あなたのひと声が命を救う❗️
【ホーム転落をなくす会】
当事者目線の施設整備と心のバリアフリー推進を!


 昨日は、ホーム転落を2度と繰り返さぬ為に、鉄道事業者の皆様と視覚障がい当事者の方、障がい者家族、政策に携わる議員が共に課題を深める政策セミナーに参加させて頂きました。
 
 この10年で20件もの視覚障がい者のホーム転落死亡事故が発生をしており、
 区議会議員時代から、地元の資格障がい者の皆様とホームドアの設置を訴え、都議会でも対策を進めてきたはずなのに、今年だけで4名もの命が失われた事に、深い悲しみと申し訳無い気持ちでいっぱいです。
 昨年は環境建設委員会で、幾度も都市のバリアフリーを訴え、東京2020パラリンピックの開催都市として、東京都障がい者差別解消条例を制定した都市として、合理的配慮の行き届いたまちづくりに取り組んでまいりました。
 ホームドアの設置推進に取り組んできたものの、本日は宇野さんのご講演により、
「警告ブロックと誘導ブロック」の視覚障害当事者の方の認識と設置者の認識に乖離がある点等、とても重要な点にも、お話をお伺いして初めて気付かせて頂きました。
 

 そして、何よりも多くの方に知って頂きたい明日からでも出来る
【あなたのひと声が命を救う❗️】声かけの大切さについて。
 
白杖の方を見かけて、席を譲る事はあっても、中々お声がけが出来ていなかったのですが、
「何かお手伝いしましょうか?」のひと声、
ホームギリギリを歩いている場合には、「白杖の方!危ないですよ!」と手を差し伸べる事。


一人ひとりの一歩で、誰もが暮らしやすい、思いやりと合理的配慮の行き届いた社会になる事を願っています❗️
政策セミナーの貴重なお話を都議会にも持ち帰り、誰もが安心して利用できる公共交通機関の環境整備の実現に向けて、引き続き取り組んで参ります!

JTSUの皆様、ホーム転落をなくす会代表の高山久美子様、ご講演を頂いた宇野和博先生 ありがとうございました!
『視覚障がい者の安全で快適な鉄道利用を目指して』
筑波大学附属視覚特別支援学校 宇野和博先生よりご講演メモ》
1、無くさねばならない「ホーム転落事故」
1)転落率とホームドアの現状
2)考えられる「たられば」
3)気付かれなかったホーム上のヒヤリハット
4)ホーム転落をなくす会の活動

2、望まれる障がい者用ICカード
1)するっと関西の例

3、明日から出来ること
1)声かけと手引き(ガイド法)


