これからの医療を考える会
『周術期口腔機能管理の実際』
〜医科・歯科・やっか連携促進のために〜
と題して大森歯科医師会理事
池上総合病院口腔外科長
渡辺大介 先生より伺いました。
診療が終わった20時から、
地域医療連携に向けて、医師会・歯科医師会・薬剤師会の先生方と、議会・行政が共に課題共有を行う、医療政策の学びの機会を頂いています。
私も、地域の方よりご相談を受けて入院中のご家族をお見舞いに行った際、口腔ケアが全くされていない酷い現状も目の当たりにしました。
また、祖母を在宅で介護した実体験からも、
最後まで口で食べる事。そして、口で栄養を受け付けなくなった時に、最後の時を迎えるという事。
安らかな祖母の最後に立会い、実感しました。
患者さんのQOL(生活の質)を考えた時、
退院後に、従来の生活に戻ることができるか、
生きる喜び、口で食べられる幸せを実感できるという事は、とても重要だと考えます。
本日も重要な課題共有と学びの機会をありがとうございました!
以下、先生のご講演より。
↓
口腔とは、呼吸器機関であり、消化管内で最も複雑な構造。
医師・歯科医師・薬剤師と
他の領域を互いにほとんど知ら無いのでは無いかー
周術期管理の重要性と、互いに連携をすることで、様々なリスクを軽減する。
歯性感染症起炎菌
・口腔内細菌
・誤嚥性肺炎・院内肺炎
・感染症心内膜炎
・真菌症
歯の汚染が強く重度の歯槽膿漏が顎炎を起こし、血液に細菌が入ることにより心臓や全身の病魔の原因となる。
歯科医療者の役割
・口腔内衛生環境
セルフケア ーハミガキ・うがい
ナーシングケア→病院におけるナーシングケア(院内で看護婦さんだけのケアでは足りない。加えて、看護婦さんがどれほどの時間をさけるのか)
デンタルケア
歯科医師の他領域の知識・認識不足〉
国別の抗菌薬服薬不遵守
患者さんのQOLの向上
合併症の予防
これまでは、縦割りで相互に理解が不十分であった。という現場の声。
今後、在宅患者の増加も見込まれるなか、
医科・歯科・薬科と介護も含め、一層の連携が望まれます。