10月12日 大田区第3回定例会最終日の区長挨拶の中で
多摩地域の高い放射性物質を含む下水汚泥焼却灰の受け入れを認めたとの報告がありました。
議会に是非を問う審議を求めたわけでもなく、
「区長挨拶」の中での報告のみ。といった、姿勢に、議会は騒然となりました。
これから、地域の除染活動等、こうした問題はさらに増えてくるものと思われます。
放射性物質の処理方法と処分地について、区民の安全をいかに守ってゆくか。
今回の決定は、大田区長の独断であり、
議会が承認もしておらず、区民に十分な安全説明も果たされていない
下水汚泥焼却灰の受け入れ。
今後、都市環境委員会において、東京都下水道局を呼び、
しっかりと納得のいく説明がなされなければ、計画の撤回を求めてゆく必要があります。
次回の委員会については、日程を調整中ですので、
また ご報告をさせて頂きます。
以下は12日の本会議終了後 総務課よりの報告
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『大田区議会議員各位
平成23年10月12日
本日、以下の内容をプレスリリースいたします。
多摩地域の下水汚泥焼却灰を大田区内で中間処理した後、中央防波堤埋立処分場で埋立処分する計画案についてやむを得ないものと判断した。
(経過)
9月2日、東京都流域下水道本部より、放射性物質を含む多摩地域の下水汚泥の焼却灰を、中央防波堤埋立処分場で埋立処分したいと説明があった。具体的には、焼却灰を、城南島にある東京都下水道局南部スラッジプラントに持ち込み、同施設で飛散防止措置を施した後、中央防波堤埋立処分場へ運ぶという内容であった。
大田区としては、区民の安心・安全確保を第一に考え、慎重に判断していくこととしてきた。
(区として判断)
10月11日、東京都流域下水道本部長から、焼却灰は8,000ベクレル以下で南部スラッジプラントに搬入すること、運搬車両周囲で放射線測定や車体洗浄水の処理等、区民の安全確保を十分に考慮した運搬・作業方法とするとの方針が示された。
区としては、改めてこの方針が確実に履行されるよう、しっかりとした対応を求めるとともに、早期に多摩地域内で処理ができるよう要請し、緊急措置としてやむを得ないものと伝えた。
(区として提案)
また、中央防波堤埋立処分場での放射性物質の埋立処分については、埋立地に隣接する自治体としてその処分状況を注視するとともに、埋立地の今後についても影響が想定されることから、関係区・関係行政機関(江東区・東京都・清掃一部事務組合)による情報共有・連絡調整の場が必要と考え、そのような場の設置を呼びかけた。
今後も、区民の安全・安心の確保のため、時機を逸することなく、適切に対処していく。
(問合先)環境保全課 』
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