5月25日
「地域活性化とワークライフバランス」と題してVALN さん主催の講座が開催されました!

講師は、株式会社ウィル代表取締役の奥山 睦さん


24日は  「地域資源を知るー地域産業と政策分析ー」について

そもそも、“地域とはなにか?”という問いから始まる。

その土地(自然地域)とそに暮らす人によって形成される(社会地域)ー権力により維持さるLocalと風土・歴史Region

産業は時代とともに栄え、ある時期をピークに衰退し、また新たな産業が時代のニーズと共に生まれてくる。
そういった産業構造の変化を、単なる時代の推移として流してしまうのではなく、
産業考古学として地域の蓄積にしてゆくことも、ものづくりの街 大田区は、基盤産業を担ってきた土地として必要なのではないかと感じました。

“地域資源とは?”そしてその地域資源は活かされているか?

奥山先生の基礎自治体の産業分析について、大田区の産業支援が何を行ってきたかも、予算を見比べるだけでもそこから見えてくるものがありました。

講義→問い→2つのテーブルに分かれ、参加者同士のディスカッション→発表

地域資源について、大田区の産業支援施策と産業集積が淘汰されないためには何が必要なのか?

大田の持つ魅力の再発見。
人 金(産業) もの(設備) 情報(知・大学との連携)ー 人こそが最大の地域資源であり、
行政の施策のでは、過去の予算投資のデータからも、箱物・イベント施策偏重になりがちです。
人材育成と情報発信にもっと力を入れていかねば!と実感。

2日目、25日は議会が延長し、終わり15分前に駆け付け
「地域再生とワークライフバランス ーソーシャルキャピタルの視点からー」

地域再生とは何か?
地域再生と「構造改革特区」についても取り上げられ、
地域の多様性こそが地域再生であり、日本中が、それぞれの地域ごとの日本一を持つ!

その取り組みの主体は政府か?市民か?
ではその為に必要なものは何か?

そしてワークライフバランスとの関わり 今後大田区の地域経済・生活に必要な視点は?
現代の雇用問題にも触れ、地域活性化とそこに住む人々の生き方について考えさせられました。

不景気の中で、多くの同世代も非正規労働を強いられている現状。
就職氷河期に学校を出て、一度非正規になると正社員になる事が困難であり、
就業形態の多様性の受容が社会に必要だ。望めばいつでも(再)挑戦できる、人を育てる社会制度、企業の役割も大きい。

一人ひとりが、自分の力を最大限に発揮し、仕事にやりがいを持ち、充実した私生活を営むことが出来る社会に向けて。

参加者の皆さんとのお話の中で感じたこと。
ワークライフバランス・男女平等参画というと、女性もバリバリと男性並みに働く事であるかというと、
そうではないと思いました。
男女平等が、単なる女性の男性化であってはおかしいですし。


これまで高度成長期に経済効率を求めて社会的に造られた男女の役割 男性に求められてきた過度な労働にこそ問題があり、
(その時代には会社人間であるお父さんと、それを家で支える専業主婦のお母さんという家庭像←私の生まれ育った家庭もそうでしたが)



また、待機児童対策についても、保育所をいっぱい作れば解消されるかというと、根本的な問題解決ではないと思っていて。
それは、自身が専業主婦のお母さんから育てられた価値観からの意見になってしまうかもしれませんが。

子ども 赤ちゃんは、やはりしっかりと親の愛情のもとで育つことが、家族にとって一番“幸せ”であると思います。
行政で、保育所でゼロ歳児を預かる場合には、一人当たり月に50万円(保育士さんの人件費施設費等)が税金からかります。
行政サービスはタダではないんです。
ですから、お父さんにも、お母さんにも、ちゃんと育児休業を取ってもらって、会社に復帰できる制度と会社環境の整備こそが、
政治の役割だと思っています。

そして、経済的負担から、子どもを預けてでも働きに出なければならないご家庭に対して、
社会全体で子どもを育ててゆくという視点で、経済的支援を行うのが子ども手当てという制度なのです。
(フランスでは出生率向上に寄与した実績のある施策なのですが、日本では運用面でまだ解決すべき問題もあると感じています)

話は飛んじゃいましたが…
一人ひとりの人間として、生き方 働き方 ダイバーシティー・多様性が認められる社会
それぞれの違いも、良さも認め合って、社会的の中でそれぞれが持つ能力を十分に発揮できる社会へ
(私の活動におけるすべてのテーマも ~ひとりひとりが輝く街を~ )
多くの問いと活発な意見交換により、様々な気付きを得ることが出来た とっても濃厚な2日間でした!!
奥山先生☆VALNの皆さま、参加した皆さま ありがとうございました☆