【大田区の地域自治を考える会】大田区の地域力とは何かー
2022年12月27日「地域力とは何か」をテーマに、大田区役所地域力推進部地域力推進課 区民協働担当 渡辺係長より伺う。
大田区の地域力とは何かー
18出張所ごとに、“地域力推進会議”が毎月開催されている中で、町会自治会等の地縁団体が中心の現状に、私が区議会議員時代の頃から、
テーマ型の地域団体である区民活動団体との連携がテーマと言われ続けて10年以上。

一方で、近年の大田区では【公民連携まちづくり】として、区と企業との連携推進に力を入れています。
先日の「新空港線蒲蒲線政治促進区民協議会」でも、地元企業・自治会町会と、地域の有力者が一堂に集う場であったのに、「大田区からの説明会」で終わってしまい、区民との協議の場にはなっていませんでした。

地域のになてである町会の高齢化は、東京都でも課題になっており、
東京都でも、コロナ禍の地域活動を応援する予算を拡充し、コロナ禍のオンラインでの活動を支援する「スマホ教室」による高齢者へのデジタルデバイドの解消や、私も文教委員会でも生活文化局事業として提案し、NPOやプロボノとの連携推進も力を入れて来ました。

↑東京都でも、町会自治会活動を応援しています。
ぜひご活用下さい。

また、子ども基本条例を策定した東京都として、
未来の地域の担い手である子どもの意見を地域に反映させる場も必要だと感じます。
地域の皆さまと【地域力】をテーマに幅広いご意見を伺わせて頂きました。





↓「大田区の地域自治を考える会」より
地域力推進課 区民協働
区民活動団体との連携・区民協働担当と生涯学習担当とに分かれている。
区民活動団体が、主な担当となる。

大田区の区民活動団体支援 
スタートアップ助成・ステップアップ助成、デジタル環境助成
審査をさせて頂き、区民活動推進会議により採択。事務局として参画している。

2月5日(日)NPO区民活動フォーラム コロナ禍でリアルでの開催が出来ない中で、
これまでの歴史を振り返る中で、区民活動フォーラムの重要性
活動の発表の場、交流の場をどれだけ用意できるか、大田区に求められている役割。

Web上 平成23年~「おーちゃんネット」12月4日にリニューアルした。
大田区が、どの様に駆使していくか。
情報発信、ネット上の空間でも、連携・協働をいかに進めていく事が出来るか。
ここに、どの様な機能を付加できるか。

区民活動施設かまた・こらぼ大森と、区民活動拠点を施設として2カ所持っている事は、
大田区の強み。区民活動施設が、どの様に活性化していく事が出来るか。(委託事業)

基金で賄っている、予算が多くついているわけでは無い。
その中で、どの様に連携していく事が出来るか、どの様に運営していく事が出来るか。
災害ボランティアセンターの運営

全国的には社会福祉協議会が主となって運営されているが、
大田区では、地域パートナーシップ支援センター・社会福祉協議会・大田区・3者が共同しながら 各出張所ごとに、啓発活動 
地域パートナーシップ支援センター

地域力推進部・地域力推進課・地域力推進担当は、自治会をメインに支援する部署

区民活動団体、自治会町会の担い手
現在のメンバー、その次の担い手の確保が、緊急性の高い課題となっている。
地域と、どれだけ大田区が地域に入っていって、協働しながら活動する事が出来るかが、求められている。

自治会町会と、区民活動団体をからめて活動していく事が出来るか。
目的として、どの様に地域が活性化していく事が出来るか。

地域 自治会町会・青少対、と区民活動は、全く別のものではない。
いかに地域をより良いものにしていくか、

地縁型で活動している自治会町会と、テーマをもって活用する区民活動団体

難しい課題に対して、どの様に取り組んでいく事が出来るか。
その中で、もっと地域を知っていく。どの様な課題に取り組んで、地域が活動しているか。

地域と云ってもいろいろなものがある。先ずは知る事。
その課題に、どの様に解決策があるか、日々考えている部署。やりがいと難しい課題を日々感じている。
地域とのつながり。それが、どの様な形で地域に還元されているか。


柳谷さん〉副代表
本業はケアマネ20年、地域力推進会議、応援基金審査、地域力応援基金の助成金を受けた団体の活動実態の調査。助成金をもらう事、公開プレゼンテーションでは、厳しい質問が出る事もある。その助成金が地域の皆さんに還元されるような使われ方、継続されていく中で、みんなに役にたつ企画を立てて頂きたい。
2月4、5日の「大田区区民活動フォーラム@消費生活センター」
宣伝があまり出来ていない事も。集客の課題。
公民連携プラットフォーム NPO法人も参加団体

