「日本の貧困を考える」
反貧困ネットワークの湯浅誠さんの講演会に
生活センター大ホールは、会場いっぱいでした。
先進国の日本で、今6人に1人のお子さんが貧困状況にある現実。

その子ども達の背景にあるもの。
アベノミクスと言われる一方で広がる格差。
格差の連鎖をいかに断ち切る支援が出来るか、
自治体、地域、そして私たちに何が求められているかー

ご家庭の所得の格差が子ども達の学力の格差に繋がっていると指摘され、放課後の過ごし方にも差が生じていると指摘される中で、
私も大田区議会で、子ども達の放課後の充実と学習支援の重要性を訴えてきました。

「学習支援」「子ども食堂」と言った支援が全国で生まれ、
子ども食堂の発祥は大田区の"だんだん"さん。
会場には、蓮沼だんだん主催の近藤さんもいらしていました。

貧困とは、単に貧乏というのみでは無く
社会からの"孤立"状態にある事

子どもの貧困の背景
家庭で交わされる会話の単語数に
幼稚園に入る前の段階から差が生じている

一般家庭と比べて
貧困家庭 は、1900万語 少なく

生活保護家庭では
3200万語もの差があった。という研究結果。

学習の基礎を作る子どもの土台づくり

学習支援
難しいと考えるのではなく、

行って、子ども達と会話をするだけでも
子ども達と遊ぶだけでも、意味はある。

いろいろな方が関わる意味

価値観を多様化させて、将来の選択肢を増やすことにつながる。

様々な価値観を自分の中に増やして行くことは、生涯勉強し続けて行くこと。

そうした場所の価値と意味。

私たちは、一方的にやってあげる のでは無く、

現状がどうなっているのかを学びに行く場でもある。

貧困問題の難しさー
世の中全体の目が向いているわけではない。
だからこそ、こちらから働きかけて行かねばならない。


昨年の税制改正

自民党の税調で決定をする。

直前の小委員会12/30。
 
多くの人のに伝えて行くことが重要。


1、溜池の話
稲に勝手に育てと言われて、稲は育つかー

A 溜池とは、生きるための養分
人間にとって養分とは、お金や食料
自尊心

2、2020年オリンピック・パラリンピック

節目になると思うが、その後は大変になるだろう。
進んでいる高齢化、団塊の世代が75歳を越えて行く。オリパラで浮かれているが、東京がエライことになっている。
このままじゃダメだ!と、
「目線を合わせる」お互いがお互いが入っていることを理解できなくなってしまっておる。

受験率8割の地域

親の当たり前が、自分の当たり前になって行く

一方で、中退して正規職員にもなれない。
広がってゆく格差の中で、交わらない

お互いにとっての当たり前が違いすぎて、
互いが理解できない。分断社会

3、貧困とカウントされるのはー

所得の最も低い方から、トップまで並べ、真ん中ー440万の世帯の50%以下
16.3%

貧困の深度

各国と比べて
日本の子どもの貧困は深度が深いのが特徴

15歳〜30歳が貧困世代と言われている

これから日本全体としては人手不足

これを補うものとして、ITで人手不足を解消しようとしている。

AIの発達
アライノリコさん
『コンピュータが仕事を奪う』

703の仕事について
消える仕事・無くなる仕事

→スポーツの審判
ネイル 3Dプリンター
銀行融資→確率の問題

労働者は2極化してゆく
AIを使う人かー使われる人かー

所得格差は、より増えてゆく。

確率を裏切れるような発想力、

決められた仕事を決められた通りにやりだけならAIには勝てない。
そうでは無い事が出来るということ。

基本的な読解力に、所得格差が影響しているということ。

・コミュニティレストラン
地域のつどい場、カフェ
多様な人たちが集まれるような

多世代交流型、地域の誰でもの居場所として

「ペコペコ」障害者の方々が育てた野菜を、
日本料理店で腕をふるっていた料理人が料理して、安くてとても美味しいと
最近では、介護予防として、高齢者の活躍の場にもなっている。

・貧困対策として、国がやるべきこと

長時間労働規制
働き方改革
正規社員と非正規社員の
日本の非正規雇用の底上げ
・児童手当のかいぜん

中高年男性の孤立問題

息子による介護虐待が全国


自分だけを見ていてくれていると感じられる時間

中学校給食
4700箇所の児童館ーお弁当持参
児童館での夏休みの間の急なお弁当

来年度から給付型奨学金

住宅政策の不作為
3兆〜7兆出すのが、世界的には常識
⇧一方で、東京都はこれ以上都営住宅は増やさない方針だが、日本一家賃の高い、暮らしにくい東京都において、住宅施策は重要であると感じます。

これまでどういう道を歩いてきたかー
と、日本がこれからどの様に進んで行くかー
は切り離せない課題

会場からの質疑応答も頂きながら、
未来を担う子ども達が、行きたい未来を描ける様、自治体はどの様な支援が出来るか、
考えさせられました。

今週26日日曜日には
「子どもの居場所シンポジウム」が、開催されます。
子どもの貧困問題と地域の居場所は、
大きく関わっています。
地域のより多くの皆さんが関わることで、
子どもの貧困に、光と手を差し伸べることができたら✨✨と願います。

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