徳島県上勝町では、自然豊かで何も無いといった地域の中に、もみじや木の枝など地域にあるものに価値を見つけ、それを地元のおばあちゃんたちが都市に出荷しビジネスとして大成功を収めた“彩りプロジェクト”が注目をされ、私は、大田区における、山菜に代わる「彩り」とは何だろうかと考えてきました。

地域の方の生きがいを生み出すようなビジネスモデル。先日、貝やあなごをさばくおばあちゃんや青海苔や海草を拾うおばあちゃんの姿に、羽田には彩りプロジェクトが成立しうると感じました。地域の方がいきいきと、地域のものを持ち寄って商売に繋がるような仕組みづくり。

千葉の保田港も、新鮮な海の幸が安く食べられるとあって、休日には多くの観光客が大型バスと車で列を成します。

りっぱな箱物でなくてもいいのです。行政は、場所と機会の提供をすればよいと考えます。大田区においては、観光産業という視点からも、もっと大田市場を活かす連携も図り、観光客を呼ぶ仕組みが必要だと考えますがいかがですか?地元らしさは他の地域から来た人にとっては新鮮に映り、それが地域の魅力ではないでしょうか。

先日、グランデュオで大田うまいもの会が開催をされました。大田区各地の特色ある逸品が集められ、多くの人で賑わっていました。

住んでいる区民が、自身の住んでいる地域の魅力に気づき、それを地域の力で発信してゆく事が、住んでよし・訪れてよしの、大田区の目指すべき観光の姿であると感じます。

また、今回羽田空港国際化記念と題したO-chanマドレーヌは、障害者の自立と社会参加をめざしたスワンベーカリーさんによるもので、障害者雇用と地域の観光・産業を結びつけた素晴らしい取り組みだと感じました。

また、商品パッケージは工学院の生徒さんによるもので、カラフルにオーちゃんがデザインされ国際化記念を強調したものから、クリーム色を基調として高級感を出したコンセプトのものまで、試作的にいくつかのデザインが並べられており、楽しい試みだと感じます。

工学院は単独の専門学校として日本一の学生数があり、蒲田西口の地域行事での連携、ハロウィンでは工学院の学生さんたちが子どもたちにかぼちゃランタンの工作の指導をしている姿が見られました。

また、昨月の洗足での春宵の響きでは、会場の音響と照明を学生さんたちが行うなど、これまで地域行事にも積極的に関わって頂いています。そうした取り組みは、2年から4年、地域で暮らす若者 学生さん達が地域・区政に関心を持ってもらうきっかけともなると思います。そして、学生時代にすんだ愛着は、将来住み続けたいと思う、将来の区民ともなりうるのです。

イベント学科、映像や放送分野等、学生さんたちとの様々なコラボレーションは、学生にとっては実践と実績となり、区としても事業費を抑えることが出来るなど、様々なメリットが考えられます。

・地域の大学、専門学校 学術施設と地域の課題解決に向けた産学官連携を進めると共に、

様々な分野で、具体的な学術発表 実践の場を区としても提供してゆくようなコラボレーションを勧めてはいかがですか?

今後の大田区のイベントにおいて、工学院との連携を考えてはいかがですか?

国際化も控え、これからの自治体はプレゼン力が求められ、区としてもっと広報に力を入れるべきだと考えますが、

工学院の学生に参加してもらい、大田ケーブルの番組作りに、もっと若者の視点で発信力のある番組作りに生かすことは出来ないでしょうか?

 緑の分権改革 大田区の環境政策について質問させていただきます。

 

 未来を担う子どもたちに、環境都市として誇れる町をつくりたいとの思いで日々活動しています。

政府により温暖化対策としてCO2 25%削減が打ち出されましたが、産業界からの反発も多く、2030年までに電力の50%を達成しようとしているドイツ、他の先進国に比べて極めて日本の再生エネルギーの目標値は消極的なものとなっています。

自然エネルギーはコストがかかるという意見が産業界からしばしば挙がりますが、日本は毎年外資で30兆円ものエネルギーを輸入しており、再生可能エネルギーに振り分けてゆくということは、環境技術関連にその分の予算がつぎ込まれることとなり、環境産業を育てます。環境に関して、コストではなく、もっと雇用を生み出す産業として捕らえるべきであると感じます。

