新規陽性者数822名小池都知事緊急会見【年末年始コロナ特別警報】医療崩壊と命の選別を防ぐ為危機感をもって行動を!
本日は、『第24回東京都新型コロナウィルス感染症モニタリング会議』
『第29回東京都議会災害対策連絡調整本部会議』が開催され、
東京都の感染状況と医療提供体制の共に警戒レベルが赤となりました。



本日の新規陽性者数は822名、過去最高の628名を大幅に上回った為、専門家から医療提供体制がひっ迫している状況にあり、このままでは、通常の医療体制を維持できない危機的な状況にある事が危惧されます。
都民の皆様と危機感を共有し、何とか医療崩壊を食い止めなければ、『命の選別をせねばならない』と云う状況が迫っています。

「経済を回し集団免疫をつける」政策を選択したスウェーデンでは、既に7300名の方が亡くなっています。(スウェーデンの人口は1,022万人、東京都の人口は1,400万人・コロナによる死者532名)
スウェーデンでは、既に高齢者や基礎疾患を持った方は医療を受けられず、命の選別が行われています。医療機関でも人工呼吸器やECMOの数は限られており、
実際に新型コロナの重症病棟に従事する医師からは、重症者数がこれ以上増えれば、日本でも命の選択をせねばならず、命の選択を現場に強いるのはとても酷だ。と、切実な声を伺いました。

また、医療的ケアの子どもや、ダウン症のお子さんは、もともと免疫力が低く、少しの風邪でも重症化しやすい為、新型コロナの感染は、命に係わる問題です。

「コロナはただの風邪」だとして、検査を拒否する方は、基礎疾患のある方、障がいのある方が死んでも良いと考えるのでしょうか?
もちろん、若い人の多くが無症状と言う現状もあり、経済を回す事も重要です。しかし、基礎疾患のある若い人も同じ様に重篤化するリスクは高く、スウェーデンでは、基礎疾患のある方は年齢を問わず、医療を受けられない恐れがあります。

日本医師会『医療崩壊と命の選別』

【勝負の3週間】はGoToキャンペーンの一時停止も遅れ、政府の対応は後手後手となり功を奏しませんでした。唯でさえ医療提供体制が手薄になる年末年始を控え、感染爆発を何とか食い止めねばなりません。

 経済への影響も深刻です。コロナの影響は、非正規雇用を直撃し、ひとり親家庭の貧困や、女性の自殺の増加等、一日も早く経済を回し、一刻も早く日常を取り戻す事が求められ、
その為にも、一番の経済対策こそが、感染拡大防止であると考えます。

都民の命と暮らしを守り、医療崩壊を起こさない為に、『この年末年始こそが、ラストチャンス』と警鐘を鳴らす医師も居ます。
本日の都知事の緊急会見では、都民の皆様に、その切実な危機感をもってこの年末年始を過ごして頂く為【年末年始コロナ緊急警報】の呼びかけと、
都の新型コロナ対策の司令塔【東京感染症対策センターiCDC専門家ボードから都民の皆様へのお願い】が伝えられました。

『小池都知事会見』


皆様が大切に思っている人の命を守る為、言うまでも無く、人の動きが活発になる年末年始は、
別の感染リスクが高まる事も意味する。

この年末年始を、感染拡大をストップさせるための特別な時期として頂きたい
24回のモニタリング会議で、このままでは1日当たりの新規陽性者数は遠からず1000名を超える
感染者数が増えた後に、重症者が増加する。
今こそ、命を守る為に危機感をもって行動して頂きたい。

『年末年始コロナ特別警戒』

今週21名の死亡、16名が70歳以上、高齢者の重症化が死につながっている。

ここで踏みとどまらねば、大切な命を守れない。
この厳しい状況を、何としても乗り越えねばならない。

医療提供体制の充実が求められる。
感染拡大を踏まえ、併せて4000床の確保を行った。
都内医療機関に要請した。572名が既に退院している。
特に年末年始は毎年、医療施設は手薄になる。


宿泊療養体制】
本日新たに、1施設開設 10施設、4000室を用意した。
〇今後、基礎疾患の無い70歳以上の方は、宿泊療養施設をご利用いただく。

いつもと違う年末年始の過ごし方】
都民の皆様へ【東京iCDCからのメッセージ】

都民向け感染予防ハンドブック(概要)


