neko - to - kyoの川上麻衣子さんとコロナ禍の動物の課題とねこと人の心地よい暮らしを求めて!動物との共生社会について懇談「キャットアカデミー」の取組を伺う】

愛猫家の川上麻衣子さん🐱動物との共生社会の実現に向けて、猫と人の心地よい暮らしを求めて、
一般社団法人「ねこと今日Neko-to-kyo」を設立し猫の理解促進・譲渡会などの取組を実践して頂いています。
コロナ禍のねこを取り巻く課題と、殺処分ゼロを達成した東京都として、その先にある「人と動物との真の共生社会の実現に向けて、都と民間の支援団体が連携しながら、どの様に取り組みを進めていくか、現場で支援されている貴重なお話を伺いました。【キャットアカデミー】のカリキュラムもとても充実していてわくわくしました✨


川上麻衣子さん素晴らしい取り組みと貴重なお話をありがとうございます!

以下懇談より〉
東京都は、「動物愛護管理推進計画」を改訂し、
【動物愛護の視点から、人と動物との調和のとれた共生社会の実現を目指す】として、
1,動物の適正飼養の啓発と徹底
2,動物殺処分の更なる現象を目指した取組の推進
3,事業者等による動物の適正な取り扱いの推進
4,動物由来感染症・災害時への対応強化
の4つの柱と16の施策を着実に推進していくとしています。

東京都では、知事の公約でもあった「動物の殺処分ゼロ」を達成していますが、ひどく傷ついて譲渡できない動物の保護や、殺処分ゼロのその先にある、【アニマルウェルフェア”動物との新の共生社会の実現”】に向けて、より具体的な取組の推進が求められ、私も3月の予算特別委員会で、質問をさせて頂きました。 

世界の潮流とのギャップ
獣医学的視点では無くて、アニマルウェルフェアの視点からの共生社会

【 動物愛護の視点から、人と動物との調和のとれた共生社会の実現を目指す 】

多頭飼育の規制は、望ましい事であるものの、本当に一生懸命に保護に取り組んで頂いている支援団体では、時期によって、多くの保護動物を抱えざる負えない状況もあり、
単に数で規制するのではなく、その取り組みの理念と、保護環境について、質の部分をちゃんと実態調査を行った上で、保護団体の支援に繋げる事も求められます。
 
 コロナ禍により、消毒液が無くなった事により、去勢手術が昨年は出来なかった事から、子猫がふえている状況も伺いました。

現状に対して、何を変えていきたいのか、変えるべきなのか。

ペットショップの在り方。
売り方、買い方、育て方も分からないままに、コロナ禍で、育てられないペットが放棄される事案。
ペット飼育不可のマンション。猫だったらバレないけれど、黙認という環境は良くない。
〇 ペットと共に暮らす 動物の理解の徹底

〇 住宅政策としてのペットとの共生。

〇 ペットを通じた高齢者と若者の多世代交流。

譲渡会 町の中で、地域猫と保護猫(猫嫌いな方が地域からいなくなるために協力している)
猫の繁殖力・生まれて半年くらいで子どもを産み。年に2回の繁殖期が、年に4回の出産もある。
都内での、猫の交通事故が、都市の中で、放置されてしまう問題。
猫間での強力な感染症パルボウィルスが、致死率の高い感染症が流行って居る状況がある。

動物の売り買いというのは、海外から見て、日本の文化度が低いと捉えられる。

アメリカの動物愛護団体は、年間の予算規模が数千万円という財政力がある。
ドネイションの文化。⇨ 政策企画局

適正飼育、業者、市民のモラルの問題。
ルール作り。売主、飼い主、

野良猫と地域猫の違い、
50年前は、猫も犬も外で飼育して、2,3日返ってこない事も普通にあった。

地域によって感覚が違う。

柱としての、アニマルウェルフェアとして施策の柱をしっかりと立てていく事。

世界の先進国の意識と取組と、日本の現状のギャップを埋めていく。
(放牧されていない牛・鳥・卵の問題にも飛び火してしまう事による難しさ)

ペット業界の販売の在り方。

スゥエーデンの現状 ストックホルムでは殆ど猫を見ない。安楽死が進んでいる。

無責任には猫に餌をあげないでください。
餌をあげるなら、去勢まで面倒を見る事。

学術的なアプローチが足りていない。社会のルール作りに関する学術。
都民に対しての、終生飼育を学ぶ機会がない。
政策を作る際に必要なのは、
・予算
・組織 ⇨動物愛護センターが、本当にそういった機能を担っているのか
・人員