渡辺さん〉2月4,5日は寒い時期、生活センター区役所の更に先の開催の周知。
もっとポップな看板を設置出来たら良いのではないか。

公民連携プラットフォームについては、話は聞いていなかった。大田区では公民連携の担当は、企画課の担当となり、NPO団体が一切入っていない。

新倉会長〉自治会議では、やっこさんの会で参加。東日本大震災のボランティアから地域活動を始めて12年。東松島市の支援ボランティアとして、大田区のボランティアバスへの参加の窓口となったのが「区民協働担当窓口」だった。
助成金の申請は、何度も落ちたり、厳しい事も経験したが、助成金ありきの活動になってはならない。助成金は自立までの呼び水として、自立が求められるが、中々区民活動団体として稼ぐことも難しいという課題。
大田区の地域力というと、「自治会町会」がメイン。
自治会町会の世代交代が失敗しているのではないか。若い人がいない。人材の供給源が何処になっているのか。
住んでいる地域は、何十年も役員をやっている方の固定化。
ようやく、組織としての自治会ではなく、少しづつ、区民一人ひとりに目を向けてきてくださっている。

自分たちの地域が大好きな人たちへのアプローチ。

災害ボランティアの要請について
⇨ 体力が無いと、災害支援ボランティアは出来ない。若い人を取り込む。
出張所単位 現場は、町会自治会・青少対だけを相手にしている。人が集まらない。
ボランティアセンター設立訓練でも、参加者よりも、スタッフの方が多くなってしまう現状がある。
もっともっと、町会費は払っているが、町会自治会だけではなく、地域には思いを持った人が沢山居るという認識を、区には持って欲しい。

渡辺さん〉地域の方との関り→最初は自治会町会・青少対
そこから10年、当時に活躍されてきた方たちは、今も現役で、素晴らしい一方で、次の方が出ていない(世代交代が出来ていない。)
担い手不足と、区民協働が脚光を浴びて来た。
区民活動団体の活動の必要性が増している。
これまでは、区民協働と地域力は全く別のものとして扱われてきた。
連携・協働とは、同じ目的で活動してきた人たちだけではなく。災害ボランティア、
当初、人が集まらないと言った会もあった。
何が問題だったのかー地域を考えたとき、何が目的だったのか。広く区民に参加してもらう。
より担い手になる人に伝えられる事業にしなければならない。
どの様に周知・体験してもらうか。

区民活動団体と、自治会町会を、どの様につなげていくか。

山本さん〉コマおじさん。68歳の頃、地域力推進課に、問い合わせアクティブシニア。
子どもの事業に携わって10年。開桜小学校で、子ども達への「昔あそびの会」
コマが回せない子ども達。大森西「サワコの会」1月14日モノづくり学習フォーラム
西野名人のつくる竹とんぼ。プラコプター(安全な竹とんぼ)
2月5日のフォーラムへの参加。アクティブシニアの参画、20代30代を中心に、小学生から参加してもらえる。若い人たちとの連携。

行政に対しての質問】
蒲田西口商店街 森田さん〉地域力推進会議が、18の出張所単位で行われているが、上位解脱の連絡組織だけになってしまっている。
地域力推進会議が、平日の午前中の開催だと、働いている人は参加できない。高齢者だけが、上から下へ、集金が必要なお知らせを聞くだけで、何のメリットもない。
地域の学校・PTAの活動をしている人にも参加できる様に、平日の夜に開催してはいかがか。町会自治会の行事は、土日が多く、商店街で土日が仕事の人は出られない課題。
地域力を、もっとアップできる様な仕組みをつくったらどうか。

渡辺さん〉町会自治会のメンバーが固定化している。
ちょっと前に、世代交代の話をしながら、矛盾している。やり方であったり、メンバー・環境づくり。今までにはない時間帯での開催により、新しいメンバーの参画。
連携協働を進めていく為のご提案。
コロナ禍で、これまでに無い発展を遂げたのが、リモート会議が浸透している。
その場には行けないが参加したい方、会議体の在り方、意見が交わせる環境づくり。
何か一つ一つの参加。限定された日に成れば、区民協働としての世代交代にどれだけの人に参加してもらえるか。

山王2丁目 三上さん〉
テーマをもった活動。区で考えられている地域力とは何か。現役時代は会社。地域は寝に帰る場。地域力とは何か、経済的、安全防災、教育、文化的な役割、
大きなものに対して、毎月の区報も、全戸配布と云いながら、配られていない。
地縁と、テーマを持った区民協働。

