【東京都立矢口特別支援学校 第1回学校公開】
都議会厚生委員会として、障がい福祉と教育が連携しながら、幼児期から学齢期・就労支援まで、一人ひとりの可能性を伸ばし誰もが自分らしく生きられる教育環境と地域づくりに取り組んで参りたいという思いで参加させて頂きました。

「子ども一人ひとりが人間性豊かに成長する事を願い、児童・生徒の障がいの状態や心身の発達の段階に応じて知性、感性、道徳心や体力を育み、調和のとれた発達を図る」事を教育目標に、
小学部・中学部の知的障がい特別支援学校として小学部138名、中学部55名の193名43学級でこども達が学んでいます。

学区域は大田区全域と世田谷区の一部。
中には、1人で通学する子もいると伺いました。

170名以上の方が、学校公開に参加し、保護者はもちろん、区の教育関係者、放課後ディサービス事業所の方、地域の方も参加されていました。

教務主任の野沢先生から、学校公開の流れをレクチャー
〈役立つ4つの力〉
○あいさつの力(挨拶検定がある)

○ひとり通学の力 
小学校一年生から、1人で高等部に通うことができるように。

○役割の力
生徒一人ひとりに役割を与える

○掃除の力 ビルメンテナンス協会の協力で、掃除検定

松本弘校長先生〉
こども達の可能性を最大限に伸ばし、学ぶ、クラス力を身につけて
地域の中で暮らしていくことのできる力を育んでいる。

新学習指導要綱を踏まえて、
小中一貫した学びの地図を作り、
生徒児童が分かりやすく快適に学習できるよう、
「教室環境整備マニュアル」で、一人ひとりの学びの環境を整備。
「否定語ではなく肯定語で」可能性を伸ばす指導を心がけている。

学校概要
スクールバス6台で、大田区全域と世田谷の一部から通学。

児童生徒の可能性を最大限に伸ばす

ST、言語聴覚士、外部専門員の講師を配して
専門性の高い指導
地域の洋菓子店、清掃会社のご協力で、実践的なスキルを学ぶ機会

保護者・地域・関係諸機関と連携し、地域で生きる学校づくりを進めている。
第11回防火防災大賞受賞

地域と共に、生きる
日頃から、武蔵新田商店街の縁日など、地域イベントでも陶芸作品等の販売で参加しています。10月15日には区役所で販売予定。

合理的配慮を、地域全体で理解が進むように
こども達一人ひとりが「SSカード」持参
【困っています】何に困っているのか、周りの人が手を差し伸べられるように。

普通学級・自閉症学級、重度・手重複学級
東京都独自に、社会性の学習に取り組んでいる。
教室の構造化を進めている事で、
障がい特性に応じて、こども達が動きやすい、学びやすい学習環境の整備に取り組んでいる事を視察させて頂きました。

現在学校改修中で、体育館もグランドも無い為、体育の授業は、多摩川の河川敷で思い切り体を動かす授業が行われていました。

現在、都議会厚生委員会に所属し、障がい福祉政策と共に、ソーシャルファーム研究会として、これまでの作業所の工賃(平均月収1万5千円)であり、最低賃金にも満たない現状があります。
一人ひとりに合った働き方を、都と自治体、地域の中小企業とも連携しながら、障がい者の方が生きがいとやりがいを感じられる、そして経済的自立につながる、雇用のあり方に向けて、取り組んで行きたいです。