【八ッ場ダム視察報告  その2】


ダムと私ー

幼い頃、大自然と巨大建造物からなるダムの景観は壮大で、三保ダム・小河内ダム・黒部ダム等、家族でも訪れた思い出の旅行地でした。


学生時代には、サークルでラフティングに、毎年のように水上川を訪れた。

と同時に、2001年田中康夫長野県知事の「脱ダム宣言」は、治水事業としてのダム行政に一石を投じた。

巨大な公共施設が自然に与える影響、堆積による維持管理コスト、八ッ場ダムの総事業費は、約5,320億円ととても巨額だ。


また近年の国の水道法の改正を見ても、人口減少で水道事業を維持できない地方自治体が出てきている中で、 水道法の改正が行われた厚労省の見解と


「首都圏のピークの需要に足りなくなる為ダムは必要」という国交省の見解が異なっている事に、矛盾を感じないわけではないが、


(私は、水道民営化は絶対に反対です!

民営化により水道料金の高騰と水質の低下等、フランスをはじめ海外の事例でも再公営化が起きています。

蛇口をひねって安全な水を飲むことができる世界一安全で質の高い【東京水】に、昨年は公営企業委員会として携わる中で、

もしコンセッション方式により、外資が参入する様な事があるならば、【東京都が困っている自治体にコンセッションで支援に入る❗️】位の気概で、

東京都水道局には水のSDGsに貢献して頂きたいと考えています!)


治水対策と、水力発電によるCO2の削減、ダム観光・インバウンド等の地域活性化等、総合的に鑑みて、八ッ場ダムが、洪水から多くの命を守り、水がめとして、水力発電として、観光資源として、多くの方に愛されるダムの完成を願っています。


現場で作業に当たられている多くの皆様、ご案内頂きました国交省、八ッ場ダム工事事務所の皆様、ありがとうございました。


以下視察メモ

13:30 資料館を出てダムへ向かう。


14:00 ダムの放流口へ


切り替え後の吾妻線の線路上を歩きます。

普段、歩く事のできない線路の上を歩くわくわく感!幼少期に見た冒険映画の様で、

ダム完成後は、線路を残す事で、観光資源になると感じました!


3000t来た水を、200tに絞る。

放流する為のゲートを作っている。


群馬のダムは、雪解けの4月に満水になる。


ダムの両側にはエレベーター2機を整備して、一機は一般の方にも開放する予定。


濁水こうプラント、沢の水を工事で濁水した水をろ過して戻す。


ダムを作る際は、川が流れたままだとダムは作れない。


Q、ゲームの門柱に空いている穴は?

A、空気孔 空気を取り入れないと、うまく流れない。径が2m


完成後の集客に向けて、完成前から観光客誘致に力を入れている。


14:40 ダム頂長へ



サイフォン式29段、


100m近く深さのあるダムにおいて、上部は暖かい、底は冷たく濁っている中で、最適な温度の水を採取できる。メンテナンスもしやすい構造。


貯水池内をめぐるツアー用の仮設道路。


ダムは、常に満水ではない。管理用の道路は、流木の撤去等にも使われる。


下流我妻橋、水陸両用バス、 


途中、ダム湖の周辺地区には、

12万円の日本一のバンジージャンプ!


トイツ式クラインガルテン農地付き別荘が整備され、とても美しい景観が続く。


展望台「やんば見放台」、トランポリン「やんば飛び放題」


トンネルが出来たことで、これまで128mmの雨で通行止になっていたが、

草津や嬬恋にも、とても交通の便が良くなった。


「やんば1万本桜プロジェクト」


八ッ場では、地域住民と行政機関が一緒に桜の苗木を植えて育てる取り組みが行われ、ダム完成前から、観光客誘致、インバウンドにも積極的な取り組みが行われていると感じました。