事業者の皆様へのお願い】
改めて 営業時間の短縮をお願いする。
年末年始の稼ぎ時に、本当に心苦しいが、ご協力をお願いします。
↑東京都では、昨日の本会議で、1/11までの営業時間の短縮に全面的にご協力を頂ける事業者の方に一律100万円の協力金を決定

職場でも
〇こまめな換気
◯年末年始は休暇の分散取得を
◯テレワークの更なる推進を

大規模施設でのイルミネーションイベントについては、自粛をお願いする。

昨日、一都三県が共同で、鉄道事業者と国に対して、大みそかの終夜運転の見直しを要請した。来週にも、知事同士でのテレビ会議を行い、情報共有、足並みをそろえて対応をしていく。
年末年始の更なる感染拡大防止を全庁で取り組んでいく。

死亡者を出さない、重症者を出さない、そして医療崩壊を防ぐために、全力で取り組んでいく。

年末年始の重要な時期だからこそ、都民の皆様と共に、意識を高めながら取り組んでいく。

国際医療研究センター大曲先生〉



感染が拡大していると思われる。
65歳以上の新規陽性者が増えている。
日常生活の中で、感染が広がっている。
新規の要請者数については、425名から、513名 121%

週当たり、3000名を超えている。
複数地域、あらゆる場所でクラスタが生じている。

新規陽性者数の増加を防ぐことが重要。

2週間751人、4週間で一日1100名の要請患者が発生する。
最大限の感染防止対策を取らねば、65歳以上の468名⇨ 494名
65歳以上の方は、実際に感染すると重症化するリスクが高い。

家庭、施設をはじめ、高齢者の感染を防ぐ。
マスク、換気、手洗い。高齢の方の家庭内で、外からご家族が持ち込むことが考えられる。
濃厚接触者 同居する方からの感染が最も高い。12%は職場

濃厚接触者 同居する方からの感染が多い
80歳以上の方は施設での感染が高い。

日常生活の中での感染が拡大しており、保健所への負荷が高まっている。
高齢者施設での感染が今週は113名
職場、施設、会食、
感染経路は多岐にわたっている。

基本的な感染対策、不特定多数の方が集まる際には、換気を徹底して頂く事。
忘年会 人と人が、長時間、マスクを外しての場。感染対策をしないままで密集すると新規陽性者数が更に増えるリスクがある。

多くの病院や施設でのクラスタが起こっている。
院内感染が起きると、病院機能が著しく影響を受ける。
病院の中でクラスタが起きると、周りの医療機関での受入。病床の確保が一段と厳しくなる。
22,2%

無症状者の行動範囲が広がっており、幅広い検査が必要。全域で感染が広がっており、

#7119  63.4件、

接触率不明 223名 今後の状況について、厳重な警戒が必要。接触率が不明 127% 

東京都医師会の猪口先生〉

体制がひっ迫していると思われる。今週から赤
患者の為の医療と、通常医療との両立が困難

11月初旬から増加傾向
7日間平均7049人 検査数は増えているが、陽性者数はなかなか減らない。

医療提供体制がひっ迫している。
121% 751名、2週間後には、医療提供体制の深刻な状況となる。

新規の患者さんが生れると、2週間後のひっ迫が目に見える状況
都は、今週レベル3
3750床 合計4000床 ほぼ確定的な未来の体制に向けて要請を行った。
通常医療用の病床を、新型コロナウィルス感染症用へと転用する。↑と云うことは、冬場に増える脳卒中や交通事故で救急搬送しても、病院で受け入れてもらえず救命救急が受けられず、助かるはずの命が救えない事が危惧されます。

毎日医療機関に当日利用可能な病床数を共有し、160件を超える高い水準で
翌日以降の調整になる患者さんも多くなっている。

全療養者数は、4429名→ 5079名

東京icdc 療養者のフォローアップ体制の整備
保健所と協働し、宿泊施設での増加に確実に対応できるよう宿泊療養体制を確保していく。

12月16日 今週新たに40名、人工呼吸器使用中に亡くなった患者さんは4名
69名が人工呼吸器を使用している。
751名、新規陽性者数の内1割が重症化する。
12月31日には、104名が重症化する事が予測され、重症患者数の増加を防がねばならない

通常医療を行っている、医師・看護師を新型コロナウィルス感染症治療に転用せねばならなくなる。年代別にみると、70代が多い。
肥満 喫煙歴のある方は、若年であっても重症化リスクが高い

