Youtubeで2週間限定公開という邦画があったので見始めたのですが、何と見ている途中で非公開になってしまいましたタッチの差で最後まで鑑賞できなかった
40代の佐分利信が監督・主演の『慟哭』(1952)という映画で、30代の小暮三千代が出演しています。荷物の窓口で「チッキ」という言葉が出てきたり、若者が「チェッ」と言ったり、もはや死語が出てくるのも楽しかったのですが、残念。
写真はネットより(真ん中は阿部寿美子)
もう1本、2週間限定公開があったので、こちらも視聴。
【シネフィルWOWOW】『道』(1954)
TV画面でYoutubeを観ようと思ったら、なぜかとんでもなく小さな画面になったのでiPadで観ていたのですが、Amazonプライムビデオでも視聴できる事を知り、無事大画面で視聴できました。
フェデリコ・フェリーニ監督の名作らしいです。以前ヒルカラで『ジェルソミーナの歩いた道』(テレサ・テン)という歌を何度か聴いた事があり、ジェルソミーナを調べた事があります。この映画の主人公の名前だったので、記憶に残っておりました。
映画音楽はきっとどこかで聴いた事あると思います
『道』(ニーノ・ロータ)
ジェルソミーナは純粋だけど頭が弱いという設定?らしいですが、私にはそう思えませんでした。無邪気で子供の心のまま大人になったので、社会に出て働くのは難しかったのでしょう。自然が大好き、繊細で聡明な女性だと思います。最初見た時は少女なのかおばさんなのか年齢不詳な外見だと思いましたが、それが役柄にピッタリかもしれません。
二束三文で旅芸人のザンパノに売られてしまったジェルソミーナ。ザンパノは粗野で暴力的ですが、世間知らずのジェルソミーナは頼るしかありません。ザンパノもそういうコミュニケーションしか取れない境遇だったのか、ひたすら不器用です。互いに必要とし合う関係になっていったのに、運命のイタズラで最後は悲しい結末となります。
つな渡り男性との小石の話がとても感動的。ジェルソミーナの心に灯がともります。「チャオ」と言いながら別れる場面はとっても切なかったです。僧院での尼さんとの別れ、ラストの暗い空を見上げるザンパノの表情など印象的な場面が多かったです。
今朝の海岸写真
回れ右。
今日も仲良く