我が国のエネルギー自給率はわずか4%という状況で、82%を輸入に頼っている状況は、エネルギーの安全保障という点からも見直さねばなりません。

地域分権の今こそ、各自治体が地域のエネルギーに責任を持ち、地域に合った自然エネルギーを地域で生み出し、エネルギーの地産地消を進めるべきだと考えます。

 今年4月には、「大田区環境基本条例」が施行されました。

その中で区は、日々の営みが環境に負荷を与えていることを自覚し、生活様式及び事業活動のあり方からまちづくりに至るまでを環境保全の視点で見直す必要がある。地域社会のすべての人々が、相互に連携し協力しながら、一人一人の力を地衣気力として結集し、低炭素社会 環境への負荷の少ない社会実現に向けて積極的に行動しなければならない。その不断の行動により未来の世代へ継承する良好な環境を育み、地域間交流や国際交流を通じて、環境の尊さを世界に発信する「環境先進都市おおた」を目指すとしています。

今後は、条例の理念に沿って、基本計画を策定し、地域 区民 一人一人の担う役割り、区としていつまでに、どういった取り組みを進めてゆくべきか、期限と数値目標を明らかにしてゆく事、具体的なアクションプランの作成が求められます。

どの様に地域の自然エネルギーを推進してゆきますか?

公共施設こそ、さらに一歩進んだ取り組みを進め、区としての姿勢を示すべきだと考えますがいかがですか?

自然エネルギーは安定供給が難しいといわれる中、様々な自然エネルギーのハイブリットでの活用が有効と考えられます。

太陽光 縦型で住宅地やマンションのビル風を有効活用するような小型風力発電 大田区内の河川を活かした小水力発電の可能性については昨年度の定例会質問において検討してゆくとの回答を頂きました。

今後、実験的にエリアを選定し、再生可能エネルギー100%の地域を環境先進都市として目指し、

産学官連携による、ものづくりと環境技術を結びつけ、区内の環境産業を育成し、区として積極的に導入を図るような

大田区におけるグリーンニューディール政策のモデルを示してはと考えますがいかがですか?

教育について質問をさせていただきます。

 

 子どもは未来への大きな希望、社会全体で、子育てを支えようという理想のもと、子ども手当ての制度が導入されました。

大田区でも現在、申請を受け付け中であり、間もなく、各家庭の口座への振込みが開始されます。

家庭の所得の格差によって子どもたちの教育にも格差が生じ、将来の選択肢が狭められてしまうことのないよう、

学習権をすべての子どもに与える施策として、期待されています。

 今年度は一人 一万三千円の支給ですが、来年度以降、満額の2万6千円にするのがいいのか、

それとも、保育園などの施設整備や給食費無償化のような間接的な形の支援にするのがいいのか、

私たちも地域の声、現場の意見をしっかり聞き、限られた財源の中で、あえてこの制度を導入したことの理想を忘れず、最大限の効果をあげるような形を考えたいと思います。

子どもたちが生きたい人生を生きる力を育てるため、地域力による公教育の充実と、地域力の核となりうる地域における開かれた学校のあり方が問われ、国としても、新しい公共という概念から、社会全体で子どもたちを育んでいく教育のあり方 コミュニティースクールを推奨し、より多くの地域の大人が学校に関わる事が望まれています。

大田区でも地域ごとに様々な取り組みが行われており、地域主導型で地域の皆さんが学校の花壇や芝生の管理に関わって頂いていたり、ビオトープ作りが地域の大人と子どもたちの交流の場として、学校が自然再生の拠点になっている所も見られます。

各学校ごとの地域支援本部の取り組み、「スクールサポートおおた」 「学習サポーター」 「特別支援員」と、様々な関わり方があり、教育委員会の中でも社会教育課と指導課に分かれており、参加したい人、利用者にとっても保護者にとっても分かりづらいとの声がありました。

それぞれ、どの様な役割となっていますか?

地域に開かれた学校づくり、地域で支える学校にむけて、より、多くの方に学校に関わって頂き、また、学校が、子どもが通っているいないに関わらず、地域コミュニティーを形成する場となれば良いと思います。

多くの事務作業に子どもと向き合う時間をとられてしまう先生のサポート、こどもの学びのつまづきに対するサポート、地域の人の持っている歴史知恵、地域文化、得意を子どもたちに伝えてもらうこと、

地域に住む、誰もが何かの専門家です

現在はボランティア登録は学校毎となっていますが、様々な地域人材を、区で包括的に把握することも必要だと考えますがいかがですか?

新しい公共の担い手として、区民一人一人が行政サービスの受けてから、社会の担い手として地域にかかわってゆく仕組みー地域に開かれた学校づくり。

地域に住む ひとりひとりの力を最大限に活用した公教育の充実を図り、地域力が支える学校により、子どもたちが地域を愛し、未来に夢と希望を持って育って行って欲しいと願いを込めまして、全質問を終わります。