昨日に続き東京都新規陽性者393名と2日連続の300人越えに、第3波の到来が危惧されます。

昨日は、都民ファーストの会コロナ対策PT
本日は厚生部会のコロナ対策会議を招集し、第3波の到来に、国はGoto等利益供与に奔走し対策を拱いている中で、(地元の大田区を見ても、小さな個人店にGotoの恩恵は無く、中間の予約サイトばかりが儲けている姿を目の当たりにしています)
都民の命と暮らしを守る❗️
国の無策を嘆くより、都として何が出来るか、何をすべきか。コロナウィルス感染症の対策と課題を話し合う。

一昨日は【東京都議会厚生委員会・病院経営本部事務事業質疑】
公社荏原病院のコロナ対応地域包括ケアシステムへの貢献医療的ケア児と家族のレスパイト、ショートスティ事業について、質疑を行いました。
大田区を含む東京都南部医療圏では、医療的ケア児の為の療育は、荏原病院に隣接する北療育センター城南分園に限られており、荏原病院でのショートスティ・受け入れ実施については、議会でも何度も要望して2床が整備されたものです。
地域の願いに寄り添う都政の実現に向けて、取り組んで参ります❗️

令和2年厚生委員会・病院経営本部事務事業質疑
【荏原病院の新型コロナウイルス感染症への対応について】
 地域医療構想の実現に向けては、都立病院・公社病院と地域の医療機関が連携しながら、都民の命と健康を守るための医療提供体制の構築が求められております。
 公社病院は、地域における中核病院として、地域の医療機関との機能分担と連携を図りながら、地域住民が必要とする医療サービスを提供する役割を担っています。
 また、各病院は、それぞれの専門性を活かして、精神科医療、感染症医療などの「行政的医療」を提供しています。
 私の地元の大田区にある荏原病院は、感染症指定医療機関として、新型コロナウイルス感染症に対しても、専門性を活かし、多くの患者を受け入れてきました。

Q1 荏原病院では新型コロナウイルス感染症に対してどのように対応したか、伺います。

A1経営戦略担当部長〉
・感染症指定病床を20床有している荏原病院では、1月下旬にチャーター機で帰国した武漢在留邦人の体調不良者をはじめ、2月には横浜港に停泊したクルーズ船で確認された陽性者や感染が疑われる患者を受け入れてきました。
・3月以降、市中感染が拡大し都内で陽性患者が急増したことを受け、一般病棟に簡易陰圧装置を設置する工事を行い、新型コロナウイルス感染症に対応できる病棟に転用することといたしました。4月10日には受入病床を102床まで拡大しており、現在も患者の受け入れに必要な病床数を確保しております。
・また、2月から3月にかけて全職員と患者対応を行う委託職員に対して防護服着脱訓練を行ったほか、多職種で構成された感染制御チームによる院内の巡回点検や指導を徹底するなど、職員が新型コロナウイルス感染症に適切に対応できるよう、必要な取組を継続して実施しています。

もり愛〉今年1月、まだ新型コロナウィルスの全容も分からぬ、ごく初期の段階からチャーター機で武漢から帰国した日本人やクルーズ船からの患者の受入れを行って頂き、
 荏原病院が、新型コロナウイルス感染症の感染状況に合わせ、柔軟に対応して来たと御答弁を頂きました。

Q2 荏原病院は新型コロナウイルス感染症に関して、どのような患者を受け入れてきたのか、伺います。

A2経営戦略担当部長〉
・ 荏原病院では、2月に帰国者・接触者外来を設置するとともに、かかりつけ医や地域の医療機関、介護施設等から感染が疑われる患者や陽性患者を積極的に受け入れてきました。
特に、家庭内感染した家族、妊産婦や小児、認知症を有する患者等、他の医療機関では受入が困難な患者にも積極的に対応してきました。また、都が確保した宿泊療養施設の後方支援病院として体調不良者の受け入れや、羽田空港検疫所からの疑い患者等の受入れなど、公的医療機関として様々な患者への対応を行いました。
令和2年10月末現在、疑い患者も含めて702人の患者を受け入れてきています。

もり愛〉荏原病院が感染症指定医療機関として、チャーター便やクルーズ船における新型コロナウイルス感染症の発生初期から、ウイルスに関する情報も不足する中、手探りで患者さんの受け入れに尽力し、今日まで多数の患者さんを受け入れてきたことが分かりました。
また、家庭内感染した家族、妊産婦や小児、認知症を有する患者等、他の医療機関では受入が困難な患者にも積極的に対応して来て頂いたとのことで、
行政的医療を担う公社病院として、とても重要な役割を果たして頂いております。

 医療資源は限られているため、急増する感染症患者の受入れを進めるためには、新型コロナウイルス感染症以外の一般医療にも、制約が生じたのではないかと思います。

Q3 新型コロナウイルス感染症患者の受入れによる、一般医療への影響について、お伺いします。

A3経営戦略担当部長〉
・荏原病院では、感染拡大に伴う患者数の増加に対応するため、一般病棟を新型コロナウイルス感染症に対応できる病棟に転用しております。
・その際、一般病棟の入院患者に対して、症状等に配慮しながら、院内の他病棟への転棟をお願いしました。
・また、新型コロナウイルス感染症患者の診療体制を確保するため、一部の手術や検査を延期するなどの対応を行いました。
・外来患者や救急患者の減少などの影響もあり、令和二年度の延入院患者数は、
8月末現在で33,507人と、前年度と比べて11,293人減少しました。

