ギリシャの金融危機が懸念されますが、やはり物を造らなくなったら経済は弱体化する。
大田区の製造業が、ピークの約一万社から、昨年の調査では3500社と3分の1にまで減少している現状に、今後の町工場はどうあるべきか、シンポジウムが開催されました。
先日の大田区加工技術展示商談会~モノづくりソリューションフェア~
シンポジウムより→

それぞれの町工場の特色を活かして切り開いて行く
『一歩先行く町工場の進む道』
・政策研究大学院大学 橋本久義
・㈱弘機商会 代表取締役 高原隆一氏
リベッティングマシンの製造販売。約60年間、海外展開している中小企業への支援。
・太陽塗料㈱代表取締役 平本光雄氏
塗料ニーズの多様化、「人と環境にやさしい塗料」
・㈱東新製作所代表取締役 石原幸一氏
設計から施策・製造・組み立てまでの一貫生産
・司会は、産業振興協会の伊東さん

橋本先生》大田区のものづくり
腕も良いし、力もある。
海外から、日本に仕事を頼みたいニーズは沢山有っても、日本にいくら手紙を書いても無しのつぶて。
中小企業の海外に開かれた受注窓口が必要。
産業》大田区産業振興協会には、外国語のできるスタッフも、ワンストップサービスを目指している。
高原社長》更なる会社の飛躍を求めて、海外に目を向けることは必要。メイドインジャパンの信頼。高い技術をもって、世界に発信して行くこと。人材育成の必要。
平本社長》工場の海外移転をするのは容易ではない、海外企業とコラボすることによって、工場を移すのではなく、技術移転を行っている。それによって、海外戦略を行って行く。
異業種との連携により、新しいニーズの発見(熱を均一に伝える技術。)を、新しい技術に繋げて行くこと。
石原社長》異業種連携により、新しい価値の発見。IT、海外、オープンイノベーション、交流により、自社の技術の付加価値をつけて行くこと。 
産業振興協会 上原さん》
成長する会社は、情報発信が上手。
自社の技術が、何に強いか自社の強みを認識すること。
会社の情報発信も、いまやインターネットが無ければ認知されない。
看板がかかっていない、社長の名刺がない、会社が存在しないのと同じ。
と指摘する。産業振興協会では、ホームページ作成のサポートも行っている。

高原社長》自動車部品から医療機器へ
他業種連携が鍵となる。

橋本先生》インターネットをうまく使った情報発信、情報のハブになって行くこと。新たな仕事と結びつけて行くこと。
羽田がある大田区は、日本中、世界中と繋がれる。ビジネス拡大に向けて悪のりして良い!多いに大田ブランドに誇りをもって、発信していって欲しい。

大田区のものづくりへのエールを頂きました!

大田区としても、広く国内・海外から大田区製造業へのニーズをワンストップで把握し、それに適した企業へ的確に結びつけて行くプラットホームとなる必要がある。
医療機器等も、区内で製造できる技術力がありながら、薬事法の許認可に二の足を踏んでしまうことの無いよう、
ある意味、大田区全体を大企業ととらえた、区内企業による連携と補完し合う仕組みづくりが求められます。

製造業の主流が変わろうとも、大田区の基盤技術の必要は変わらない。

下町ボブスレーや、コマ大戦、江戸っ子1号、製造業のアイディアを持ち寄る"発電会議"等、製造業の新たな連携が、新しいイノベーションを生み出しています。
区としても、そういった取り組みに光をあて、大田区から世界に発信して行きたいです!
"Only OTA Quality!頑張れ!大田のものづくり❗"