【投票率85%デンマークでの子育て・幼児教育とは?ー赤ちゃんから始まる民主主義教育の秘訣】と題して、
「若者と政治をつなぐ」ユースコミュニティ
「子育てと社会をつなぐ」一般社団法人DAKKO
デンマーク式の民間学童保育主催の「デンマークの子育て・幼児教育を学ぶ」勉強会に参加させて頂きました。
投票率世界1位!国民幸福度世界2位!子どもの貧困率世界最下位のデンマーク。
日本では、7人に1人の子どもが相対的貧困状態にあり、幸福度も自己肯定感も低いという事では、日本の未来が不安です。
【子どもは未来❗️】そのもの。
そして、子育てママにこそ、子ども達の未来を選ぶ政治を身近な、【政治を我がこと】として考えて、投票に行って欲しい。
13年前区議会議員としての最初の質問から、投票率を上げる取組について質問し、選挙公報のコンビニ設置等も進めてきました。
子どもの自己肯定感を育み、主体的に政治に参加して、投票率を高めるシティズンシップ教育とは?
教科書で学ぶのは【政治制度】だけで、学校教育と実社会の政治が乖離している日本。
子どもの頃から、学校や地域の公園づくりに、子ども達に積極的に意見を聞く機会を作り、『声を上げる事で社会が変わる』という、小さな成功体験を積み重ねる事が、政治への関心や投票率を上げる事に繋がっていくと考えます。
子ども一人ひとりを『ひとりの人間として尊重する』保育・教育の在り方へ。多くの示唆を頂きました。
国政を見ると、公文書改ざんや偽装・隠蔽と、民主主義が危機的状況にあると感じる昨今ですが、だからこそ、子ども達には、マスコミの情報を鵜呑みにするだけでなく、自ら何が正しいのかを判断して見極める力を養って欲しいです。
NPO法人DAKKOの皆様ありがとうございました。
講演メモ】
↓
子ども一人ひとりの特性を理解した上で、子どもの意思を尊重する子育て。
予防育児ートラブルが起きる前段階での子育て支援
2年前に、デンマークの学校に留学した事がきっかけ。『ペタゴー』
一人ひとりの個性を見抜いて、それにあった最高のケアを行う事がペタゴー。
幼児教育に携わる人は、専門資格があり、社会的地位も高い。
デンマークは、世界で一番税金が高いと言われるが、GDP比に対する学校教育費は28カ国中5位
一方で日本は24位と、国として子ども達の教育に最もお金をかけていない現状。
一人当たりのGDPは日本より高く、国民幸福度は世界2位。
投票率ーオーストラリアは義務
デンマークは、義務ではないが平均投票率は80%以上と、世界で最も投票率が高い。
地方分権が進んでいる。地方自治への参加意識が高い。
首相は、41歳の女性ー世界最年少女性首相
【森の幼稚園】
デンマークの中でも、1割。絶対多数の教育ではない。
幼児教育の特徴
いい意味で「子ども扱い」しない。
1人の人間として対応する。
デンマークの幼児教育では「社会性の育成」に重点を置く。
教育はしない。遊びを通じて社会性を身につける。
森遊びから生まれる【生きる力】
①ものごとを素直に「受け入れるちから」
②ありのままを感じる力
③同調する力
具体例ー
◎遊びの時間が終わってもおもちゃを離さない。
ルールでは、遊びの時間以外におもちゃに触ってはダメ。
保育スタッフ(ペタゴー)はどうするのか。
◎対話を促す。
「ルールを決めるときに言えばよかったのに」
「もう一度みんなで話そうか」
・遊びのルールについて対話の場を作る。
自分の意見が少数であっても、影響を与える事ができる。
という、自分の考えや行動が社会にどのような影響を与えるか。
→幼児教育の中から、民主主義の土台を作る。
自立を促す環境づくり
教育現場でも進むICT化
過度に危険がある場合以外は、保育スタッフは距離を置いている。
子どもを観察して、子ども自身の判断を促す。
【個】から始まる民主主義
補完性の原理
小さな単位で解決できない問題を大きな単位で解決する。
各段階で、自己管理・自治が求められる。
【1人では決してできない夢】
「実現したい夢がある」
実現のためには、多くに人を巻き込みながら
自己決定し、実現する必要がある。
自立した個人があるから、民主主義が確立する。
【民主主義教育】について。
フィンランドでの平等概念
イコールとジャスティスは違う。
機会の平等だけではなく、一人ひとりに応じた土台を用意する事が平等。
一人ひとりの置かれた環境や状況に合わせていく事。
「ついついやっちゃっていませんか?」
・子どものおもちゃを大人が決めちゃう。
→問いを与えていない。
【子どもの権利条約には、子どもの意見表明権がある】
→子ども自身に選んでもらう。意見の尊重・選ぶ権利
・答えを全部言っちゃう→子どもとの対話
・〇〇ちゃんは出来ているのに。
「生きがい・社会で生きる力を育むには?」
【自立】がキーワード。
民主主義の根幹にある悲劇
歴史上の悲劇が影響している?
「間人主義」と「個人主義」
対話や議論は、3歳からでもできる
日本の脳科学からもわかってくる。
「サンタクロースを信じるのは何歳まで?」
対話や議論は、特に小学校中学年から。
中身は大人、体は子ども。でも周りは子ども扱い。
【自立の根幹となる自己肯定感】
深い自己肯定感=自己愛
「ついついやってしまう」
・親からの愛は条件をクリアしないと受け取れないもの
自己肯定感構築に必要な愛着形成
泣く・しがみつく「愛着行動」
自分の素直な状態をそのまま認めているかどうか。
【生まれたては自己中があたりまえ】
日本でできる幼児教育は?
『非認知能力が子どもを伸ばす』
【 対話 】+【問い】受け入れ・包容
→第二部
「学校とシティズンシップ教育とは?」へ続く