令和5年6月21日

【令和5年第2回定例会を終えて(談話)】 

                      東京の緑を守る会  もり愛

 

本日、令和5年東京都議会第2回定例会が閉会し、2,219億円の補正予算、付託議案53件、陳情請願について審査を行いました。


【令和5年度補正予算】大幅増収を反映し、都民の命と暮らしに寄り添う緊急対策を


今定例会には、令和5年度補正予算2,219億円億円が計上され、新型コロナ5類移行後の医療提供体制の確保と、重篤化リスクの高い高齢者・ハイリスク層を守るための支援と共に、私もかねてより要望して参りました、ワクチン副反応への対応強化として「新型コロナウィルス副反応相談センター」「ワクチン副反応専門診療相談窓口」が設置され、医療的知見から専門的な相談等に対応し、都民に寄り添う支援強化を要望します。


また、喫緊の課題であるエネルギー価格の高騰、物価高騰等で苦境に立たされている都民や事業者に対して、家庭等に対するLPガス価格高騰緊急対策、医療機関・福祉施設等の負担軽減中小企業者等への支援として公衆浴場向け燃料費高騰対策、運輸事業者向け燃料費高騰対策、中小企業特別高圧電力・工業用LPガス利用事業者への負担軽減等評価するものですが、

財源は全て国の臨時交付金を活用したもので今年度の大幅な税収増を反映し都民生活・東京の経済を下支えする為の一層の取り組み強化を求めます

 

少子化・こども・子育て支援 こども学校給食の無償化について】


こどもの貧困の背景にある、非正規雇用・ひとり親家庭の困窮、子育て家庭への負担軽減は待ったなしの課題です。


都立高校における学校給食費支援事業として保護者の負担軽減の為の緊急対策5,000万円が計上されました

都内でも給食無償化に取り組む自治体は増えてますが、財政状況によって自治体間格差と不公平が生じてます。

区が独自に給食を無償化した自治体でも、特別支援学校等、都立小中学校では無償化となってません。

物価高騰の背景がある中で、子ども達の健やかな成長に資する給食の質の確保も重要です。学校給食無償化の推進に、都が財政支援を行うよう要望致します。

 

持続可能な環境都市東京を目指して 神宮外苑再開発について】

『東京都生物多様性地域戦略』がまとめられ、自然と共生する豊かな社会・あらゆる主体が連携し生物多様性の保全と持続可能な利用を進めるネイチャーポジティブの実現が掲げられております。

国際影響評価学会日本支部は、6月15日明治神宮外苑地区の環境アセスの手続きに問題があるとして、都に対し事業者に工事の一時停止を命じるよう勧告がありました。

都は真摯に受け止め、東京の貴重な緑と生物多様性を守る為、都が責任をもって計画の見直しを行うよう強く求めます。


また、国はCO2削減に寄与すると、原子力を最大限活用する方針に舵を切り、知事が設置した「エネルギー問題アドバイザリーボード」は石炭火力や原発利用へ方針転換するような時代に逆行するものであってはならないと考えます。


気候危機は待ったなしです。東京から国を牽引し強力に再生可能エネルギーを推進していく事を求めます。


これからも、都民の皆様と対話の中から、命と暮らしに寄り添う都政の実現に全力で取り組んで参ります。