【おおたTSネット定例会
「触法障がい者の権利擁護」誰もが地域で暮らせる共生社会を目指して!

 昨日は終日テレワークDAY。財務局の補正予算説明を受けて、本会議の準備。夜はTSネット定例会に参加させて頂きました。
 「障がいの有無に関わらず誰もが地域で暮らせる共生社会を目指して」を理念に活動されているTSネット。
福祉専門職と司法・医師・行政や議員といった様々な多職種のゆるやかな繋がりがとても大切だと感じます。
【ほんのちょっとの困難さで、法に触れてしまう
“触法障がい者”の支援】について、
東京TSネットの金子さんにお話を伺いながら、

コロナ禍のフードパントリーの課題、
→対象を絞る事・線を引いてしまう事が良いのか良くないのか。
コミュニティに入りたくても、入れない方が出てしまう事は問題ではないか。

志村さん〉地域力推進・区民協働推進委員として
障がいのある人は、区民活動への参加にハードルは無いのか。

ひとり暮らしのお年寄りも、シングルマザーも、
コンビニから見える地域課題・ステーションとして
行政の窓口では届かない地域の情報を、必要な方に届ける拠点として、もっと行政との連携が進めば良いのではないか。

参加者の皆様から、様々な現場でこれまで感じてきた課題についても伺う事ができ、貴重な機会を頂きました。
 金子さんのお話を伺って、
【世の中は変わる 制度を変えていく事】
 東京都でも障がい者差別解消条例が出来て、合理的配慮が行き届いた社会を目指しているけれど、触法の障がい者の方に対しては、
“個人ではどうにもならない事”に対しても、
昨日の、弁護士さんが子どもの最善の利益を目指すのと同じように、
TSの皆さまが、障がいの特性によって、理解されない、誤解されがちな、当事者の権利、
当事者の立場に立って、理解を呼びかけていく事の大切さを、教えて頂きました。

また、基本的人権の一つであるはずなのに、住まいの問題がまだ必要な方に行き届いていない課題。
現在、東京都住宅政策審議会の委員として、住宅マスタープランの改定に携わる中でも、

空き家の活用も行いながら、障がいの有無に関わらず、誰もがすみ慣れた地域で安心して暮らせる住まいの整備に取り組んでいきたいです❗️

東京TSネットの金子さん、おおたTSネットの志村さん、大学芋社会福祉士・保護士の生駒さん
参加者の皆様
✨誰もが暮らしやすい共生社会を築いてゆくために✨ゆるやかに繋がるネットワーク会議の開催ありがとうございました😊🌈

東京TSネット金子毅司さんの講演より】
学校の非常勤講師をしながら、精神の方の地域活動センターで、週に2回所長
8050問題、50歳の統合失調症の方が、80代のお母さんを支えている。
民生委員の方がとても協力的、社会福祉協議会の方も協力的

元々使っていた古民家を、クラウドファンディングで、見守りの出来るシェアハウスとして
フォーマルの者だけじゃなくて、インフォーマルな形で
どうしても行政の仕組みだけでは立ち行かなくなってしまう壁がある。

TSの運営に携わって、大学で社会学を学び、福祉の先生の方に進んだ。初めは福祉に情熱を持っていたわけではなかった。

当時は受験の厳しい時代で、進学したが、日本にジョブコーチを持ってきた先生に出会えた。
小川先生の大妻の授業を持たせてもらえるようになり、アルバイトで児童相談所の一時保護所の夜勤で働いていた。
15人定員に、多い時は20人を超える子ども達が居た。
自分が常識としてとらえていた枠組みのもろさを感じた。
虐待を受けているお子さん、非行に走って居たお子さんの普通、彼らにとっても当たり前

【普通】ってなんだ?普通という言葉を使う事の暴力性

授産施設 就労B型と就労移行施設をやっている。
横浜市が独自にお金を出してやって居た。
福祉職の魅力は、スーツを着なくて良いと思っていたが、就労支援の部署で、スーツを着て毎日営業に歩いた。

