの審議会ですので、子どもに関する専門家のご意見を伺いたかったです。

大田区社会福祉協議会が主体となって、地域福祉計画策定に向けた【地域懇談会】が、大田区4地域で開催され、地域の課題と、将来どの様な街になってほしいか、とても多くの意見が出て、
私も地域懇談会に参加させて頂きましたが、

地域の声として
「大田区は、公園の数は多いが魅力的な公園が少ない」
「ボール遊びできる公園が、区内4ヶ所しかない」
「思い切り泥遊びできるプレイパークが欲しい」
「困った時の、一時預かりが限られている」
「地域の子育て拠点、気軽に使える多世代交流の居場所が欲しい」
「学童保育のお弁当、学校給食の無償化をしてほしい」

等の、大田区で子育てしている人が、
品川、世田谷、川崎のプレイパークに遊びに行っている現状があります。

子育て支援の充実している近隣区に引っ越している状況が顕著である一方で、
➡︎ 兵庫県明石市では、キドキドを自治体が運営して子どもは無料で遊べる。など
子どもが増えている自治体から学ぶべきであると考えます。

子ども・福祉専門部会で、子どもの遊び場や居場所等の、課題と目指すべき目標についての議論が伺えなかった事は、とても残念でした。
(子どものお迎えで、19:30過ぎに会場を失礼しましたが)

区議会議員さんより「待機児童もゼロを達成し、分娩施設も増えた。学校の建て替えもバンバンおこなっている」との大田区の子育て支援は充実しており、乳幼児世帯の1000人以上の流出は、「広報が足りていない」との指摘がありましたが、果たしてそうでしょうか?

家賃も高く、ファミリー世帯、ひとり親家庭も安心してすみ続けられる住宅セーフティネットの拡充。
いつでも預けられる、一時預かりの充実、
物価高、生活困窮の生活に寄り添う食の支援。

私も日々、地域行事でも、現場の課題と声をお寄せ頂いております。

政治は生活です‼️
今、大田区に暮らして感じている日々の課題。
2040年、子ども達が大きくなった頃、どう云う大田区であって欲しいか。

【新たな大田区基本構想の策定に向けた区民アンケートを実施しています‼︎】

ぜひ、大田区の現状をまとめた【大田区データブック】をご覧頂き、



夏休み、ご家族で話し合ってアンケートにご参加ください‼︎

大人アンケート】
こどもアンケート】





8月3日子ども・福祉専門部会】傍聴メモ

石渡和実 部会長
人権論・障がい者福祉等の教授 大田区で子育てをした経験

中島寿美 社会福祉協議会会長

議題】
① 伸ばすべき強みや特に対応が必要な課題

子ども・福祉分野〉
人口/子育て/教育/高齢者/福祉/健康・スポーツ 自治体運営

新たな基本構想の策定にあたり、データブックを作成した。

人口】
総人口は上昇しているものの、20ー24歳は転入超過となっているが、
0-4、30-39歳は、大きく転出超過となっている。

0歳ー4歳の乳幼児世帯の転出超過数は
大田区は23区でワースト

待機児童0を達成したが、実数は上昇傾向

コロナ禍で、子ども達の自己肯定感の低下が見られる。

◯ 6 5 歳 健 康 寿 命 は 延 伸 傾 向 に あ るが 、一人 当 たり医 療 費 ( 国 民 健 康 保 険 加 入者)は 特別区平均と比較して高く推移している。


