今年も可愛いコアジサシのヒナ鳥達に出逢えました❤️
絶滅から救えコアジサシ!
【リトルターンプロジェクトコアジサシ観測会2018】
3月末にリトルターンプロジェクトと多くのボランティアの皆さんによって営巣地整備を行われた水再生センターの屋上に、コアジサシが戻ってきました!
絶滅危惧種のコアジサシが、小さな体で、南半球から5000kmの旅をして大田区に飛来しているなんて!とてもロマンがあります🌈


学生バードソン2018
自然保護チャリティイベント!
本日 7月3日が締め切りです!
ぜひ、リトルターンプロジェクトを応援して、絶滅危惧種のコアジサシを応援しよう!
http://www.fa-net.org/birdathon/2018/

コアジサシは裸地を好む為、木陰もない暑い中を、一生懸命に卵を抱いて、暑くなりすぎると海で体を濡らして卵と雛を冷やす姿、パートナーが餌を運ぶ等とても愛情深い渡り鳥です
💕


このプロジェクトは、東京都と大田区とNPOが絶滅危惧種が飛来する貴重な生態系を守ろうとする、全国に誇れる連携が行われています!

リトルターンプロジェクト 北村代表
大田区環境対策課 長谷川さん
東京都森ケ崎水再生センターの奥原次長・副所長より
『東京都下水道局事業と森ケ崎水再生センターのご紹介』


東京都内20ヶ所の水再生センターで日量
545m3の下水を処理している。

23区の南側、区部の1/4
規模的には、日本最大の処理能力を持つ再生センター。

運河を挟んで、東西二ヶ所の大規模なセンターとなっている。


・汚泥消化ガス(メタンガス)を活用した消化ガス発電
・小水力発電(放流堰とサイフォン取水管の放流落差で)
・太陽光発電(浄水施設の反応槽の上に)
→水再生センターで使用する電力の1/4の電力を再生可能エネルギーで賄っている。

北村代表より
『2018年の営巣状況の報告』


森ケ崎に来ているコアジサシは、夏鳥として冬は沖縄やフィリピンを通って、パプアニューギニアで過ごす。


絶滅危惧種2類に分類されている。

東京湾では、大規模な埋め立てが行われ、
干潟は姿を消してしまった。


2001年6月10日干潟の調査を行なっている最中に、水再生センターの屋上に飛来している事を偶然発見したことから、プロジェクトは始まった!

東京都水道局、大田区、リトルターンプロジェクトとの3者会談を通じて、どの様に保全して行くかを協議。

現在は、屋上の約6ヘクタールを営巣地として整備が行われている。

コアジサシが集団営巣する習性を利用して
木の鳥模型デコイを設置して飛来を呼び寄せたり、


カラスやハヤブサからコアジサシを守るためのシェルター(煉瓦やネット)を設置して、コアジサシを守る活動をしている。

4/13 4羽
4/15 6羽
4/29 13羽

5/4 産卵確認!今年は例年よりも早い
27の巣を発見するが、カラスが殆どの卵を食べてしまった😢

5/19 第2回営巣調査
80羽のコアジサシ、9巣を確認
(コチドリの巣も確認)

5/27 第3回 営巣調査250羽 

6/2 第4回 250羽 452巣
ハヤブサは、コアジサシのヒナだけでは無く、親も食べられてしまう。

6/16 第6回営巣調査 
アオダイショウもヒナを食べているのが確認

現在 250羽 490巣 ヒナ数48羽

昨年よりは少し少ない様だが、これからもヒナがかえる模様♪

【絶滅から救え!コアジサシ!】

後半は、全国からコアジサシの観測に訪れた野鳥の会の皆さんからの各地でのコアジサシの観測活動報告と交流会が行われました。

名古屋では、企業の空き地を借りて、営巣地を作ってコアジサシを呼び寄せようと取り組んでいる。愛知県では、かつては3000羽の飛来があったが、今は100羽程度に減少してしまっている。
小田原市の市の鳥がコアジサシ。河原の中州で100羽まで戻って来ている。

今年は、12月8日14時からコアジサシ報告会が予定されています。

東京都としても、葛西海浜公園の都内初のラムサール条約湿地登録を契機として、野鳥や水生生物等の生息地の保全と、人々が海と親しめる環境の保全に取り組むとしています。

昨日は、小池都知事とも世界の潮流となっている海洋汚染の原因となっているマイクロプラスチックの規制について(ヨーロッパの国々では次々とストローやビニール袋の規制が始まっています!)
に、東京都としてどの様に取り組んで行くかをお話しさせて頂きました。

絶滅危惧種のコアジサシが、南半球から大海原を超えて5000kmもの旅をして、大田区に卵を産み育てにくるなんて!
この貴重な生態系を守り、コアジサシを多くの方に知って頂きたいです!