「認知症と地域医療」座長:熊谷頼佳先生

 「地域で支える認知症~認知症サポート医の立場から~」田園調布医師会 荻原牧夫会長。
 大田区三医師会認知症研究会の取り組みを発表。認知症になっても安心して暮らせる地域づくり「認知症サポーター」養成、区民公開講座、大田区認知症連携パスの作成と運用。

超高齢社会65歳以上の8%が認知症、30人/1000人が認知症発症との報告。2015年302万人予測が先日305万人と既に上回り地域で支える体制づくりが急務。既存の医療モデルから個々のQOL・生活モデルへのパラダイムシフト。地域包括センターの介護予防マネージメント機能強化の必要です。

厚労省の方針変更:2008年認知症疾患医療センター150ヶ所整備目標(現170)→診療報酬の改定で認知症指定医療機関への困難ケース集中(←これまでの地域連携パスからの後退)現場の困惑も。認知症になってもできる限り地域で暮らせる社会・地域包括センターを中心とした多職種連携の体制構築が求められます。

「認知症 神経心理学的アプローチ」
 昭和大学病院附属東病院 河村 満院長より認知症の病因と治療についてお話いただきました。

 「認知症の周辺病状(BPSD)とその治療」東邦大学医学部医学科 根本 隆洋准教授より認知症に伴う行動障害と精神症状についてお話。仮設住宅で悪化された高齢者の事例。大田区も精神科病床は少ない現状。