【都内児童の変異株感染
「変異株って何?」東京iCDCでは都内での変異株の発生状況を把握する遺伝子変異のスクリーニングを進めています】
都民の命と暮らし医療を守る!

都の新規陽性者数は、1070名、重傷者数は156名
9名の方がお亡くなりになり、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
11日連続で1000名を超える状況が続いており、
緊急事態宣言から3週間、2月7日までに1日あたりの新規陽性者数を500名以下に抑えることが出来るのか、国はその為の充分な施策を打ち出せていません。
一人ひとりがご家族と大切な人の命を守る為に
感染しない、感染させない、命を守る行動をお願いいたします❗️

 都内在住の10歳未満のお子さんが英国で見つかった変異株に感染していたとの発表に、
お子さんは英国への滞在歴や海外に滞在していた方との接触も無かった事から、
都内でも英国の変異株が市中感染をしている事が確認されました。

 英国からの変異株は、子どもにも感染するとの指摘や、従来のウィルスよりも感染力が強い(英国大統領によると死亡率がより高いとの指摘も)との報告もあり、危機感を強めています。

イギリス、中国では、変異株の増加から、再び強いロックダウンを行うなど、対策を強化しており、これまでのウィルスよりも感染力の強い変異株の影響が危惧をされています。

 特に、これまでCOVID-19は子どもには感染しにくいと云われていたのが、変異株は子どもに対しても感染力が強く、また英国大統領が「変異株は死亡リスクが高い可能性を示唆」したとの事で、医学的根拠はまだ未確定ですが、
子どもに対しての感染力が高い事が判明した際には、学校でのクラスター発生のリスクが高くなる恐れがあります。

中学生になると、電車通学の生徒も出る為、親御さんからは、「感染拡大防止の為にも、子どもが希望すれば、オンライン授業をもっと活用して選択できるようにして欲しい」との要望も寄せられており、
都民の命と暮らしを守り、医療崩壊を防ぐためにも、人との接触を減らすことが求められている中で、教育現場も、職場も、一層のオンラインの活用、テレワークの推進が求められます。

「変異株って何?」変異株については、東京iCDC公式noteで微生物解析チーム、東京都健康安全研究センターの吉村所長が解説しています。

東京iCDCでは、都内での変異株の発生状況を把握するため、昨年12月に「新型コロナウイルスのゲノム解析に関する検討チーム」を立ち上げ、東京都健康安全研究センターで都内における遺伝子変異の有無のスクリーニングを進めています。
 変異株スクリーニングを行った検体について、国立感染症研究所での確定検査の結果、変異株が1例確認されました。

 ※なお、報道機関各位におかれましては、ご本人やご家族などが特定されないよう、個人情報保護にご配慮下さい。

2 変異株の発生状況
(1)健康安全研究センターにおけるスクリーニング数
合計 1,453
12月27日まで 189
12月28日~1月3日 180
1月4日~1月10日 482
1月11日~1月17日 371
1月18日~1月22日 231
(2)発生例
1例
※参考
<患者情報> 
年代:10歳未満
性別:女性
居住地:東京都
症状・経過:
1月19日陽性判明(無症状)
1月21日都内の医療機関に入院
備考:
英国に滞在歴なし
不特定多数との接触なし
(厚生労働省プレスリリース資料による)

 昨年末から1,453件のスクリーニング調査が行われ、今回初めて変異株が発見されたとの事で、今現在、都内で変異株が市中に広がっている事は確認をされていないとの事ですが、
東京都として、定期的なスクリーニング調査を国と連携して実施しながら、
現場の保健所と連携して疫学調査を進め、今後の市中感染が広がる可能性を視野に入れて引き続き感染拡大防止に努めてまいります!

また、ワクチン接種については、日本では、2月下旬より接種を始めると先日菅総理より発表がありました。
新型コロナウィルスは、DNAではなく、変異しやすいRNAである事から、
南アフリカ由来の変異株など、様々な海外のケースも伝えられており、長期化すればするほど、ワクチンが効かないとの弊害が出ると指摘をする専門家も居ます。

また、スゥエーデンでの高齢者の死亡など、ご高齢の方への接種に際してのリスクも十分に考慮する事が求められます。
高齢者・医療従事者、高齢者施設の従業員から優先接種となっておりますが、訪問看護・訪問介護士の方は、優先接種の対象となっておりません。

ご自宅に伺う訪問看護の現場は、施設介護以上に感染のリスクと向き合いながら、介護に従事して頂いており、現場で従事されている皆様は、自費でPCR検査を受けるなど、感染防止に細心の注意を払いながらご従事頂いております。
訪問介護・訪問看護の方も優先対象となる様、要望して参ります!
ぜひ、地域のお声をお寄せください!