全ての子ども達の命が尊ばれ、生きる喜びを実感し夢と希望の持てる社会を築きたい!

【子どもの貧困対策全国キャラバンin東京】

昨日午後は、子どもの貧困を取り巻く様々な課題に、行政と民間が手を携えて取り組んで行く為に、全国からの事例も交えた貴重な学びの機会を頂きました!

会場には小池百合子都知事も応援に駆けつけて頂きました。

「子どもの貧困対策にみんなで目を向けることはとても意義深い。東京都も共催させて頂き、貧困対策に取り組まねばならない現状に目を向けなければならない。


東京都は、安心安全なセーフシティ・ダイバーシティ・スマートシティを掲げ、大人も子どもも、障害のある方も、誰もが暮らしやすい社会づくりを目標に取り組んでいる。


次の世代を担う子ども達が輝かなければ未来がない。


貧困状況になっても、立ち上がることのできる支援、親から子への貧困の連鎖を断ち切ること。

福祉 教育 関係機関がしっかりと連携しながら、子どもの貧困対策も1つづつ取り組んでいる。

生まれ育った環境が将来を決めるのでは無く

生まれ育った環境がどうであっても、夢と希望を持って育つ事ができる東京都を築いた行きたい!」とのメッセージを頂きました。


東京都「子どもの貧困対策事業」と区市町村における活用事例。東京都、荒川区、江戸川区、日野市より、事例報告。

各事業を子どもの貧困対策の視点から見つめ直す。


『東京都の子どもの貧困対策支援事業』を活用。

分野を超えた連携が重要。

福祉と教育、福祉と住宅施策


ディスカッション

「都市部の子ども・若者支援に求められるものとは」

・荒井 佑介さん

元はホームレス対策のボランティアから始めたが、幼い頃からの環境に由来する都の想いから、孤立した子どもの支援へ。

信頼できる人の存在が重要。

行政の中で、子どもの事はキャッチしていても、信頼関係を築く事が難しい。

行政の専門職に出来る事と、専門職ではないからこそ出来る事。

ゲームの話題や、子ども達が来たがる様なコンテンツ。セガのエンジニアと一緒にゲームづくり。部活動の様な切り口で、部活をたくさん作って、大人も楽しんでやっている事で、学校へは行けない不登校の子ども達も参加したくなる様な場づくり。企業との連携と子ども達のニーズのマッチングにより、色々な機会や居場所を作っていく。

“自立の意欲を育む新しい社会資源づくり“


・豊島子どもわくわくネットワーク

豊島区のこども課が、0歳~18歳→39歳までに拡充された。

子どもの様々な切り口の居場所づくり。

食う・寝る・遊ぶ・学ぶ

多様な価値観の大人と出逢って、様々な悩みを抱える子ども達。

制服を用意できないと困っているお母さん。

チャリティーで制服代を集めて贈った。

4万円の入学準備金。

小学校入学時に  お祝い袋に入れてお渡しする。

まちの当事者として、困難を抱える若者を出来るだけ生み出さないまちづくり。


・森山 誉恵さん ・子ども達の学習支援。

当時は、教育は文科省という中で、福祉の視点からの教育支援は難しかった。

中学生だと、既に小学生から遅れが深刻になってしまい、学ぶ意欲にも繋がってしまう。

出来るだけ低年齢の内から支援につなげる。


被虐待児が、対策が十分でない内に、戻されてしまう。

虐待が長期で発見されないままの子ども。

1番困っている子ども程、支援に繋がらないという現状。

10代向け支援サービス検索・相談サイト「めx」今は、4万人がサイトを利用し、昨年は4500人の子どもが何らかの支援に繋がった。


・工藤鞠子さん あすのば学生理事〉

“孤立”というキーワード。

1度不登校になり学校を中退した。居場所がなくても、何処に助けを求めたら良いのか分からない状況だった。


・森山さん〉全国の子ども達を対象にMexを運営している。

親や学校や行政に知られないか、匿名で相談を受けられるか、施設に入っている事を知られたくない。

「私なんかの悩みを聞いて貰ってすみません」自分は相談に値しないのではないか?と、「自分が受けているものは虐待ではない」と思っている事も、支援に繋がっていない大きな要因ではないか。


相談がお詫びで終わっている子どももとても多い。


・荒井さん〉若者は、自分の悩みや想いがクリアで無い人もいる。

だからこそ、小さな悩みでも、関われる繋がりが大切。

生活保護の支援員さんからや、行政の相談では年齢で切られてしまったりする中で、こちらに相談が来る場合も。

中高生もお金が無いので、居場所がない。中高生も児童館に溜まっていたりして、そういう子どもと行政が繋がる事。


大人に相談するのはハードルが高い。子どもが、悩みを抱えている子どもを連れてくる。


繋がっているけど、誰も信頼できない。関係の薄さ。


森山さん〉子どもが検索するキーワード。

虐待・貧困・孤立は、子どもは殆ど使わない。

「死にたい」「妊娠」

虐待の定義も習っていないので、自分が虐待を受けているかも分からない。自分が貧困かどうかも分からない。


栗林さん〉

孤立している家庭の子どもは、家庭の中でも、愚痴をこぼせない。

地域の居場所。スタートはプレイパーク。

そこで、「ご飯を食べていない」「ねぇねぇ聞いて」自分の気持ちを吐露できる場。

子ども食堂も、おばちゃんがやっている所も、若者がやっている所もある。


村尾さん〉誰でも行かれる開かれた場所は行きづらい?


