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本日は定例本会議最終日。


お昼の会派会議を終え、23年度予算が骨格予算と言いながら政策的積極予算である事に対し様々審議されたが可決し、各会派の意見表明がなされていた。


とその時。 


議場が 揺れた


まずは縦に 小さな衝撃


その後 次第に大きく 収まる気配が無い。


とても 長く 長く感じられ、思わず議場の机の下に頭を丸めてかがみ込む。


これまで生きてきて、

こんなに大きな地震は初めてで

免震構造の為か、とても大きな揺れは、

区役所ごと折れて崩れてしまうのではないかと泣き出したくなるような恐ろしさであった。


「議長!休会!!」と他の議員が口々に議場を出る。


議場を出て あまりの揺れに

思わずツイッターで「議場で揺れが止まらず休会」「安全な所に身をかがめて下さい!」とつぶやく。


この時は、ただ呆然と、

地震の大きさにびっくりするばかりで、

事の大きさに気付くすべもなかった。


役所の窓から煙が見える。

お台場の大火災が、黒い煙を上げていた。


控室に入ると、重たいロッカーが倒れ、ドアが開かない。

やっとのことで部屋に入ると、普段から書類が山積みになっている私の机は雪崩をお越し、パソコンやプリンターも机から叩き落ち、一番ひどいのは、重たい法令集の入った書棚が倒れて、扉のガラスが散乱している。