都立大学との連携による学術的な学びの機会。
・都民提案制度
・大学提案制度

都民的なムーブメントを起こしていく事。

〇 キャットアカデミー  とても濃い部分。

猫は、我が子の様に人に自慢するよりも
自分に寄り添う子どもの様な存在

災害時のペットの対応】

計画が出来たのちの、東京から、ルール化することの大切さ。

分かりやすい、都民のスタンダードをつくる・仕組みづくり・意識を育む事

保護主さん達の、横のつながりづくりも重要であると伺いました。
地域の保護猫を見つけた際に、先ずは何処に連絡したらよいのかが分からない。

都内の各自治体では、飼い主の居ない猫の去勢手術・不妊手術の助成を行っており、
各区のHPに掲載されています(東京都でまとめたページが無く、民間団体さんが、都内の自治体の補助の一覧をまとめてくれています)

補助率の多い自治体では、最大3万円。
大田区では、獣医師さん達の補助があり、区役所への届出は必要ありません。
直接指定獣医で去勢・不妊手術を受けられます。
飼い猫◎助成金額
オスの去勢手術 1匹 2,500円  (内訳 区助成金1,500円、獣医師会負担金1,000円)
メスの不妊手術 1匹 5,000円  (内訳 区助成金3,000円、獣医師会負担金2,000円
飼い主のいない猫
◎助成金額
オスの去勢手術 1匹 7,000円  (内訳 区助成金6,000円、獣医師会負担金1,000円)
メスの不妊手術 1匹 14,000円  (内訳 区助成金12,000円、獣医師会負担金2,000円)


また、コロナ禍で飼い主が陽性となった場合
東京都では、ペット同伴の宿泊療養施設を整備しています❗️
ねこ・犬・うさぎ・ハムスターが同伴可能です。

また、万が一飼い主さんが重篤化した際には、
東京都動物愛護相談センターにて、預かりを行なっており、これまでのべ約200頭の犬・ねこ・うさぎ・ハムスター・ペレット等の預かりを行なったとの事。獣医師が常駐し、預かりを行なっています。

令和3年度予算特別委員会 都民ファーストの会もり愛質疑より、小池都知事より答弁を頂きました〉

(動物との共生社会の実現と拠点形成)
 もり愛〉令和3年度予算案に「動物介在活動による高齢者の健康寿命の延伸等、福祉対策の一助となるよう動物との共生社会の拠点を形成」する「大学と自治体、企業、NPOの共同による高齢者の福祉向上を目指した動物との共生社会の実現と拠点形成4,800万円」が計上されており、大変評価します。
 日本動物愛護協会をはじめとして一般社団法人「ねこと今日 Neko-to-kyo」の取組など、動物との共生社会を実現する為には、アニマル・ウエルフェアの観点、動物と暮らし始めてから最期を看取るまでのすべてに責任をもてるような動物との付き合い方の心得も必要です。

③Qこのような観点から、民間の団体の意見も聞きながら、動物との暮らし・共生を進めることが必要だと考えますが、知事の見解を伺います。(知事・福祉保健局長)

(小池都知事答弁)
 都は、動物愛護管理施策に係る重要事項について審議する為、日本動物愛護協会をはじめとする、関係団体からなる動物愛護監理審議会を設置しており、本年度に改定する動物愛護管理推進計画についても議論しています。
 
 この改定案では、ボランティアや関係団体は、動物愛護管理施策の推進に大きく貢献し、今後もその活動が期待されるなどとしており、今月8月まで実施したパブリックコメントを通じて、都民の皆様などからも貴重なご意見を頂いたところです。
 私も先日「ねこと今日NekoTokyo」の川上麻衣子さんの取り組みを伺いました。
 都は、引き続き人と動物との調和のとれた共生社会の実現を目指し、多くの関係者と一層連携・協力を図りながら施策を推進して参ります。

もり愛〉また、動物との共生を進めていくには、学術的な基礎や、それに基づく知識の普及も重要です。
 獣医学部的な観点ではなく、動物の育て方、売買、暮らし、看取り方など、暮らしの課題、社会的な仕組みとして体系的に研究し、その成果を普及していくための調査研究や、
オープン講座を都民のための大学としての都立大学に設けることも検討すべきだと考えます。
啓発のみならず、真の動物との暮らし・共生を進める為に、ぜひ、都が都民のニーズに応えて行くべきと考え、要望させて頂きます。