世界は気候危機に直面しているーゼロエミッション東京戦略とCOP25マドリード会議報告会】


昨日は会派役員会・総会を終えて、【環境建設部会】昨年12月27日に公表された『セロエミッション東京戦略』ついて局も交えてレクチャー。

昨年は、世界各地で気候変動による自然災害が猛威を振るい、東京においても台風15号・19号が大きな爪痕を残し、オーストラリアの森林火災は未だに燃え続けている中、気候変動は危機的な状況にまで来ており、

東京都として【都民に脅威が迫っている事を理解して頂き、エネルギーの大消費地である東京から、社会の在り方の大転換を訴える為の『ゼロエミッション東京戦略』とせねばならない】と考えます。


今年は、いよいよパリ協定が施行される2020年。

パリ協定等で、パリ・NY等世界の都市も動き出している。


『ゼロエミッション東京戦略』には、【世界は気候危機に直面している】という見出しから、

世界の平均気温は、産業革命前と比べて既に約1℃上昇、気候上昇1.5℃に抑える為には、2050年頃にCO2排出を実質ゼロにする必要がある。事実に向き合い、


『気候非常事態』という表現を超えて、具体的な戦略をもって、実効性のある対策を講じる

為の『気候危機行動宣言』を行った。

非常事態を宣言するのみならず、東京から再生可能エネルギーを基幹電力と位置付けて、世界一の環境先進都市を目指し、国・世界に先駆けた高い目標を掲げて、取組を進めていく事。


東京都から持続可能な成長と成熟が共存する社会への転換を果たしていく、それこそが東京2020大会のレガシーとして行きたいです。


18p【ゼロエミッション東京】を実現し、世界の「CO2排出実質ゼロに貢献」


実際には、都内で排出されるものー作る課程・運ぶ過程・廃棄する課程も含めて、都外で発生するCO2の削減にも貢献していく事が求められる。


2020年から2030年の取組が極めて重要となる。

ゼロエミッション東京の実現に向けたロードマップを、2050年の目指すべき姿を示し、2030年に向けた主要アクション・主要政策を1~9にまとめた。

【2050年 再エネを基幹電力とする100%脱炭素電力供給】これらの2030目標+アクション


政策Ⅰ エネルギーセクター①再生可能エネルギーの基幹エネルギー化②水素エネルギ―の普及拡大(自然由来)

政策Ⅱ都市インフラセクター、③ゼロエミッション建物の拡大

政策Ⅲ都市インフラセクター、④ゼロエミッションビーグルの拡大

政策Ⅳ資源・産業セクター、⑤3Rの推進⑥プラスチック対策⑦食品ロスの対策⑧フロン対策

政策Ⅴ気候変動適応セクター ⑨適応策の強化


政策Ⅵ共感と協働

行政だけで、全て出来るものでは無く、具体的な推進には、


都民の意識と行動を変えていかねばなりません。

【⑩多様な主体と連携したムーブメントと社会システムの変革】が求められます。

政策⑪ 区市町村との連携強化

政策⑫ 都庁の率先行動

政策⑬ 世界諸都市等との連携強化

政策⑭ サスティナブルファイナンスの推進


先進的な都市として成長しながら

今後も、PDCAサイクルを回しながら、政策・戦略の見直し等も随時行いながら、戦略のバージョンアップを行っていく。


また、個別の施策として【東京都気候変動適応方針の概要】

・2020年度末までに気候変動適応法に基づく適応計画と、地域気候変動適応センターの設置

【プラスチック削減プログラム】

【ZEV普及プログラム】



・実行計画・実行プランへの落とし込み

個別計画・プログラム策定において、バージョンアップを図っていく中で、個別具体的なアクションに繋げていく。


また、昨年12月のCOP25に合わせてグレタさんに賛同するFryday for futureの若い皆様から、都として「気候非常事態宣言」を求める陳情を頂きました。


若い皆様と直接お話をする機会を頂き、気候危機を自身の問題として、熱い想いをもって行動に移している姿勢に胸が熱くなりました。


私自身、政治を志したきっかけは、高校時代のフランス・ムルロア環礁での核実験に強い憤りを感じた事でした。環境を破壊しながら殺人兵器を作っている事に、世界で唯一の戦争被爆国である日本がなぜ世界の先頭に立って異を唱えないのか。

当時は、天文部の部室で友人たちと「こんな政治なら私たちがやった方がまし!」と、小さなフランス製品不買運動をしたものでした。(その後大学で仏語を専攻し今は好きな国ですが。)


ですから、先の陳情審査においては、まさに賛同する立場でした。

しかし、東京都の責務として、宣言する以上、具体的な行動が伴わねばならないと会派でも議論を重ねて(また、様々な意見の会派が居た中で)

【非常事態宣言】を超えた、東京都として気候危機に対して具体的な行動に移し責務を果たしていく為の【気候危機行動宣言】として

都としては、世界に対しても、いかに具体的な取組を進めていくか。気候危機に対して、都の責務をもって行動を行っていく事を宣言しました。


『ゼロエミッション東京戦略』については、第一回定例会において、個別の質問を行って参ります。

より、都民の皆様と危機的な状況にある気候変動対策に共に向き合い、

社会の在り方を変えていく個別政策に落とし込んでいかれるようにして参りたいです。


ぜひ、皆様の御意見をお寄せください。

http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/policy_others/zeroemission_tokyo/strategy.html



午後は、CAN-Japan主催の【COP25マドリード会議報告会 東京】へ

止まらない脱炭素革命。世界はパリ協定1.5℃に向けてどう動くのか?

ビジネスにも影響する市場メカニズム交渉の行方とは?

COP25に参加したNGOの専門家が、マドリード会議の重要なポイントと議論の内容をお話しいただきました。


そして、2020年はパリ協定元年!2050年にゼロという国際協定が、2020年から始まる本年。


気候変動に対して、今具体的な行動に移さねば、地球上で3億人が土地や家を追われてしまう、自然災害の甚大化で国内においても経済的損失も計り知れない。


一人ひとりが、自分の事として気候危機を捉えて、未来を変える為の小さな一歩を踏み出す一年にしなければならない!と強く感じます。


会場では、リバースプロジェクトの貴子さんと素敵な皆様との出逢いに感謝です✨

https://www.can-japan.org/events-ja/2632


昔から好きな女性誌の『FRAU』最新号はSDGs特集第2弾!世界を変えるはじめかた。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69260


 環境問題・気候危機は世界の遠い場所の問題ではなく。私達一人ひとりの問題。じぶん事して行動する一年のスタート!

2020パリ協定はじまる!