もり愛〉新型コロナウイルス感染症の終息が見込めない中、現在も病院では懸命な対応が続いていると思います。感染症対策の最前線で、自らの使命感に邁進され、現場で奮闘して頂いた医療従事者の方々に改めて心より感謝を申し上げます。

 今年の冬は新型コロナウイルスとインフルエンザの感染拡大が同時に発生する「ツインデミック」も懸念されています。荏原病院は、指定感染症医療機関として、引き続き新型コロナウイルス感染症患者への積極的な対応を通じて、都民の安心、安全に貢献して頂きたいと思います。


【荏原病院の地域包括ケアシステムへの貢献】

もり愛〉公社病院の役割として、感染症医療など行政的医療とともに、これまで培った地域医療連携のノウハウを生かした地域包括ケアシステムの構築への貢献も期待されています。
 今後、超高齢社会の本格化により、国は団塊の世代が後期高齢者となる二〇二五年に向けて、医療介護需要がさらに増加することが見込まれる中、住みなれた地域で自分らしい暮らしが続けられるよう、住まい、医療、介護、予防、生活支援が一体となった地域包括ケアシステムを構築することとしています。

Q4 地域包括ケアシステムに関して、荏原病院がどのような取組を行っているか、お伺いします。

A4経営戦略担当部長〉
・荏原病院は、これまで培ってきた医療連携のノウハウを活用して、在宅患者の療養支援や地域の医療機関、福祉、介護施設等の支援に取り組んでいます。
・具体的には、荏原病院の48床の地域包括ケア病棟を活用し、急性期経過後の患者さんへの在宅復帰を支援するとともに、在宅療養患者が急性増悪した際の受け入れ体制を充実するなど、在宅療養の支援を推進しています。
・また、地域との窓口となる患者支援センターを最大限活用し、医療機関や事業者に対して、認知症疾患やリハビリテーションに関する症例検討会等を開催し、医療、福祉、介護の人材育成を支援しています。
・今後も、地域包括ケア病棟の有効活用や、地域医療を担う医療人材の育成などを通じて、地域包括ケアシステムの構築に貢献できるよう取り組んでまいります。

もり愛〉荏原病院が在宅療養や地域の福祉、介護施設などへの支援を通じて地域包括ケアシステムの構築に向けた貢献を果たしていくとのことです。
 在宅療養を行っている方の中には、医療的ケアを必要とするお子さんもいらっしゃいます。
 医療的ケア児への急変時の対応と合わせ、二十四時間体制で看護にあたる家族の負担軽減に向けた支援が重要であり、地域の医療機関が協力して支えていく必要があります。

Q5 荏原病院が福祉保健局から受託し実施している、重度心身障害児(者)短期入所事業の取組について、お伺いします。

A5経営戦略担当部長〉
・荏原病院では、地域の重症心身障害児をお持ちのお子さんの保護者のニーズに応じ、一時的に在宅介護が困難となる場合に期間を設けて受け入れ、必要な介護を行う、重症心身障害児(者)短期入所事業を、平成30年4月から新たに実施しています。
・具体的には、在宅で療養されている、重度の知的障害と重度の肢体不自由が重複した、重症心身障害をお持ちのお子さんを対象に、医学的管理のもと、4泊5日を上限として受け入れる病床を2床確保しており、令和元年度は延べ225人受け入れました。
・今後とも、重症心身障害をお持ちのお子さんとご家族が、地域で安心して在宅療養生活が送れるよう、取り組んでまいります。

もり愛〉地元のある東京都南部医療圏においては、医療的ケア児の療育は、公社荏原病院に隣接する都立北療育センター城南分園に限られており、ショートスティ事業、レスパイト機能の拡充を求める声が多く寄せられており、一昨年の厚生委員会でも質疑をさせて頂きました。
 荏原病院における重症心身障害児の短期入所事業に対しては、地域から感謝の声が届いています。
 
 ご家族の高齢化と、子ども達の重度化により、在宅支援の重要性は益々高まっております。
今後も、当事者とご家族に寄り添い、より利用しやすい制度の継続を要望致します。

また、先程の受け入れ困難な患者さんの受け入れについてご答弁を頂きました。
障がい者団体の皆様からは、障がい当事者の感染や、親御さんが感染した際の子どものケアを誰が見るのか等、多くの不安の声も寄せられております。
今後も、より一層医療と福祉の連携を進め、個々の課題に応じた患者の受け入れに対応して頂きますよう、お願いいたします。

 地域包括ケアシステムの構築に当たっての課題は地域ごとに様々であり、地域の実情に応じた取組が必要と考えます。荏原病院には、今後も、地元の医療機関や介護、福祉施設などとの連携を強化し、地域包括ケアシステムの構築に向けた在宅療養の支援などを積極的に進めてほしいと願い、質問を終わります。
ありがとうございました。