おおたSDGsタイムズ創刊記念
「今、地球で起こっていること 環境問題・平和・SDGs」
共同通信社 井田徹治さんより伺う
おおたSDGsタイムズ創刊おめでとうございます❗️
先日は仕事を終えて、おおたSDGsタイムズ創刊記念講演会へ。
共同通信社 環境ジャーナリストの井田徹治さんより「今、地球で起こっていること 環境問題・平和・SDGs」をテーマにご講演頂きました。

SDGsを掲げ綺麗事を並べながら、自然を破壊し続ける暴走する資本主義に、
私達はどう声をあげていく事が出来るかー

環境問題は、民主主義と社会そのもののあり方を問いかけます。
世界を取材してきた井田さんより、環境正義と気候正義の実現、根本的改革の視点からお話を伺いました。
気候危機行動宣言を行った自治体として、
ゼロエミッション東京の実現に向け
自治体と連携しながら、こども達の未来を守る為に行動して参ります❗️
井田さん、茂野編集長ありがとうございました!



井田徹治さんのお話より講演メモ》
コロナ危機と環境破壊

増える「動物由来感染症」の拡大
国連環境計画が指摘する理由
・人とモノの移動形態の変化
・動物性たんぱく質の需要拡大
・持続的ではない農業の拡大
・野生生物の捕獲と利用の拡大
・資源採掘



進む土地の劣化⇨ 地球上の土地がどんどんダメになっている
〈国連&砂漠化対処条約事務局〉
人為的な原因で生産性を失う土地
感染に失われたもの 砂漠化
・毎年1200万ヘクタールの土地がうしなわれている
・750億トンの土壌に相当⇨土地が劣化するとCO2が吸収されない⇨温暖化

対策を講じないと、2050年までに更に1600万平方キロの土地が劣化する。
15年~50年の内に、690億トンのCO2が放出されると言われている。

世界中で13億人が、エネルギーを得られない。
⇨ 木を伐採して、燃料にしている。
SDGs 持続可能なエネルギーをすべての人に

土地の塩類化
⇨ ウズベキスタン 灌漑のやり方を間違えると、地下の塩分を吸い上げて、土地が塩類化して作物が全く育たなくなってしまう。

中央アジアのアラル海
昔は湖だったところ いきもの一つ居ない土地になってしまった。

カザフスタンとウズベキスタンにまたがる湖 1977年 世界4位の湖だったが、綿花栽培の為に灌漑の為に湖が干上がってしまった。
◎マダガスカル
◎ニューカレドニア(鉱山活動による土地劣化)
観光地としても人気だが、ニッケルの採掘の為に、緑の生えない土地になってしまった。

◎ブラジルのセラード
農地開発による破壊。日本のODA最大の食糧確保の為の農地開発により土地劣化が進んでいる。

プラスチック汚染】
世界じゅうの海でプラスチック汚染が進んでいる。
生き物を守るための生物多様性条約、
土地劣化 砂漠化解消条約 化学物質、水銀
プラスチック対策の為の国際条約化の動き

◎プラスチックごみ汚染
2015年で3億トン、毎年大量のプラスチックごみが出ている
リサイクルされているのはわずか10%程度

セルビア ごみの山、大型プラスチックごみの山からモノを拾う人々
ドナウ川の汚染
西アフリカ かつては美しいプライベートビーチが広がっていたが、
非常に貧しい国でも、プラスチックごみ汚染が深刻

ザンビア〉 リサイクルプラントも無い。
熱い国なので、暑さで自然に気化して野焼きが起こっている。
幼い子どもが、捨ててあるペットボトルのジュースを飲んでいる。

モルジブ〉美しい高級ホテルのプライベートビーチと、表裏一体のごみのビーチ
首都マレに、ゴミの島を造った。単に捨てていくだけ。
⇨バングラディシュからの最貧困が島に住み込んで働いている。

深刻化するプラスチック汚染
先進国だけの問題ではなく地球規模の問題、
海洋汚染、生物への被害、経済的損失

人権問題・貧困問題もはらむ
☆人類の持続的な発展には、喫緊の課題。

日本は大量のプラスチック消費大国

940万トンのプラスチック(年間)
・マテリアルリサイクル 22%
・ケミカルリサイクル   3%

海外にはサーマルリサイクルという言葉はない。(熱回収)
廃棄物発電、熱利用として、57%は、燃やしている。
かつては、分別していたのに、今は燃やしてしまっている。