大都会であっても、有人改札が無い駅もある。

視覚障害ナビラジオ
この1ヶ月間で起きた、視覚障害の事故を伝える。

青山一丁目の事故が生きた際には、事故現場にも足を運んだ。
夕方の青山一丁目駅には、多くの人がホームに居たはず。

ホーム端の警告ブロックの真ん中の所に、柱が立っていた。
メトロでは、他の駅でも柱があるそうです。

ホームの端の点字ブロックは、【止まれ】を示すブロックであるが、
視覚障害者の方は、点字ブロックに沿って歩くものだと思っている。

視覚障害者の方は、警告ブロック沿いを歩いていて、ホームに落ちた経験がある人は多く居る。

警告ブロックの外側を歩いていて、落ちてしまう。

視覚障害者の人は、

ヒヤリハットの法則

1つの重大事故の背景には、29件の軽微な事故があり、300件の些細な出来事がある。

死亡事故には成らなくても、ホーム転落事故は740件も起きており、

点状の警告ブロック
誘導ブロック  階段から、最寄りの電車のドアにのみ、

乗車駅と、降車駅の階段の位置は、一致していない。
その2、3両を、乗車駅か降車駅のどちらかで歩かねばならない。

何もない所を歩くと、自分が右に行っているのか、左に行っているのかが分からなくなってしまう。

視覚障害者が、点字ブロックの何もない所を歩く事は、とても難しい。

自分が乗りたい電車

電車の音を聞き間違えた

どうしたら、電車の事故を無くす事が出来るのか。

国交省の会議でも、話し合いを勧めている。

視覚障害者を、とにかくヒヤリハットから守る、
電車の発車案内の聞き間違いを無くす。

蕎麦屋があっても、柱があっても、そこから迂回して

視覚障害者の空間認知ーぶつかりの認知

杖を対象物にぶつける事によって、認識の手がかりになる。
なので、蕎麦屋や柱がある事が問題なのではない。

安全に進む事が出来る環境整備が重要。

国交省の方でも、声かけや見守りをどのように進めるか。
改札やホームの無人化

広い改札だと、駅員さんは精算をしていて、視覚障害者が通過した事に気付かなかった。

電子マネーSuica等で、障がい者用を作って貰えれば、通過した際に音を鳴らすなど周囲に知らせる事が出来る。

数年前には、券売機で、介助者にも半額の切符が必要となり、
☆するっと関西と言う電子マネーでは、
「障がい者用」「介助者用」が既にある。

交通弱者が、より利用しやすい公共交通機関の仕組みを考えて頂きたい。

ホーム転落の分析をする中で、
72.9%は、慣れた駅で起こっている。

初めて行く駅は、駅の構造が分かっていないので、そもそも、歩けっこない。自力で行動は出来ない。

初めて行動する際は、介助ヘルパーさんや、駅員さんに同行をお願いする。
毎日の出社等、毎日使う駅は、1人で歩くが、
その事で事故に遭うこともある。

駅の構造をしっかり知る事も、事故の防止になる。

「5m行った時に、点字ブロックがあり、8m行ったところに階段がある」等頭の中に描く。


声をかけていただく時に
「何かお困りですか?」
「お手伝いが必要ですか?」
「何かお手伝いしましょうか?」と言って頂けるとありがたい。

「大丈夫ですか?」と聞かれると、「大丈夫です」と答えがち。

また、注意する際に「危ない❗️」だけだと、
周囲の小さな子どもかもしれない

「白杖の人❗️」「盲導犬の人、危ない❗️」と声をかける事、
緊急の際には、腕を掴んだり、して欲しい。

肘や、肩を貸していただければ、半歩後をついて行く事が出来る。

公共交通の現場で働いている皆様も参加され、
意見交換。

埼京線の十条駅で働いている。
駅の無人化により、遠隔操作。ホームドアがまだ無い。特別支援学校が近くにあり、白杖の方が、改札を通過すると、ホームと連絡を取り合う。

駅の係員の人数が減らされて、

十条駅では、踏切にも人を配置している。

サービス介助士を取得した。

◯運転職場
お母様が、失明し、車椅子となってしまった。
駅の点字ブロックのあり方が、誰の目線で設置されているか。
より良い駅と、使いやすい公共交通のあり方

◯上野駅 ホーム
今年の夏も、白杖のお客様が転落事故があった。
他のお客様が緊急ボタンを押して、救出に向かった。

スマホのながら歩きや、ヘッドフォンで音を聞いていないお客様

自分の職場で、一人一人が何が出来るか

どうすれば、全てのお客様が、安全で安心に駅を利用出来るかを考えたい。

◯乗務員として車掌
白杖のお客様が、ドアに挟まる事故もある。
白杖の形態も様々ある。先端の突起だけが、挟まっている場合もある。

平成28年までに全ての駅にホームドアを設置する目標であったが、

誘導ブロックの付け方

3年前、盲学校の子ども達とのやり取りで


旅のプレゼント・ユニバーサルトレイン
虹の架け橋代表 岡田さん
お子さんが交通事故で車椅子となった。
手帳を持って、駅員さんを毎回呼ばなければならない。
半額にして頂ける事は、大変有り難いが、
障がい者用Suicaを作って頂きたいが、健常者が悪用しない様な工夫が必要。

黒字に白い表示の方が、弱視の方にも読みやすいなどの工夫の必要性

◯鉄道施設の整備の在り方
そもそも、電車に乗車する際にホームドア転落の考え方について考えさせられた。

機械化やシステム化だけで、安全性が確保されるのか。
鉄道の輸送の安全と共に、改札を入って目的地に着くまでの安全を守る為の、駅の安全対策の再点検が求められる。

どこの駅に行っても、障がいや年齢を問わず、誰もが利用しやすい駅となる用な。

それを社会が生み出しているという事が、一人ひとりに問われている。

コロナ禍における、設備投資の在り方。
「鉄道以外の事業に力を入れて、黒字化を目指す」
安全設備の投資計画を行わないで黒字化を目指す

長期的もの、短期的なもの、さまざまな課題について、働く立場から訴えていく。

参議院での参考人としてもお話を頂いた
この2年間で、点字ブロックが改善されたか