【東京五輪マラソン・競歩札幌決定「合意なき決定」と重要な4つの決定】

本日12時からのIOC調整委員会 4者協議において、東京都の合意なく、東京オリンピックのマラソン・競歩の開催地が札幌に決定となりました。


小池百合子東京都知事からは、

「今も東京がベストという考えは変わっていない。東京都として同意することはできないが、最終権限を有するIOCの決定を妨げることはしない。あえて言うなら、合意なき決定であります。と表明されました。



本日のIOC調整委員会では、最初から札幌開催ありきの様な情勢の中で、東京都、そして沿道自治体と多くの都民が準備を重ね楽しみにしていた中で、

小池知事は、その都民の想いを胸に、少しでも納得が得られる回答を得るために、相当困難な交渉であったと推測されるが、


大変重要な4つの決定が発表されました。


1、最終的な決定権限はIOC


2、東京都に新たな経費はかからない


3、これまで整備が行われ、都がそのほかの目的に使えないものは、都が負担する必要は無い。

4、マラソン・競歩以外の会場移転は無い。


と言う点です。




これまで、会場変更にかかる追加予算については、予備費として結局は都の負担になるのでは?と懸念されてきましたが、

都民の税金での札幌開催は、到底都民の理解が得られないとして、知事は、この難しい会談で、納得のいく回答ではないが、その中でも、本当に良く頑張って頂いたと感じます。


また、知事から「楽しみにしていた沿道の多くの都民の皆さんの声に応えて欲しい。」との問いに、IOCからは、五輪の後で、11月に「五輪セレブレーションマラソンを東京五輪マラソンコースで行う」との提案もありました。


今回の件は、五輪開催の前提条件となっている78月と言う会期の設定だと、近年の温暖化において、多くの都市が過酷な状況であるとの、五輪が今後、持続可能な開催に向けて大きな問題提起を示しました。


アスリートファーストではなく、大きなショービジネスファーストとなってしまったIOCの在り方。

変更が決定した以上、札幌でこの短期間のうちにいかに成功を導く十分な準備ができるか。

すでに抽選でマラソンチケットが当選した方への、他の競技を国立競技場で観戦できる等、十分な配慮が求められると考えます。


都議会では、118日にオリンピック・パラリンピック特別委員会が開かれ、その中でもこれまでの経緯も含めて質疑が行われます。


東京2020大会が成功するためには、今一度一丸となって、大会開催の成功に向けてワンチームとなって取り組まねばなりません。

そに為には、都民に納得のいく理解が得られる様、引き続き検証が求められます。


結びに、都民ファーストの会幹事長談話