【唯一の映像が今も伝える
~東電福島原発事故から11年8か月~】世田谷RCメイクアップ
11月16日は朝は大田区役所でまちづくりについて政策懇談会。お昼は卓話を拝聴し、午後は都議会で議会質問づくり。夜は党パーティ。
『唯一の映像が今も伝える ~東電福島原発事故から11年8か月~』をテーマに
福島中央テレビ 元常務取締役報道局長佐藤 崇 様の卓話を拝聴に世田谷ロータリークラブ例会にメイクアップさせて頂きました。
2011年3月11日は、当時大田区議会の最終日で、議場で体験した大きな揺れとテレビ映像の衝撃は、今も強く胸に残り、大田区では東北復興支援活動を通じて今も、地域防災力の向上にボランティアの皆様が活動を続けて頂いています。
祖母の生まれ育った故郷 福島県。
昨日は、福島ロータリークラブからもゲストが参加されていました。
福島中央テレビ 元常務取締役報道局長
佐藤 崇 様より、2011年3月の緊迫する映像を交えて、当時の福島の報道現場について
メディア論 震災報道
メディアリテラシーについて、大変貴重なお話を頂きました。
今はSNSで誰もが気軽に発信できる様になったからこそ、発信する情報が真実なのか、
誤った情報に加担している様な事がないか、
一人ひとりにメディアリテラシーが問われていると感じました。
矢作千鶴子会長からは、ロータリークラブの
4つのテスト
1、真実か どうか
Is it the TRUTH ?
2、みんなに公平か
Is it FAIR to all concerned ?
3、好意と友情を深めるか
Will it build GOODWILL and BETTER FRIENDSHIPS?
4、みんなのためになるか どうか
Will it be BENEFICIAL to all concerned ?がメディアリテラシーにも問われていると謝辞が述べられました。
佐藤崇様、貴重な卓話をありがとうございました。
卓話より》
福島中央テレビが1社だけ撮った、
水素爆発の映像
日本テレビ系列のテレビ局
ローカル局 全国27局の中で12位の規模
◯ 福島の地元メディアに課されたもの
今でこそコロナ禍でマスク生活を強いられているが
福島では3.11以降、子ども達が、毎日マスクをして夏でも長袖で通学していた。
2011年3月12日(土)15:36
震災の翌日
緊急地震速報と同時に、報道部の中も
漁船を沖合に避難させようとするも
津波の高さは15mを超えていた
翌日の空撮
津波に飲み込まれた町で、人がポツポツと歩いている。
1号機が 爆発した瞬間
2日目の午後になって、やっと映像が入ってきた段階で、お天気カメラの映像に、水素爆発の瞬間が映っていたが、
何が起こっているのかわからなかった。
水蒸気爆発
◯一刻を争う!でも、どう放送するのか
ウラも取れない
裏ドリが1番重要だが、東電に連絡してもわからない。
「爆発」と言って良いのかー
水素爆発・水蒸気爆発・燃料計の爆発
そして、核爆発と受け止められる懸念
「大きな煙が出ました」
苦肉の策のコメント
「爆発と言わず、避難も呼び掛けないが
首相にも情報があがっていない。
2011年3月14日
避難をするにも、どこに行ってもガソリンも無い。
2日経って、3号機の黒煙ー核爆発では無いのかー
専門家も色々な事を言い始めた。
20kmの半円
17kmの山に中にカメラを設置してあった。
2000年の東海村原発事故の時にSDカメラ
第1原発から2kmの所に2006年HDカメラ2台
→震災で被災してカメラは生き残っていなかった。
他局は、海沿いの断崖に設置していた。
福島中央テレビだけが、山の中に設置していたために取材者の安全をいかに守るか。
映像がなければ、取材者に犠牲をしいらなくて済む。
SDカメラ 1Fから17km
電源・伝送◉ 制御 ✖️
◯ 福島県民・視聴者の反応
避難指示はされていなかったが、本当に避難しなくて良いのかー
子どもの健康が心配です。
「報道規制に負けないで!」
撮影できなかった4号機の水素爆発
3月15日早朝にVTRを巻き戻しても爆発映像が確認はできない。
→ 福島中央テレビは情報操作しているのでは?との憶測
外国のテレビには音があるのにー
17km離れていては、音は撮っていない。
突きつけられた課題
国の避難命令
取材者の安全確保
40km圏内
民間放送の放送法「両論併記」
「危険性が高い」「大丈夫」どっちが本当?
危険だと考える人は危険情報を探し求める
馴染んだ人ほど「ネットは正しい」と発信
市民「安全」「危険」の両論 両極で情報集め
役に立たないテレビ
◯ 情報も乏しい中で選択を迫られた。
・双葉町地域以外は、避難指示なし
福島に残った人たちの想い
「命・健康が大事!危険ならば避難するが
わからないのなら、線量を下げる工夫をしながら
折り合いをつけながら福島で暮らしていく」
メディアリテラシー
発信される方は、いい発信を心がけてほしい。