新規重傷者は7日間平均で 40名と高い数字 一日で人工呼吸器を設置した患者が11名

例年、脳卒中などのリスクの高い季節であり、一般の救急医療を受け入れられなくなる。

質疑応答】
テレ東〉
822名の受け止め
知事〉過去に無い数字、大変多い中で、体制を整えていかねばならない。
先生方から、具体的にどうあるべきかのご指示も頂いた。
感染者数の増加が都民の不安につながらない様に、新たな対応をお伝えさせて頂いた。
今後どの様に控えていくか、現在の法律の立て付けでは、都民の皆様にお願いをするしか策が無い。
心苦しい所ではあるが、営業短縮をお願いした。
この状況が長引く様であれば、経済社会全体に大きな影響を与える。
都民の皆様の不安を取り除きながら、感染者の抑制に当たっていきたい。

一方で、検査体制は十分に確保されている

本日も大変多くの方が陽性となり、感染者の方は入院、療養施設と、17名が突然お迎えに行っても現れなかったケースもあった。
どの様な行動をなさっていただくか。
若い方の方が、むしろ積極的に教えて頂ける。
感染源が不明になっている方もいる。皆さま方と共に危機意識を共有したい。

専門家の間でどの様な議論が行われたかー
猪口先生〉破綻が在ったり、患者さんと我々が用意しているベットのバランスが崩れてきたら警告を上げねばならないが、患者さんの発生状況が全く減らない中、レベル2の医療提供体制では、とても間に合わない。
レベル3は、医療機関側は、通常の医療をそのままでは用意できない。
レベル3になれば、通常の医療に影響が出て来る。医療提供体制としてはかなりひっ迫している。
日テレ〉『年末年始コロナ特別警戒を発出する』とは
知事〉特別警戒の状況にあるという事を都民の皆様にお伝えする
大みそかの終夜運転を見直す。特別な時期をストップするという事を、パッケージでお伝えする。年末年始の様々な方策を合わせてお伝えしていく。
都民の皆様には、十分に警戒して、東京icdcとしての様々なノウハウもご理解いただきたい。

「ほぼ確定的な未来」
患者さんが100名いると、4,5日後に重症化する。少し遅れて重症な患者さんが出て来る。陽性者数の推移で、重症者数が確定して来てしまう。
65歳で切るという事がどれだけ意味があるのか。
新型コロナウィルス感染症は、年齢的リスクが高いが、70歳くらいまでは宿泊療養でもいけそうだという見込み。病院のベットを重症者

時事通信〉
カウントダウンイベント、大規模・密になる事が予想される事から、感染防止の為にご判断いただきたい。

午後10時迄の時短要請が行われているが、営業時間の前倒しについて

知事〉緊急事態宣言が出ていた際に、7時ラストオーダー、8時閉店をお願いしていた。
一方で、中々休業要請に応じて頂けない店舗も多くある。
どの様に食事をするか、マスク、小皿、
当時はガイドラインの未だ無い時期だった。ガイドラインに沿った営業をして頂きたい

Q 以前、夜の街関連の拡大の際には、あまりに様々なクラスタが発生していて、
自分がやれる対策は尽くしているという都民の声も聞かれるが、
改めてここで、一番大切な事とは
余力は使ってしまったとの事だが、実際に何が必要なのか、

先生〉検査に関しては、2波では検査拡大で抑え込むことが出来たが、現在は、これだけ様々に感染が広がっている中、重症化する前に治療に繋げる事。

今は、通常ではない。という事、通常であれば、対策をすれば安全であるが、
忘年会・新年会の中で、無自覚で陽性の方がいるリスクが高いからこそ、今は避けなければならない。
猪口先生〉病床をどの様に確保すればよいのか。これまでは、通常の医療の確保に努めてきた。
知事〉クラスタの件、東京で今起こっている様々な事象の中で、高齢者が多くいらっしゃる施設の中では、高齢者施設でのクラスタに関しては、追っていかねばならない。
検査を行う事によって、無症状の方が見つかっている。
有効な手段 両面から
ご協力を頂いて、どの様な接触があったのか、個人情報を守りながら、感染症としての危機感をもって、ご協力を頂きたい。
本日は800名を超える多くの陽性者数が発表された。
都外は自由検査も含めて、79名が都の陽性者にプラスしてカウントされている。

昨日の段階で、500名以上が退院もしている。
更に加速して、病床の確保に繋げて参りたい。