相対的貧困のこどもには、経済的だけではなく、様々な体験・経験における格差がある。

家族で鍋を囲む体験をしたことの無いこども。
高校生になって、こども食堂で初めて鍋を囲む経験をした。青信号の顔をしていた女の子だったが、実は大変な家庭環境を抱えていた。
包丁を使えない子どもは居たが、小学校5年生で包丁を知らない子が居た。
こども食堂は、そういった体験を通じた学習支援の場でもある。
AI対教科書が読めない子ども達』あらい紀子さん
 
マクロン大統領にも、AI開発で呼ばれる
 
AIとは、検索と確率の制度が劇的に進んだ。では、なぜ検索と確率だけのAIに子どもが負けてしまうのか?
 
中学生の5割が「問題が読めていない」という事が4万件の調査で判明した!
ドリル学習ではダメ!!!だという事が判明した。
 
こどもは、単語でしか話さない。
近所のおばちゃんと話した方が、ドリル学習よりも、はるかに文章で話す学習効果がある!
 
0さいから3歳までの間に、こどもとどれだけの会話をしたか
高学歴家庭・ブルーワーカー家庭・生活保護家庭では、
3年間で32万語の言葉のシャワーを浴びた差が、既に幼稚園に上がる段階でついてしまっていた!その格差は、学校教育では埋める事が出来ない。
 
多世代交流や共生地域づくりは、高齢者にとっても、健康寿命を延ばし、地域の医療費を下げる事が出来る。そして、多くの方の社会参加を促すことで、人の幸せにも通じる。
 
長年パン屋さんを夫婦で営んできたが、伴侶を失った事で、地域から孤立した。
1人暮らし高齢者となり、子ども食堂を開催する事で、地域とのつながりを取り戻した。
 
労障介護家庭の実家。近所の繋がりに支えられて、生活が出来ている。
 
地域の繋がりをつくることは、子どもだけの問題ではない。高齢者、誰に問っても必要なこととして、ぜひ医療に関わる皆さまにも、子ども食堂に多くの方に関わって欲しい。
 
井上理事)お金とヒマと時間のある友人たちもおり、子ども食堂をやってみたい。
宿題を教えてくれるお兄さん、将棋を教えてくれるおじいさん、医療人材も参加できないか。
食材の提供。貧困というよりも、コミュニティづくりとして取り組みたい。
 
大森山王病院・伊藤さん〉場所の課題、地域の公共施設が利用できれば良いのではないか。場所の問題、集まる場所

湯浅さん〉地域の集会室の利用のむずかしさ。使い勝手の悪さが地域によってはある。
自治会町会の閉鎖性。大野城市では、すべての自治会でこども食堂を行う事を決定した。
 
お金だけではない、行政が出来る役割は周知と理解。
宮崎市、子ども食堂の実態を伝える広報を、回覧板で全家庭に地域の理解を得るための取組が必要
 
 
大田区の児童館勤務〉黄信号のこどもが多いという事を児童館でも実感している。
大田区には、児童館が全小学校区にある。児童館でも子ども食堂が出来たら良いと感じる。
児童館の子ども達をつれて、老人いこいの家に出かける等、多世代交流に取り組んでいる
 
旭川の児童館では児童館でこども食堂を始めた。全国に4000か所ある児童館。資源が有効活用されればよい。
 
想いを持って初めても、子どもが来なかったり、地域とうまく関係を作れなかったり、持続の難しさもある。
 
政策化して、制度化する事も出来るが、今ある、自発性と多様性が失われてしまう。
 企業との連携、民間で頑張っていく。思いがけない応援に気付く事もある。
 
制度の方で、追い付く事もある。充足率の高い県は、バックアップがしっかりしている。
鳥取「子ども基金」高知、奈良、県の社協だったり
 
大田区こども生活応援担当〉大田区では、13のこども食堂を展開していて、
子ども食堂のみならず、こどもの居場所事業を行っている支援団体は地域に72ある。
行政は、金銭的支援以上に、東京都が予算を付けたが中々現場で使いづらいという声も聞かれる中で、区としてどの様にバックアップできるか。
 
山口県、宮崎市、長野県、埼玉県等、「子ども食堂コーディネーター」を配置した。

現場の助成金の申請への負担軽減や、各こども食堂の御用聞きとして、困りごと、こども食堂ネットワークをつなぐ、コーディネーター機能を果たす役割が求められる。

『大田区子どもの生活実態調査』では、
大田区の子ども達が直面する、かなり踏み込んだ生活実態にも触れて、課題が浮き彫りになっています。

また、子どもの医療費が無料であるにも関わらず『医療機関を適切に利用しているか』
も、困難を抱えた家庭ほど、適切に受診が行われておらず、重篤化してしまったり、虫歯の有無にも、ネグレクトが浮き彫りとなるとお聞きします。
子ども食堂×医療現場の先生方という視点も、とても大切であると感じました!

大森医師会の先生方、湯浅誠さま、大田区子ども生活支援担当さま、ご参加の皆さま、
貴重な機会をありがとうございました!