いくつかの飴を 差し出されて
好きなものを とっていいよと 言われて
私は すぐさま 黒い光った飴を選んで 口に入れました。
なんで その飴?
聞かれたけど 答えられなかった。
飴は 甘くて 苦くて なつかしくて
喉から身体に流れてゆく
ただ そう思うだけで
ほかには 何もいらないとさえ思うのです。
食べながら
頭の中を 夜店の風車のように
くるくる
いろんな光景が 回っていきます。
これで よかったのだろうか。
でも たぶん 次もまた
これを 選ぶのだろうと
泣きそうになりながら
私は飴を食べていました。
正しい答えを 迷わず選択し
身体にいいものだけを 食べる。
生き易そうだけど
私は 無理でした。![]()