栗林さん〉プレイパークで、気づくとひとり親家庭の子どもばかりの日もある。

成長して学校で問題行動を起こして戻ってきても、幼い頃から知っているから大切にする。

荒井さん〉開かれた場所で、残っている子どもの中に、問題を抱えている場合もある。その子の想いをくみ上げる。


栗林さん〉居場所は、子どもが自分の足で行かれる事。


工藤さん〉困っているけど、自分が何に困っているかがわからなくて、とにかく「死にたい」という言葉に集約されてしまう。

自分の中高生時代を振り返っても、家と学校しか居場所がなくて、地域との繋がりがなかった。

近年は、子ども食堂も地域にいっぱいできて、地域が変わってきているのを感じる。


コミュニティユースワーカーとか、専門職で無い人が関わっている、という事で、

私たち大学生は、20歳を超えて、子どもでも無いし、支援者でも無いけど、

「同じ方向を向いて一緒に走っていこう」くらいの立ち位置でいいよね。


荒井さん〉若者が、自分たちの境遇や環境を振り返って、専門職でなくても出来る事はある。その子に関心を向けてあげる事。

専門職と非専門職の役割。地域の若者と、専門職と、行政と企業も、それぞれで関わりあう。

関係構築がゴール。どうやったら子どもと仲良くなれるか。


村尾さん〉繋がりって大事だよね!という中で、どういう繋がりを作るか。

とうやって繋がりを作るか。


栗林さん〉給付金事業を始めた。必要な支援、ニーズに気付くこと。

「ホームスタート」という事業。子どもが生まれたばかりのご家庭に、2時間、4回家事支援やとにかく傾聴する。

お母さんを孤立させない。

行政には言いたく無い。「子どもに手を上げてしまった。虐待では無いだろうか」

行政だけでは無く、あらゆる地域資源を使って繋がる事。


森山さん〉親御さんが「行政に言いたく無い」という現状をどうにかしたい。

最初は言わなくても、関係性を構築して、「自分が長い間支援を受けなければならない対象だった」事にコンプレックスを持っている子ども達。

行政が委託するだけでは無くて、民間が頑張って取り組んできた事を、対処では、子ども達の自尊心はずっと傷つけられている。

そもそもの制度や税制から、子ども食堂や無料塾に通わなくても良い様な社会づくりはできないのだろうか?


村尾さん〉給付金なども、地域の困りごとに対して、


栗林さん〉行政も、子ども食堂や学習支援だけでいいとは思っていないけど、地域との繋がりづくりとして、市民が主体となって携わる場の大切さ。


荒井さん〉全国にこれだけ子ども食堂が生まれてそれぞれの役割を明確化して、領域を整理して、民間の資源をつなげる、行政と連携して生かす仕組み。


村尾さん〉子どもの貧困対策に対しても、施策の棚卸はとても重要。


森山さん〉子ども食堂も学習支援も、貧困対策であるべきでは無い。

これだけ地域に、子どもの貧困の現状がある事に対して、税制や、富の再配分、社会のあり方を変えるステージに来ているのでは無いだろうか。


村尾さん〉給付金に6000人の申し込みがあって、そろそろ民間がやっているステージでは無いな。という想いはある。


工藤さん〉都市部での課題。

家に居たくなかったので、夜まちを歩いていると、声を掛けてくる大人がいる。

そういう人たちは、子ども達を見分けている。そういう子たちを支援に繋げること。


村尾さん〉答えがないのが、答えで、悶々とする事も大事。

どうやって繋がっていくのか、関係性の構築について。


荒井さん〉東京都、全国でどうやっていくかを考える中で、地域づくりをやっていく事もとても大事。企業との連携に可能性がある。

子ども達とゲームづくりなど、アウトリーチは営業に似ている。普通に営業やっているノウハウが活かせる。支援のあり方は、もっと多様でいい!


栗林さん〉課題を抱えた若者が増えている。幼い頃に、大切にされる経験をして来なかった子ども。子育ては究極の自己責任ということでは無く、地域全体と繋がる機会。


森山さん〉こんなに民間で様々な取り組みがされていても、何処とも繋がれずに、警察に見つけ出される子どもが後を絶たない。生活保護を見ても、支援とつながっている人は、先進国の中では、ほんの僅か。

支援だと、来た子どもしか見えないが、ITだと、支援に繋がらなくても、アクセスした人も分析できる。


村尾さん〉曖昧になってしまっている様な、子どもの悩み事。


全国キャラバン事例報告につづく