企業って、意外と温かい。一度採用した方を何とかしてやろう、採用した人材を、どの様に育てていくか。特例子会社の立ち上げた。

 その法人で働いている時、保護者の想いにエピソードがあった。
 
自立ってなんだ?】ひとりでできる事は一人でやる。
30代の自閉症の方、愛くるしい方で、多くの方とお話を下。
自立就労の方が、出社する際にも、数メートル離れてお母さんがついてきていた。

その時言った一言が「私 謝るのに疲れてしまったんだよね」
お母さんは、色々な所で誤ってきた。

就労支援で働いていると、給与明細をもってご挨拶に来てくれると、所得税控除
「うちのこども、納税者に成りました!」
支援される側で生きていくと思っていた子どもが、納税者となった事に対する親の喜び

納付金 昔は、会社を開拓する事はとても大変な作業だった。
ある時、雇用率未達企業を公表する様になり、障がい者雇用がものすごく進んだ

【世の中は変わる】という事を実感した。

けれども、触法の方たちは、制度の無い中で、悶々としている。

就労支援をしていると、地域の中に障がいのある方が出ていく。
親御さんの多くは、親亡き後の事を心配して、地域に出ていく。
地域には良い事ばかりではない。社会的に弱い立場にある方たちが、大変な思いをする。

オレオレ詐欺、家庭訪問すると、家に段ボールがいっぱい。町で勧誘されてサインさせられたら、家に送り付けられることがあった。
キャッチセールス、宗教的勧誘、
本人の意志とは違う所で、トラブルに巻き込まれる方がとても多い。
借金をさせられてしまった。会社の保険証を担保に、200万円。
法人の弁護士さんに相談して、自己破産の手続きをした。最終日に彼は現れず、行方不明になってしまった。
学校でも、障がいのある方たちが社会に出る事は素晴らしい事だと云われていて、

でも、社会に出る事には多くのリスクがある。そのリスクは誰が負うのか、

職法障がい者 刑務所の中には、障がい者の方が多くいるという現状を知った。

出口の所の支援はあるが、入り口の所の支援はまだ何もない。

触法の切っ掛け、

東京TSの活動の中で、精神障がいの方が多くて、知的障害の方の支援をしたことは少ない。
発達障害の方、
弁護士の方から、自分の対応した方が、障がい
更生支援コーディネート
更生支援コーディネーターとして登録している方が紹介されて、裁判の判決が出るまでを、弁護士の方とTSが一緒に組んで、本人とお話をし、福祉サービスを繋がっている方だとそこに戻っていく支援だが、殆どの方が、福祉と無縁な方も多い。

精神疾患の方でも、福祉や医療と繋がって居ない方が多くいる。
そういう人たちと関わりを持つ機会さえあれば、

〇 住む場所を探すことが超大変、ご家族からも、これ以上支援は出来ないと云われてしまう。
どうしても、生活保護につながっていき、無料定額宿泊所になってしまう方も多い。

その方の生活能力がいかほどか、本人の聞き取りの部分でしか、分からない事も多い。

福祉サービスを使う事に対しては、職法だという理由で断られたことはあまりない。

生活は、どの位のものを切り取るのではなく、全体。

個人のつながりだけでは、限界がある。
地域のネットワークとして、こうしたつながりがある事の大切さ、
地域の関わりを繋ぎながら、そういった方たちが再スタートする為の支援に繋げていく事。

再犯防止 福祉職として、再犯が望ましいとは思っていないが、それだけを目的としてしまうととても窮屈
罪を犯さなくてもいいくらい楽しい生活になったらいいよね!が目標。

人とのつながりをどの様に作っていくか。ネットワークをどれだけ広げていく事が出来るか。

弁護士さんとは文化が違うので、難しい点もある。
福祉職のアイデンティティの中で、厚生支援計画を立てる際に、再犯防止に偏った計画を
福祉の視点で、社会福祉士としてのアイデンティティ、何よりも本人を中心とした計画
福祉職の立場で関わっていく事の大切さ、地域との交渉、弁護士さんとの交渉、

