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23年度決算特別委員会 環境清掃費

大田区議会民主党 もり愛



3.11の福島原発事故を受け、原発政策の見直しが迫られているが、依然として経済界は2030年代に原発ゼロを目指す国の方針を是とはしていない。


国としてはぜひ、発送電分離を行い多様な発電主体の参入により、今こそ、日本の技術力が世界の新エネルギーをけん引するといった産業界を巻き込み、経済・産業戦略としても、エネルギー分野が成長産業であると、ピンチをチャンスに変える大胆な施策が望まれるところです。


京都議定書での地球温暖化対策目標は、先の原発事故でトーンダウンしてしまったものの、今年の夏の暑さや最近の夕方の熱帯気候を思わせるようなゲリラ豪雨的な夕立は、日本の温暖化が進んでいると危惧せざるを得ません。

8月の「水観測衛星しずく」による調査発表では、北極海の氷は観測史上最少の421万㎡との報告発表がなされました。


2030年代に原発ゼロを目指すには再生可能エネルギーを25%から35%にする必要があると試算され、これまでの日本の原発頼みであったCO2削減を抜本的に変えてゆく為には、基礎自治体においても、地域のエネルギーに責任を持つような環境政策の必要を度々提案し訴えて参りました。


いよいよ24年度より環境基本計画の具体的事業の実施に移ります。


Q1大田区における地域分散型 単なるエネルギー消費地から、地域ごとに地域のエネルギーを生み出す街づくりへ「おおた未来プラン10年」の中でも、担い手である区民が良好な環境と経済活動が両立する持続可能なまちづくりを推進するエコライフの普及事業として再生可能エネルギー導入助成が行われています。昨年の太陽光発電設置費用として昨年度の実績は太陽光発電339件・太陽熱温水器1件・ソーラーシステム6件・省エネナビ4件となっており、執行率は103.5%と、実に総定数を超える実績となりました。


予算を超えた分に関しては、次年度の申し込みをご案内されたとのことですが、今後一層の推進が期待される中で、区として、来年度予算に向けてはぜひ、件数を区切らずに、導入する為の申請をされたご家庭・企業・集合住宅に対しては、全件取り組んで頂きたいと思いますがいかがですか?


環境基本計画であげられている太陽光発電システムの設置件数は、目標年度32年度に3400件という目標設定がされております。約346千世帯の大田区として、目標の設定に疑問を感じます。


Q2現状の件数と今後目標を達成してゆくための来年の予算設定、目標設定について今後のお考えをお答えください。


再生可能エネルギーモデル地区を設定して積極的な推進を図るなど、更なる区としての強い意気込みと、それに向けた施策を要望いたします。


Q3,大田区環境基本計画の中には、電気自動車用の急速充電器の整備が盛り込まれ、32年度までに区内20か所の目標が掲げられております。羽田には、水素自動車用スタンドも設置されており、今度の実用化に向けて期待されるところです。大田区の今後の環境都市としてのインフラ整備についていかがお考えですか?


住宅リフォーム助成について一部都市整備費に款項目が移りますが、環境施策の視点からお伺いをさせて頂きますので、ご答弁をよろしくお願いいたします。

23年度よりの新規事業として、住宅リフォーム助成事業に20105千円が計上されております。負担金・補助金及び交付金の1,316万円が不用額となっており、事業の執行率は34.24%に止まっております。


昨年度より始まった制度ですので、今年度は周知に努めて頂き、現時点では160件の申し込みがあり、81%の予算見込みとなっております。


その中で環境対策として、環境に配慮した内装材工事、節水型トイレの設置、窓の断熱改修、高断熱浴槽の設置などとなっておりますが、住宅についてのLED設置助成は対象となっておりません。

土木費・公園管理費の不用額を一例に挙げても、昨年震災後の節電による照明の光熱費の占める額は大きく、住宅においても照明のLED化は省エネ効果が大きいといえます。


Q4 ぜひ、環境配慮型住宅の推進に向け、LED助成を対象項目に加えて頂きたいと考えますがいかがですか。


財源の限られた中で、いかに環境推進への予算を確保してゆくか、住民参加の取り組みが各地で行われております。

以前より提案しておりますが、3.11を経験し、エネルギー問題への関心とパラダイムシフトの必要を突き付けられている今だからこそ、ぜひ多くの区民を巻き込んで、区民と共に大田区の環境の街づくりを推進してゆく財源として


Q5 再生エネルギーによる地域地消地産型エネルギー推進のためのファンドを、地域密着型の金融機関と組んで進めて頂きたいと考えますがいかがですか。


以上、次の世代に環境都市として誇れる大田区を区民の皆さまと共に築いてゆく強い姿を示し、区民参加の仕組みづくりが一層進むよう、要望を致しまして質問を終わります。




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