もし、地震の際に議場で無くてこの控室にいたらと思うとゾッとする。


本やロッカーが倒れてきたら、きっと怪我をしていたことだろう。


家具転倒防止策の徹底の大切さ。

もっとしっかり周知しなければと実感する。


テレビを付けると 津波注意報が発令。3時20分予定。


高台に逃げて下さいと言われても、、、、、

自然災害の恐ろしさ テレビから目を離す事が出来ない。

呑み込まれてゆく街の映像に、心が潰れそうになる。


すぐさま、大田区緊急対策本部 設置


防災センターより 「エレベーターの使用は控えて下さい」との放送が入る。


そうこうしている間にも、すぐに地元の様子を見にゆきたいのに、

延会手続きをするまで議場から帰れないという。なんとお役所仕事なのだろう。

このまま解散しては、先ほど決定した予算が流れてしまうとの事。


一刻を争う事態に、緊急事態として早い対応が望まれ、居ても立っても居られない。


議会は18日に改めて延会 解散し、

私はすぐに防災服に着替えて地元事務所に移動。


大田区内でも火事が報告されており、余震が続く中、引き続き火の元にご注意くださいと呼び掛ける。


消防団員として、分団長に連絡するが、携帯電話がつながらなくなっている。


固定電話は、一部通じるものの、携帯電話は完全に通じない。

緊急時の携帯電話回線の脆弱さ。

緊急伝言ダイヤル 171 + 1 +相手先番号で 伝言を残し

             171 + 2 +相手先番号で 伝言を聞く事が出来る事を、

問い合わせがあった方にお伝えし、ツイッターでもつぶやく。


茨城の父に連絡しようとするが、一向に通じない。


地域の一人暮らしのお年寄りの安否を見て回る。

家具転倒等で、怪我が無いか、、、、


区役所の10階ですごい揺れを感じたが、

幸い、1階にいた方は、家具、食器等も無事との事で、ホッと一安心。


夕刻にはJR終日復旧のめど無し とのニュースに、

帰れなくなる方たちはどうなるのか?再び、大田区の体制を確認しに区役所に戻る。


区の職員さんたちも、皆 防災服に着替えて緊急体制。

今夜は多くの職員さんたちが泊りこみになるもよう


議長と共に、大田区緊急対策本部会議へ

予想される帰宅困難者の受け入れ態勢、公共施設の開放について、

防災課の見解 学校施設開放に関しての教育委員会としての見解 等

先ほどまでの、緊張感の無い議会でのやり取りとは違う、

台本の無いやりとり。


まさに、区民と区内勤務者の安全をいかに守り 確保してゆくか、

各課がそれぞれの持ち場で連携しあい、地域庁舎、出張所単位での

受け入れ対応についても話し合いがされた。


公共施設の受け入れにも限りがあり、

出来るだけ職場に戻って頂く事 

泊まる所の無い方は、区役所で避難所の案内をしている事、

アプリコ大ホール 蒲田西口工学院で受け入れ態勢がある事等 私も随時、ツイッターで発信する。


町会が中心となり、一人暮らし高齢者の安否確認を行っており、見守りネットワーク 

地域力を実感する事が出来た。


私も、多くの区民の方より連絡が入り、大田区の地域メッセンジャーとして走り回る。


最近では携帯電話のみのご家庭もあるようで、

「渋滞で身動きが取れず、家族と連絡が取れない。家のばあちゃんを見てきて貰えないか」

「妻の携帯と連絡が取れないので、伝えてほしい」


蒲田に帰って来られない方より、「自宅を見てきて欲しい」との連絡が事務所の固定電話に次々と入る。


幸い皆さんご無事で、ホッと胸をなでおろす。


そうこう、地域の飲食店や街を走り回っていると、

次第に電車がストップしてしまった方々が駅周辺で立ち尽くしている。

昨年の12月に、帰宅困難者を想定しての防災訓練が行われたが、

まさか、こんなに早くに試されるとは。


しかし、誘導が十分ではなく、近隣の喫茶店などで時間をつぶす方々にも疲れが見えてくる。


日が暮れてだんだん気温が下がり、立ち尽くしている方々に、

区民ホールアプリコと西口の工学院をご案内する。

アプリコには、入口のベンチから、会場内に多くの人が座り込んでいて、

大ホールのスクリーンには悲惨な被災地の映像が映し出される。


映画よりも恐ろしい 波に呑み込まれてゆく街並み。

悪夢のような現実を、誰が予想できたであろうか。


公衆電話には行列が出来ており、携帯所有 一人一台が当たり前になり、

もはや不要と想われた公衆電話が、都市のインフラとして、

災害時に必要であると感じられた。


お世話になっている喫茶店に立ち寄る

食器などの被害もほぼ無かったとのことだが、

帰宅困難者で店内は多くのお客さんが遅くまで待機していた。

蒲田中の宿泊施設が満室との事。

保土ヶ谷まで歩いて帰るというので、私の自転車をお貸しした。


もう日付も変わる時間。

この時間にも、多くの方が歩いて自宅を目指している。

上野から6時間かけて歩いて来た方。

大手町から4時間かけて歩いて来た女性。


お疲れでしたら、電車が動くまで暖を取って下さいと、区の施設をご案内する。


とても とても 長い一日


一瞬で世界が変わってしまった一日


何気ない日常がどれほどかけがえのないものか。


そして、その日常を守るために、日頃よりの防災体制の重要さ。

家具転倒防止、いざという時、家族でどこに集まるかを家族で話し合う等。心構えも大切です。


そして今回、携帯電話も固定電話もつながらない中で、

地震発生時からすぐに事態の情報が各地から寄せられたのが「ツイッター」

住民に、直接地域情報を伝えられるツールとして、とても有効であると感じました。

自治体としてアカウントを取り、タイムリーに正確な情報を伝える事は、緊急時にもとても力を発揮すると感じました。大田区にもぜひ提案してゆきたいです。




ps、3月12日3時現在の大田区の状況


1.人的被害 なし

2.物的被害 火事2件鎮圧、寺院の灯篭の倒壊、風呂屋煙突の倒壊等

3.帰宅困難者への対応として、アプリコをはじめ区内18箇所に主な避難所を設置し、最大約2400名を収容した。バス・鉄道の開通とともに帰宅者が増え、正午には約110名となった。帰宅困難者には毛布、非常用食料を支給した。なお、今日中に全避難所を閉鎖できる見込み。

4.11日午後245分に大田区災害対策本部を設置し、5回の本部会を開催し、情報交換、避難所開設、応援体制などについて審議した。12日正午に本部体制を維持しつつ、本部会を連絡調整会に変更した。

【大田区危機管理担当部長】


一晩中 対応にあたられた職員さん お疲れ様でした。


また、深夜に茨城にいる父とも連絡が取れました。

友好都市 美郷町も寒い中停電しているとの事、とても心配です。


どうか どうか 一日も早い復興を願うばかりです。






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