基本的に、本人が良ければよいというスタンス

同じ福祉職、福祉従事者の中でも、そういった方の受入れに対しては、難しいと考えている方も多くいらっしゃるが、一緒に地域生活を行っていく上で、

ずっと医療とのかかわりがゼロと云う中で、過ごしてきた方。
今は、障害基礎年金と、これまで働いてきた蓄えで、地域に戻ってきた良かった!という想いを、どの様に地域に戻していく事が出来るか。

めぐみさん〉非行に走った子ども、結局寂しい。その子たちと話した際に、声掛けがとても大事だと感じた。自分がさみしいから、世の中の大人に対して、犯罪という行動になってしまう。親も学校も周りの大人たちも分かってくれない という、寂しさに対して、世の中が厳罰だけでは無くて、家庭だけで育つことが難しいのだったら、社会全体で育てる事の大切さ。大人もこどももみんな一緒だよ!と云う、心持ち。
上からの目線で押し付けるのではなく、
住まいの課題でも、施設に限ってしまうと、すごく縛られてしまう。

住民登録の在り方、雇用の在り方、NPO非行報告支援センターへの相談。『ざゆーす』

志村さん〉【世の中変わるよね】昭和63年生まれの息子、措置から契約へ、本人の権利、
成年後見制度、投票権もなかったのも、頑張った活動から投票権も得た。
司法の方たちを、福祉にひきよる。
住まう場所の困難さ、いろいろな方にいろいろな場所で、私たちで変えられる

おおたTSネット 行政の方たちも、必要性を感じている。現場の支援者が戸惑っているという声。国選の若い弁護士さん、

アライさん〉
通勤に親がついてきたり、ついていける状態、脳性まひで車いすの同僚、足しか動かない中で、毎朝行帰り親が送り迎えをしている。親御さんは80代以上。
8時―16時と時間を早めてもらっているが、親御さんの送り迎えが当たり前になってしまっているが、会社への送り迎えにヘルパーが使えない状況だと、電動にしてもバッテリーが持たない。
本人も不安を持っているけれど、解決方法が見つかって居ない。

志村さん〉うめのき園に通っている親御さんは、今の制度を知らない。大田区では、移動支援。舩後さんの移動支援について、就労の移動支援についても、
東京都では、就労する障がい者が、移動支援を利用できるかどうか

めぐみさん〉プライマリーケア、子育て、どんな子どもも、褒める。
どんなに失敗したとしても、手を上げては成らない。
褒めると叱ると同時にやる などの勉強をしている。
自閉症の傾向があるという中で、社会へのもやもやに対しても、
同じ目線に立って、話す事の大切さ。ダメな人も悪い人も居ない。根はまじめだし、どんな人も、人の心でしか治すことはできない。

もり愛〉
世の中は変わる 制度を変えていく事。
障がい者差別解消条例が出来て、合理的配慮が行き届いた社会を目指しているけれど、
職法の障がい者の方に対しては、
個人ではどうにもならない事 に対しても、
昨日の、弁護士さんが子どもの最善の利益を目指すのと同じように、
TSの皆さまが、障がいの特性によって、理解されない、誤解されがちな、当事者の権利、
当事者の立場に立って、理解を呼びかけていく事の大切さを、教えて頂きました。

基本的人権の一つであるはずなのに、住まいの問題が切実な問題なのに、まだ行き届いていない。

宇田尻さん〉視覚障がい者 当事者として参加をさせて頂いている。
30年前になるが、刑務官として、刑務所に務めていた。
法の遵守について考えてきたが、すみわけの難しさ。
職員の方の裁判の手続き、死刑を待っている方を預かって居るだけ、

18歳から25歳くらいの方、自尊心、孤独が募る前に、小学校6年生くらいまでの語彙の多さ、計算力など、中学校の分校が長野にあり、学習する事の喜びを感じられると、子ども達は伸びる。
通勤通学にガイドヘルパーさんが使えたらよいと感じる。
障がい者の枠で雇用されていたが、視覚障がい者は環境整備にお金がかかる為、中々雇用が難しい。B型の20名の枠が東京都にもあるが、仕事が伴っていない。
相互の理解不足、恐れ、怯えがあって、理解が追い付かない。
社会は必ず変わる。コロナも、一度立ち止まる事を教えてもらっているのかもしれない。

