『公営企業委員会 下水道局事務事業質疑』
大田区森ケ崎水再生センターに絶滅危惧種のコアジサシが飛来している事を多くの方に知って頂きたく、環境学習の取り組みと共に触れさせて頂きました!

以下、質疑の続き

【環境学習】

もり愛〉次に、下水道局が行う「環境学習」についてお伺い致します。

私の地元である森ケ崎水再生センターでは、毎年「蛍の夕べ」が行われており、幻想的に飛ぶ蛍を間近に鑑賞する事が出来き、とても美しく地域の皆さんからも大変好評です。


普段なかなか入ることのない水再生センターに入ることが出来、蛍の会場に向かう途中、水処理模型を使ってどの様に下水がキレイに再生されるのかをこども達に説明して頂き、下水道局の事業の理解を深め、環境学習の機会としてとても良い事業であると感じております。


また、森ケ崎水再生センターには、絶滅危惧種の渡り鳥「コアジサシ」が飛来する事から、屋上を営巣地としてNPOに開放して頂いております。

営巣地の整備には、汚泥資源化製品であるメトロレンガやスラジライトが利用され、今年は650羽のコアジサシの飛来があり、1,400羽のヒナが産まれ250羽が幼鳥として巣立って行きました。


NPOリトルターンプロジェクトの取り組みは、以前高円宮久子妃殿下もコアジサシの群れを視察をされ、「野鳥動物保護学会の世界会議」でも取り上げられる等、海外からも注目をされており、貴重な生態系を守るために下水道局さんにご理解を頂き、環境に配慮した取り組みが行われている事を高く評価し感謝しております。


ところで経営計画にこどもたちへ環境学習の機会を提供するということで、「でまえ授業」「東京都虹の下水道館」などの取り組みがあります。


Q3 小学校を対象とした「環境学習」は、具体的にどのような取り組みかお伺い致します。             


総務部長〉

A3、下水道局では、次世代を担う子供たちに、下水道学習を通じて、水環境に関する意識を高めてもらうことを目的とした環境学習の機会を提供しています。

都内小学校では、「学習指導要領」に基づき、4年生の社会科の授業において、「水道」、「下水道」、「ごみ」などを取り上げて環境学習を実施

そこで、下水道局では、小学4年生を対象とし、社会科授業の副読本として、下水道の仕組や役割などをわかりやすく解説した「みんなの下水道」を都内全ての小学校に配布するとともに、要請のあった都内の小学校を訪問する「でまえ授業」を実施

このほか、「でまえ授業」などによる学習の成果を発表する「小学生下水道研究レポートコンクール」や、小学校全学年を対象として、下水道施設や工事現場を見学する「下水道施設親子見学ツアー」も実施しています。


もり愛〉様々な取組を実施して頂き、私も大変充実した副読本を拝見させて頂きました。

こども達が水環境について学ぶことは、日ごろの水の使い方、家庭でも出来るだけ排水を汚さない、油を流さないと云った、日常の意識向上につながり、とても重要だと考えます。

中でも学校教育と連携した「でまえ授業」は重要な取組であると考えます。


Q4 下水道局が行う「でまえ授業」の規模や内容に加えて、私の地元である大田区での実績や児童の声などについてお伺い致します。


総務部長〉

A4, 「でまえ授業」は、小学4年生の社会科の授業において、下水道の仕組や役割についてわかりやすく説明するため、「下水道局のお姉さん」と「小学4年生の翔太」に扮した役者が、実験や映像を活用し、児童に疑問を投げかけながら「問題解決型」の授業を行うことで、主体的に考え、楽しみながら学ぶことができるよう工夫している

授業を受けた児童からは、「下水道がないと街の清潔を守れないことが分かった。」、「皿についた油は、ふき取ってから洗うよう気を付けようと思った。」などといった感想が寄せられており、下水道や環境について深く学んでいただけていると考える

平成28年度は、都内282校において延べ490回、大田区内では11校、20回実施しました。


もり愛〉ありがとうございます。ぜひ、より多くの学校でこども達に環境学習に参加してもらえる様、事業の拡充を望みます。


東京2020オリンピック・パラリンピック大会は開催までもうわずかです。この歴史的なオリンピック・パラリンピックを通じて、こども達も東京で開催される競技を、目で見て、体いっぱいに感じてもらうことを願うと共に、

下水道局が実施する「環境学習」を通じて、未来を担うこども達が、水環境の大切さ、尊さを身に付けることで、東京の水環境の向上と、未来へつなぐ心のレガシーとして残して頂きたいと意見を述べ、私の質問を終わります。


ありがとうございました。

{A74BA563-0F35-4F08-9231-2B3D2C7CF3DA}