【コロナ禍の自殺対策強化を都に問う
三浦春馬さんのご逝去に哀悼の意とご冥福を祈り自殺対策とメディアの在り方を考える】

日曜日15時のSNSニュースの第一報に信じられない想いで、夜はコンフィデンスマンJPのテレビ放映を見ながら、詐欺師ジェシーの大掛かりな番宣だったら良いのに!本当は生きていて欲しいと❗️願いました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

一方で、多くの見出しに【自殺】と書き立てるのは、WHO世界保健機関のガイドライン違反であり、多くの若いファンへの影響も懸念されます。


特に、命を絶った方法までもが報道される事は、
模倣自殺を助長させない為にも、報道機関は自粛すべきであったと考えます。

報道陣が現場に押し寄せ、故人の尊厳が踏みにじられている事は慎むべきです。
また、辛い事があったら、解放される為の手段として自殺が美化されてはいけません。

「自殺対策とメディアについて」我が会派で長年自殺問題に取り組んできた菅原都議がまとめました。

 『自殺報道とメディアの関係については、その功罪も含めて研究が進んでいます。
 今回の有名人の自殺報道は、10年前の過激な報道よりは良くなっていますが、まだまだ不足しているように感じます。
 
厚生労働省は「メディア関係者に向けた手引き」を公表しています。

この中で、「やるべきこと、やってはいけないこと」を明記しています。



ものすごく簡単に整理すると
見出しに「自殺」と書く意味があるか?「逝去」で伝わる
報道する際には「どこに助けを求めればいいか」が書かれるべき(災害報道を参考にするとわかりやすい)
自殺の手段、場所の報道が必要か?(病死などの場合は報道されない場合も多い)
上記の3点がポイントだと思います。

メディアの自殺報道の後に自殺が増加する危険性(模倣自殺)があります。コロナ禍ですから、なおさらです。』

そして、自死遺族としては死因すら公表して欲しくなかったはずです。
なぜ、第一報時に自殺と報道する必要があったのか、数々のWHOガイドライン違反は遺憾であり、報道のあり方については、今後一層の見直しが求められます

コロナ禍において、人と人との距離を取る事が求められ、直接のコミュニケーションや交流の機会が制限をされる中、孤立が深まっている事が心配をされます。

コロナ禍による解雇などの雇用不安、経営悪化など、先の見えない不安を抱え、経済的理由により失われる命があってはならない事です。


先の第2回定例会本会議において、東京都における自殺対策の強化について質問をさせて頂きました。


東京都議会議員 もり愛君〉
新型コロナウイルス感染症により、現代社会が抱えている矛盾や問題点があらわにされ、東京都政は、コロナ禍であぶり出された問題に向き合い、新しい当たり前を都民の皆様とともに築いていかねばなりません。
 ただもとの世界に戻るのではなく、新たな社会のあり方、新たな価値観への社会的変革が求められていると考えます。
 この間、コロナ禍で影響を受ける多くの都民の皆様よりお声をお寄せいただき、意見交換をしてまいりました。都として取り組むべき課題について質問をいたします。
 ー中略ー
今後、新型コロナウイルスの影響で、子供を巻き添えにしての自殺などの増加が懸念されます

自殺総合対策東京会議は年一度程度の開催で、
本年は三月に書面での開催でしたが、早急に会議を開催し、コロナ禍における特別体制を構築することが必要であると考えます。
各種分かち合いの会も中止となっており、孤立が心配です
 都が、危機感を持って、区市町村や関係機関と連携して自殺対策を強化すべきと考えます。都の見解を伺います。

内藤 淳 保健福祉局長〉
次に、自殺対策についてでございますが、自殺の背景には、健康問題や経済問題、就労や働き方の問題など、さまざまな要因が複雑に絡み合っているため、都は、福祉、医療、経済、教育等の関係機関や区市町村から成る自殺総合対策東京会議を設け、各分野の関係者が連携しながら施策を推進しているところでございます。

 本年三月に開催した会議では、新型コロナウイルス感染症の影響による自殺の未然防止策の強化について意見をいただいており、都は、相談体制を強化するとともに、相談機関が適切に対応できるよう、関連する各種支援策の情報を提供しております。
 
 国による緊急事態宣言が解除され、事業活動や学校が再開することから、今後、この会議などで新型コロナウイルス感染症による影響を把握し、具体的な対策の検討を進め、区市町村等と連携して自殺対策を推進してまいります。』


この質問により、コロナ禍における都としての自殺対策の強化に向けて、自殺総合対策東京会議の開催が決定しました

東京都では、匿名でLINE相談を受け付けています。
◯「相談ほっとLINE @東京」


をLINEアプリで検索して、ぜひ相談を寄せて下さい。
「しにたい。消えてしまいたいほど悩みを抱えたらぜひ、ご利用下さい」


◯東京都福祉保健局相談窓口一覧


◯ 東京都自殺防止センター


◯厚労省


◯ 

◯大田区における各種相談窓口


 私自身、本当に身近で大切な人を自死で失いました。異変に気付いて、何度も何度も電話して、メールして、それでも、届かなかった。
どれだけ泣いても、戻ってこない。
残された家族・友人・周囲の人々の心にも、一生の心の傷となり、後悔となり、取り戻す事ができないのが命。

命ほど大切なものはありません!

仕事なんて辞めたっていい!学校だって行かなくても学ぶ方法はいくらでもある!
もし、いじめで学校に行きづらかったら、ご連絡下さい。生きていてくれるだけで、本当に尊いから。

経済的に苦しかったら、破産して、生活保護を受けて、立ち上がる方法はあります。
行政も、もっと廃業の為のソフトランディング為の支援も必要だと思います。

命と暮らしを守る政治を!
本当に困っている時にこそ、もっと寄り添う政治でなければならないと切に思います。