日本のプラゴミは2/3は、単に燃やされてしまっている。

915万トン中、真のリサイクルは205

深刻化するプラスチック汚染
日本はリサイクル率18%と、世界中のリサイクル後進国

急速に進む種の絶滅 6回目
IPBESの地球規模評価報告書
地球規模アセスメントで、取り上げられる

我々の暮らしが、深く海外の環境破壊に繋がっている。

生物多様性喪失と日本人の暮らし
日々の暮らしが招くふ多様性消失と
問題は関連しあっている。

【根本的変革の視点】

◎リンとチッソは、農業の為に、地球の許容量をこえてしまう程の量
プラネタリーパウンダリー

ヨハンロック
SDGsのウエディングケーキ

自然生態系に関する目標を最優先に、
その上に、社会に関わる 水 ジェンダー、平和

一番上にあるのは 経済は、生態系と社会との基盤があった上で、その上に成り立つもの。

地球環境を守った上でなければ、社会も守れないし、経済も成り立たない。

トレードオフを乗り越え、WinWinを目指す
統合的な達成が必要
今、多くの企業がやっているつまみ食いは許されない。

「地球の限界」の認識が必要

◎忘れてはいけない事
「不正義」の存在

先進国が大量の温室効果ガスを排出
先進国が出した大量の温室効果ガスで、途上国の最貧層に最初に影響を受ける
地域間の不公平・不正義

現世代が多くの環境問題を引き起こし
次世代の人、生まれていない人に大きな被害をもたらす
「未来が奪われる」
ミライの選択肢が減少する

温室効果ガスの排出削減
2040年までの気温上昇は同じ効果が出るのはそれ以降
対策費用は「未来への投資」
世代間の不公平・不正義

赤字国債による環境破壊のおs苦心
化石燃料

環境正義・気候正義の実現を!!!
◎若者が怒るのは当然!


最後に
我々はどんな時代に生きているのか
気候危機 生物多様性の危機 絶滅の危機
プラスチック、食料危機

誰が根本的変革の主役に成るのか

一般市民のチョイスとボイス

我々、少しでも影響の少ない製品・企業を
影響を減らす行動を
対策に熱心な政治家を選ぶ事 チョイス、区長、区議

対策を求めて声 ボイスを上げよう
政治家に、企業に、官僚に、

どうやったら、政治で環境を変えていく事が出来るか。

ドイツの緑の党の動き
地方議会から始まった。
地方議会から変えていく事。杉並区の岸本さん
国を動かすのを待つよりも、地方から変えていく事。

生物多様性にしても、地方で思い切った事をしていく事が近道
欧州でどこが変わってしまったか。

環境教育で、リテラシーが欧州とは大きく変わってしまった。
欧州では環境政策を掲げないと、当選しない。
知る事の大切さ、社会人の再教育、環境教育の強化、

深刻化するプラスチック汚染
使い捨て大国の日本
自分の手に届く範囲で、何から変えたら良いか。
個人レベルで出来るヒント

プラスチックごみ ペットボトルを飲まない様にしていると、
ゴミも省エネも、一般市民 消費者に罪悪感を持たせる社会ではだめ

マイボトル、マイバックは当たり前。
国際的な、信頼のできるエコラベル認証を選択する事。
持続可能な商品、ボイス 
お客様の声に過剰包装を辞めて、認証製品をもっと扱ってください。声を上げていく事。

チョイスだけだと、選択肢が少なくて変わっていかない
ボイスを上げていく事。

重要なのは、公共調達が非常に重要。鎌倉市は自動販売機からペットボトルを無くしている。

悲しいかな、選択肢がない。

茂野さん〉フェアトレイドタウンで上手く行っている事例
市民運動でやる事はいいが、地方自治体でも
練馬区では、農地もあり、進めていこうという動きがある。

条例でプラゴミを辞める自治体もある。スケールを見せている。
公共調達で進めていく事も重要。

上澤さん〉フェアトレイドについて、世田谷区が準備運動をしている、名古屋、熊本では非常に大きな調達になっている。
あと10年しかない。ボイスとチョイス、うねりになるような、

目に見えるもの 環境問題を知るという事が重要。
こどもも大人も、プラゴミ、自治体で出来る事。プラゴミを切っ掛けに、地球環境を考えていく事。
マイクロプラスチックになると、人間の体の中に入ってくる。
海岸にもゴミが貯まっている。
洗足池など、豊かな自然もあり、池上本門寺の自然、野鳥公園、
自分の目で、身近な自然を目で見せていく事。
身近な自然を取り戻していく事。

子ども達に自然体験を大切に触れる事。
環境先進国ではない という事を、みんなに教えていく事。
日本の電気はどんどん汚くなっている。

日本人ちゃんとやっていると行政も企業もいっているが、こんなに遅れてしまっている。
EVの対策も考えねばならない。

講評、市民のボイスとチョイスを 分身ロボットカフェの取り組み

市民の声、海外に行くとNGOの力がとても強いが、日本だと弱い
身近な所から始めていくしかない。

NGOを大切にしていくこと。SDGs

SDGsタイムズのこれから
⇨ 発行される毎に、学習会を開催、おおたネットワークが消費者団体であり社会教育団体として、活動していく。