森元総理の発言だけが問題なのではなくそれを深刻な問題とせず幕引きを図ろうとする社会そのものが問題。釈明会見でも本質を理解されていない。
 かつて女性が1人も居ない審議会も多く行政の説明会の様でしたが、
現在東京都では、女性識者も多く審議会で多様な意見が出ます。
意思決定の場に多様な当事者の参画が求められると考えます。
 
 開催に向けて多くの方々が努力されている中で、
その組織のトップの言動に失望と怒りを感じ、とても悲しくなりました。
都議会自民党・立憲から意見が出なかった事は残念ですが、
委員会の中でも会派として抗議させて頂きました。
都民ファーストの会の滝田泰彦議員は「コロナ禍での大会成功のためには都民、国民の理解と共感を得ることが不可欠」とした上で、「森会長の発言は日本や東京の国際的信用を失墜させた」と批判。「(性別や人種、国籍などあらゆる差別を禁止する)オリンピック憲章の趣旨を、組織委の内部で徹底することを強く求めるべきだ」と強調した。

→「東京の信用失墜」「涙が出る」「辞任求めよ」 森喜朗氏発言に都議会反発 - 毎日新聞


日本のジェンダーギャップ指数は、153カ国中121位。特に政治分野では144位と、世界ワースト10の現状があります。
全国には、未だに女性ゼロの議会が302議会(16.9%)あり、都民ファーストの会の3割は女性で、東京都議会の女性割合は29%と全国1位です。

これからも、誰もが自分らしく生きられる、多様性に富んだ一人ひとりが輝く東京の実現に取り組んで参ります!

都民ファーストの会を代表し
滝田委員の発言より〉

最後に一言を申し上げます。
コロナ禍における東京2020大会の成功のためには、都民・国民の皆様の理解と共感を得ることが必要不可欠です。

そのような中、組織委員会のトップである森会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」など、女性蔑視と受け取られても仕方のないご発言をされたことは、極めて深刻な問題です。森会長はご発言を撤回されましたが、その記者会見の場でも質問する記者に対して「面白おかしくしたいのではないか」というご発言をされるなど、真摯に反省されているのか、疑問の声が挙がっています。

オリンピック憲章には、「すべての個人はいかなる種類の差別も受けることなく、オリンピック精神に基づき、スポーツをする機会を与えられなければならない。」「このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、『性別』…などの理由による、いかなる種類の差別も受けることなく、確実に享受されなければならない。」と規定されています。

 森会長のご発言が、このようなオリンピック憲章の趣旨に反することは明確であり、世界に広く発信されたことは、日本・東京の国際的信用を失墜させ、東京2020大会の成功に極めて大きな支障をきたすものです。
 現に、開催都市である東京都に対しても、多くの抗議の声が寄せられており、大会ボランティアの辞退の申し出もあると聞いています。

 世界経済フォーラムの公表するジェンダー・ギャップ指数では、日本は153か国中で121位と世界最低水準となっています。私たち都民ファーストの会東京都議団は、所属議員の約3割が女性ですが、内部の議論で「時間がかかる」という事実はなく、多様な意見が政策・議論の「質」の向上に寄与していると考えています。

 あらためて、都から組織委員会に対し、オリンピック憲章の趣旨を組織委員会の内部で徹底することを強く求めるべきです。

 あわせて、コロナ禍の中での、都民・国民の理解と共感を得られる大会の成功のために、森会長のトップとしての適格性を含め、現在の体制が本当に最適であるのか、組織委員会に対して、都からも真摯な自己検証を求めるべきと指摘して質問を終わります。