渡辺さん〉とても難しい命題。【地域力とは何か】
地域をどう考えているか、いろいろな方たちも踏まえた。活躍するフィールド
誰もがより良い地域であってほしいという思いをどれだけ吸い上げてウネリにしていく事が出来るか。個の力を、地域へ、テーマ型・地縁型、区が出来る事は経済的な支援だけでは無くて、より良いまちづくりに、どれだけ尽力していく事が出来るか。
地縁型という面の組織に、足りない・をつなげる 「地域力」より良い地域を実現するために。どうしたらより良いまちをつくっていく事が出来るか。

「山王1,2丁目自治会」創立して15年。
従来の自治会町会に飽き足らない人たちがあつまって出来た、住民の自治による、自治組織。
自治会連合会には加盟していない。
出張所とは、連絡が来ていない。住民同士の連携・協働活動を一番望んでいる。
大田区で生まれて85年だが、10軒先の人を知らない地域だった。

ところが、今の自治会町会では、それが出来ていない。
18出張所に、すべて町会は自治会連合会に入っているが、興味のある人だけが入ってきて、今700名の会員がいる。

従来からある地縁型の、旧来の組織を活かす必要がある。すべて会費で活動している。
区民活動団体連絡会を通じて、区と繋がっている。
残念ながら、区民活動団体連絡会の総会も、区民活動フォーラムも年に1回
地域力推進会議は、毎月あるが、地域の役に立っているのか。

渡辺さん〉連携協働は、難しいし、ともすれば出来ていない。区という立場で、
連携協働。出会い交流の場、誤解が無いように云うと、世代交代をする事が善だと思われてしまうと、そうではなく、高齢者も若い方も出来る事を持ち寄る事が、地域力。
対話から、そうしたヒントを頂く。連携協働の「会って話す」ことから始める。
会議の時間帯、どれだけでの人と繋がる事が出来るかが、地域を活性化するヒントがある。

地域のつながりを造っていく事。地域の人、率直に語り合える場づくり。

大河内さん〉ふぼれん。
とても一生懸命やっている印象だが、10数年前から、町会とNPO、テーマ型団体の連携について聞いていて、10数年前から、何も変わっていない。
区民協働の担当が出来た事は前進だが。こらぼ大森の立ち上げ。福祉部と組んで、学校の総合学習 年間120時間の授業を20年、子育てイベントの実施。そういう中に居ながら、
町会と区民活動団体が、うまくクロス出来ていない。
町会の人たちが、区がそっちを向いているか、初めの一歩が、本当に初めの一歩になっているか。公民連携デスク 連絡会


もり愛〉東京都としても、コロナ禍で、自治会町会大田区の協議会・審議会が、区民が参加して意見を言う場になっていないのではないか。

東京都でも、コロナ禍の地域活動を応援する予算を拡充し、コロナ禍のオンラインでの活動を支援する「スマホ教室」による高齢者へのデジタルデバイドの解消やNPOやプロボノとの連携推進も力を入れてきた。
また、子ども基本条例を策定した東京都として、
未来の地域の担い手である子どもの意見も大変重要。
地域の幅広い世代の声を汲み取る場が、地域力の醸成に必要なのではないかー

青少対 馬場さん〉コロナ禍で、予算がついていたが、使われていないものも多くあった。
町会の予算を使って、お祭りを開催する際には、町会以外のかたを呼んでお祭りをしている。
おーちゃんネットが、地域とのマッチングアプリの様になれば良いのではないか。
区報にも、そういったコーナーがあったら良いのではないか。

山王3丁目竹内さん〉
山王3・4丁目で、自治会の副会長。今改めて、大田区が
大田区の移行を聞きなさいという、上位解脱、住民の意見を吸い上げていない。
その通りにしなさい という形になっているのは問題。
蒲蒲線の問題で、大田区に疑問を持っている。後継者が居ない⇨町会長が10年も20年もやっている。自治会長の任期を5年と決めて、次の人材が出てくるような仕組みが必要では。

糀谷 末吉さん〉いろいろ良い意見が出た。そういった意見から学ばせて頂いている。

金村さん〉おーちゃんネット、地域力推進基金の助成金を出した団体の活動について
いっぱんの区民は、おーちゃんネットの事も知らない。もう少し情報発信、PRが下手すぎるのではないか。
防災アプリ40万世帯 インストールで3万7000、ユーザー数で2万ユーザーしか使っていない。
⇨ 助成金をつかった活動の報告は、区民活動フォーラムで毎年報告をしている。