・基本構想の検討会
2040年の大田区の姿。今生まれた子ども達が、成人する頃の大田区のすがた。

子ども達が将来に希望を持つことができる大田区にするために。

中島さん〉これまでも、様々な支援策に取り組んできた中で、
これまでの取り組みの成果をきちんと評価せねば、前の進めないのではない


コミュニティ
商店街の空き店舗の活用
学校と地域
多世代間の交流の機会、学校教室の活用

庄嶋さん〉
小中学生 交通の便がいい都会でありながら
自然の魅力とコミュニティ・お祭りの魅力等がある。

押見さん〉
80万人 少子化対策やっても、子ども自身にはあまりメリットがない。

今生まれた子ども達
子ども政策をしっかりとやることは、1番の高齢者対策にもなる。

昨年、子育て世帯に選ばれる大田区にせねばならないと云う、大きな課題。
幼稚園では、1年で25人転校してしまった園もあるくらい深刻な課題。

住宅が高いから、引っ越してしまう。
一方では、隣の世田谷区は大田区よりも住宅が高いのに、子育て世帯が増えている。

新規のファミリータイプのマンションはほぼ皆無。

2040年頃に、子どもが増えて、納税額が増えて、高齢者も安心できる大田区を目指さねばならない。

事務局〉転出アンケート 現在住んでいる人
令和5年 すみ続けたい方が85%

区外に移りたい理由の1位は住宅価格
2、住環境 公園
3、まちのブランドイメージ
4、行政の対応

待機児童もゼロを達成して、学校の建て替えも進んでいる。
分娩施設の誘致で、5000万円出して、2箇所くらい増えた。
広報が足りないのではないかー

子育て世帯の流出

庄嶋さん〉
高齢者のところで、65歳以上人口の中で、要介護人口は少ない。
健康づくりの取り組みは進んでいるのではないかー

栄養 運動 社会参加

大田区では、ポールウォークがとても盛んに行われている。町会でも行われている事も、自主的な健康づくりが盛んなのではないか。

集まる場所があれば、高齢者がいきいきと集う

高齢者の皆さんが、子ども食堂を運営したり、ちょい飲みをしたり、地域力、コミュニティの力が重要なのではないか。

中島さん〉
もう90半ばになったが、多くの人と触れ合う事が1番重要。話し合う事が重要。
大田区は一人暮らし高齢者が多い中で、昔話が出来る人も大事。
健康高齢者を育てる、自分で健康を保つ意識をきちんと保つ。それが出来る環境づくり。

大田区は、地域ごとにとても特色があるので、上から押し付けるのではなく、地域ごとに、自分たちのまちを自分たちで造る意識。
高齢者になってわかる事も多くある。

総合的に暮らしやすいまちを、造るために、
若い方も高齢者も、みんなで話し合う場を作る。


三島委員〉一人当たりの医療費の推移

健康寿命は、都内の平均を少し下回り、医療費は高い。検診受診率も高くない。

ダイバーシティのある大田区の魅力、一方で均一的な健康づくりも難しい。

特定健診の受診率
➡︎ スポーツ健康都市 

岡元さん〉大田区も、誰1人取り残さない
介護、自宅での介護を望む方が43%

地域包括の充実が大きくなっていく。
在宅希望でありながら、家族への負担は避けたい。
介護人材の確保の課題に、大田区もしっかり取り組まねばならない。

もり愛の感想〉
➡︎ 公園が魅力的ではない
➡︎親子の居場所
➡︎ 子育て支援の充実

資料19p以降

『目指すべき姿の達成度評価報告書』

試作ごとにABCDに振り分けている。

基本計画が存在しない期間

◯ 新おおた充填プログラム

「新たな基本構想の策定に向けたアンケート」

7月14日〜
全小学校6年、全中学生 1万5千600件を超える、回答が集まっている。
・4000件は、保護者の回答
・590件
まだ、一般区民の方に十分な呼びかけができていない。

交通の利便性が高いが1位

新おおた重点プログラムと紐づけている。

区民が現在の大田区をどのように捉えているか

基本計画の存在した期間とそうでない期間に分けて

未来を拓き。

子どもの回答と、大人の回答

今後大田区で、どのような施策が重要であり、どこに力を入れていくべきかー

既存の計画の枠内での意見ではなく、幅広い意見が寄せられたら良い。
アンケートは9月まで!

重要となる施策

庄嶋さん〉区民アンケートの
子ども達保護者の意見

今の大田区のまちの姿、2040年の目指す姿

大人 ー 子育て中の保護者、安全
子どもー 地震や風水害対策、4位以降は、
障がい者、高齢者、ダイバーシティ 広い視野で考えている。

高齢単身世帯が増加している、知的精神障害手帳の取得者が増加している。

高齢者、障がい者の就労が課題となっている、その人らしい働き方、
東京都ソーシャルファーム、協働労働、一人ひとりが自分らしい働き方をして、誰1人取り残さない社会。
合理的配慮、UDトーク、情報バリアフリー
技術の進展により、合理的配慮。

SDGs未来都市、イノベーションの力も活用しながら、社会課題に活かしていく。

介護事業者のニーズに合わせて、車椅子の改良をしたプロジェクトも実装している。

大井さん〉老老介護が増えている中で、町工場の技術を使って、介護事業者のニーズを形にした。

現場で困っているニーズ、ものづくりのまち大田と云う中で、若手の働き方が減っている。

ものづくりが好きだと思っている子どもは多いが、
高校に進学した後、製造業と離れてしまう。

荒川区では、離職した若者と、ものづくりをマッチング。
子育て・福祉の視点から、働き方として結びつける施策も求められているのではないかー

押見さん〉スポーツ健康都市宣言
医療介護にお金のかからないまちを作っていく、総合型地域スポーツクラブの活用。