金子さん〉良い方にも悪い方にも変わるからこそ、違う事は違うと声を上げる事が大事。
現場として、当事者としては辛い事もある。
更生支援コーディネートをしていると、本当に限られた環境の中で支援を組み立てている。
ゴールではなく、むしろスタート。そこから、地域で支えていく事が出来るか、選択肢を用意してあげる事が出来るか。

自分の支援、当事者と一緒に動いていく事の大切さ、
当事者の声に丁寧に向き合い、相手に伝える事。

生駒さん〉入り口支援と 保護司の仕事は出口支援。その方のその後の人生をいかに幸せにすることが出来るか。

志村さん〉裁判にも出て来る、独立型の社会福祉士
東京地裁まで行っても、時間と労量を使っても、仕事ではない。難しさ。
地域のみんなが、理解しあえる繋がり、個別に繋がっていく、良かったと思えるつながりづくり。
ゆるくつながる おおたTS

馬場さん〉障がい者がいじめられると声を上げるが、障がい者さんが甘えてくると、甘えるなという。一人暮らしが出来ている半身不随の方。片手ですべてできる方。
自立 いろいろな自立がある。今まで出来ていた事をしてもらうのは自立ではない。

めぐみさん〉親からの愛情、褒められて叱られてがない場合、

生駒さん〉変化があった事には違いない。
ご本人のためを思って、返す事。コミュニケーション。

平井さん〉甘え、効率的に生きようとする所もある。優先席には座らせない様に、幼い頃から伝えてきたが、甘え上手

アライさん〉基本、健常でも障害があっても関わらずに甘えるものだよ
障がいを持っているから、甘え方が上手くなる。人生経験が浅い、施設で育っていて障がい者の中で埋もれてしまう。

池田さん〉仕事していて、どうしても甘えてしまう事もある。仕事がどうしたら良いのかわからなくなったら。
めぐみさん〉誰も完璧じゃないから、甘えよりも支えあいでいいんじゃないかな。

金子さん〉教科書的には、それが努力で解決できることなのかどうか
でも、甘えであっても、心を緩める場所を見抜く事は、生きる知恵。
それで良いんじゃないかな。

中森さん〉昨日、社会福祉士会の話を聞いて本人が、自分の意志をしっかりと伝えられる人だったから良かったが、
決定権は児童相談所にしかない。裁判をしたところで、親権者の壁、親権者の決定権が、あるのかないのか。
結局は児童相談所が決めた事。親がダメだと云っても、裁判してまでも施設に入れられてしまう。

生駒さん〉A君の事例は、こどもの意見表明権があるけれど、

志村さん〉おおたでの拡大定例会での関谷先生の事例。
コンビニって、すごく大事なランドマーク、色々な人の状況をつかんでいる。
おじいちゃんの事例、地域のつながりが見える場所、80代の独居老人が見える。
地域、福祉と繋がっていない

もり愛〉自治会町会だけではない地域力
大田区では、自治会町会 地域力推進会議に、地域の市民不ループが参加していない。
行政の窓口に来られない方たちが、コンビニに来る。地域のステーションとして、必要な方に必要な情報を届ける役割があるのではないか。

馬場さん〉親の居ない少年が、夜中のバイトをしてきた。保護されたくないと云う意地を通して、高校時代からコンビニで長年働き続けている。

志村さん〉帰宅困難者を支える、防災にも役に立つ、新しい地域が見える場所としてのコンビニの役割

めぐみさん〉コンビニのコピー機で、住民票が取れたり、

金子さん〉東京TS 3月13日東京TS 5周年 Facebookページ、
刑務所に居る方に求人誌を作っている方、いずまるさん、地域に定着していく事の先駆け
「罪」と「障害」誰もが共に生きる社会へ(東京TSネット5周年シンポジウム)

ご自身と当事者と、制度と ゆるいつながりが重要