清水チコさん〉大人がSDGsを学ぶ会を主宰している中で、活動が伝わっていない。助成金を貰う為のハードルが高い。活動していくための障壁。地域でママ会を月1回開催している中で、ネットで気軽につながれる環境はあるが、リアルで触れ合える場は求められている。
家庭と仕事と、第3の居場所サードプレイスが求められる中で、施設を借りる事も難しい。
人を繋ぐ、コーディネーター養成講座、卒業後に実際に地域を繋ぐ実践の場が必要なのではないか。一歩を踏み出す仕組みづくりがあったら良いのではないか。

菅野さん〉十数年間、助成金活動をしていて、何が変わったのか。
計画は作るが、1年間活動して、何が成果で、総括、昨年の部局の問題点が総括されていない。去年からレベルアップしているか。厳しい言葉だと、行政マンに成果を出して欲しい。
行政・区民。福祉管理課での、「こども食堂連絡会」嶺町子ども食堂は、中学・高校と連携した活動により、地域と繋がっている。
助成金は、地域の課題に応えていく団体に、成果を出した団体に対して継続的な支援が求められる。
インターネット 2030年度で、日本の国の崩壊が始まる。
町会の役員の高齢化、行政だけで地域を守る事が出来ない中で、どの様に地域を支えていくかー
地域に根差していくプロジェクト

人事異動で、担当の課題が次に引き継がれていない課題。

寺下さん〉地域活動に参加すると、初めてわかる事が多くある。
引っ越してきて、自治会町会への参加の仕方も分からないという声も多く聞く。

素人スポーツ渡辺さん〉年間3000人くらいの参加、月50人くらいの参加があるが、
おーちゃんネットを見ての参加者は、これまでいなかった。
知っている方しか知らない。大田区・地域、大田区活動で、検索しても「おーちゃんネット」が出てこない。どの様な検索ワードで、誰をターゲットにHPがアップデートされたのか。

こらぼ大森で、障害のある方の計画相談・社会福祉士さん〉
こらぼ大森の建て替え、区民協働施設としての役割、地域の拠点で成長して、ハードの説明は受けるが、これまで育ってきた沢山の知恵、芝生ひとつとっても、毎週みんなで芝生を育てて来た。ソフト面での運営の引継ぎ。
アパートに住んでいると、町会との繋がりが無い。町会は戸建て、アパートに住んでいる若い世代は、地域力に入っていないのか、区民でも施設に入っている人、入院している人は、地域力の欄外なのか。

庄嶋さん〉区民協働担当に8年間、区民活動コーディネーター養成講座、実務に携わって来た。
出張所(新井宿)
始めに、区民協働があり、最近出てきている「公民連携」は、企業との連携、大学・学術機関との連携、
『大田区公民連携基本指針』で示されているのは『企業との連携』
最近の大田区は、企業との連携にシフトしてきている。
こらぼ大森も新しい複合施設、カムカム新蒲田も、全体の指定管理は企業が担って、公民連携の新しい形で、個々の部分は、NPO法人。
区民が利用する公共施設などは、信頼性の高い企業に任せるのが大田区の方針になってきている。
地域力推進会議は、本当に地区ごとに千差万別。
新井宿は、鈴木英明会長が、リーダーシップで、情報伝達だけではなく、みんなで話し合う時間をつくり、大森まちづくりカフェの参加など、新しいメンバ-の参画。
NPOと自治会町会の連携が進んできた。他の地域にも広がっていく事を願っている。

大田区の【地域力】区民の頑張りも【地域力】
自助・公助・共助の中の、「共助の力」を地域力と呼んでいるのではないか。

住民の何かの為に、今まで一人ひとりで地域で暮らしていた人たちが、場がある事で、とても生き生きと活動している。
サードプレイスの必要性。
区がどのくらい、本質を理解して取り組んでいく事が出来るか。

「地域でつくる支援の輪プロジェクト」
テーマがはっきりしている。協働の考え方。

地域福祉計画 協働の考え方を一番反映しているのでは。

町会に入りたい場合は、出張所に連絡するのではないか。

渡辺さん〉
行政がPRが下手
「おーちゃんネット」がちゃんと見られていない。リニューアルの目的
ココから、どの様に変えていくかー
PRという効果、それぞれの活動が見える様に。
コーディネーター養成講座と、どの様につなげていくか、
「おーちゃんネット」を、区民活動団体と、参加したい方とのマッチングの場に成ったら。
見る人が限られている。
連携、町会と関わっていない方、区民活動に参加していない方が、もっともっと協力者が増えていく仕組み。
一つ一つの地域資源を、繋いでいく。

様々なご意見の中で、進んでいる方向は間違っていない。
合致している所は、スピード感をもって形にしていきたい。