NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ
2020年度活動報告会
【コロナ禍におけるシングルマザーの暮らし~ジェンダー平等の実現と多様な家族の共生社会に向けて】
コロナ禍で寄り添う支援の重要性

今朝は、NPOしんぐるまざあず・ふぉーらむのオンライン活動報告会に参加させていただきました。

立教大学コミュニティ福祉学部・滝澤直美先生よりお話を伺いました。

コロナ禍は、様々な社会課題を炙り出し、国際レベルでも、改めて“女性という視点”
女性と女児に対する暴力が、影のパンデミックとして深刻化しているとの報告がありました。


コロナ禍の助成への影響と課題に関する研究会「内閣府のデータ」
女性の就業環境に深い影響を与えており、シングルマザーの完全失業率が、2020年9月大幅に増加しています。

6月3日の、都議会厚生委員会においても、コロナ禍のシングルマザーへの居住と就労支援の重要性を訴えもり愛が議会質問を行いました。

東京都では、TOKYOチャレンジネットと連携し、シングルマザーの方の居住支援と、介護資格の取得により正社員への道をつかんだ方が123名いるとの報告がありました。

コロナ禍で、更に拡充して、資格取得の為の補正予算が増額されました。
東京都でのそうした支援も、本当に必要とする方に届かねば利用してもらえません。

民間の支援機関・また、住民に最も身近な大田区の窓口とも連携しながら、必要とする方に届く支援の拡充に取り組んでまいります。

また、全国で最も家賃の高い東京において、住まいの問題は喫緊の課題です。
私も住宅政策審議会の委員として、都営住宅におけるシングルマザーの方への居住支援の必要性を訴え、私の要望からシングルマザーの方への入居ポイントの加算を実現しました!
制度と制度のはざまで困っている課題に光を当て、政策にしていくこと!

都内80万戸の空き家も活用しながら、シングルマザーの方へのシェアハウス、
高齢者・障がい者の方が、安心して暮らすことのできるグループホームなど、誰もが安心して住み続けられる東京を築いてまいります!

しんぐるまざあず・ふぉーらむの皆さま、支援現場からの切実な活動報告をありがとうございました!

滝沢直美先生のご講演より〉
国際レベルでも、改めて“女性という視点”
女性と女児に対する暴力が、影のパンデミックとして深刻化
コロナ禍の助成への影響と課題に関する研究会「内閣府のデータ」

助成の就業環境に深い影響を与えている
シングルマザーの完全失業率が、2020年9月大幅に増加している。

こどものいる有配偶女性の場合、夫の収入があるので一定期間仕事をしないという選択も可能である一方で、シングルマザーは就業を希望しているけれども、希望に見合った仕事がない。

新型コロナウィルスと深刻化する女性の課題

就労と雇用の問題】
母親の就労状況(コロナ禍以前からの厳しい状況)

生活を苦しいと感じている女性の割合 働いていても生活が厳しい、ダブルワーク・トリプルワーク

コロナ禍で、体重が減ったお子さんが、10パーセント以上増えている

コロナ禍で、シングルマザーの居住の貧困
自分と子どもが一緒の部屋しかないご家庭がおおい。

トイレとお風呂でしかひとりになれない。
ワンルームなので、勉強するスペースが確保できない。
虫・ねずみ・カビなど、衛生的な住環境が確保できない。

給料が減って家賃が支払えない。

相談】
役所の児童扶養窓口が、シングルマザーの方にとって、困った際の相談窓口になっていない。
屈辱的な扱いを受ける、いやな思いをした。

制度利用につなげていく、民間団体の重要性】

直接的支援
・生存を支える 暮らしの基盤 生きるを支える(心身)
就労を支える
ケアを支える 子ども・ダブルケア・自分自身 

制度につなぐ利用支援 本当に必要としている方が支援につながっていない

〇ソーシャルアクション
暮らし・声の可視化⇨ 制度改善、制度の創出

孤立防止 情報格差の是正 回復支援

コロナ禍の緊急支援が必要

心中も考えた、という、本当に困窮している現場の声を支援につなげる事。

本当に、当事者の立場に立った支援の在り方とは、どういうものなのか

じっかよりもじっか【じじっかファミリー】の支援 重要な他者の「大丈夫だよ」と寄り添ってくれる他者の存在が必要

コロナ禍 感染症も災害、
〇児童扶養手当の増額及び認定手続きの緩和
・収入要件が、昨年度の収入に基づいていて、緊急な困窮に対応できていない
・実家に頼らざるを得ない為、世帯収入で換算されてしまい給付対象とならない

ひとり親家庭住宅支援資金給付【新規】
自立支援プログラムの認定を受けて、家賃の実費の貸付

困窮や貧困の恐ろしいところは、意欲そのものを奪ってしまう。その事を理解していない
ジェンダー平等と多様な家族を支える支援

性差別は、決して社会構造の終焉に位置机ピロー度ではない

多様な社会規範

シングルマザーの暮らしを標準として、社会を編み直す
・にんしんすると「動労する身体」と「産む身体」

COVID-19は、女性の人生の様々な局面で長年はびこっている不平等を改めるために
徹底したアクションをとる必要がある。

食糧支援・地域型のフードバンク、ひとり親・給食のない時期の支援の必要。

しんぐるまざあず・ふぉーらむ 120万人のシングルマザー、18万人のシングルファザーを一団体で支援することは出来ない。

今の状況では、積極的なPRは出来ない。地域の団体がなんとか頑張って支援に繋げられるよう、スタッフ7人の団体が、これを抱え込むことは出来ない。
地域の団体と連携しながら、何とかご相談を受けている方には、ちゃんと支援を続けていきたい。

LINEニュースの後に、「助けてほしい」という声が寄せられた、ネット経由でのご相談もある。

養育費不払い問題について ⇨ 
ひとり親の総合相談をしている意欲のある自治体もいくつかある。
明石市、茅ケ崎市、現況届の窓口の対応の改善も求められる。