サボテン サボテン 雨海湖水 サボテン 乾いた砂漠で サボテンの見る夢は 海のにおいの風に 体を洗われること 鎧のような表皮を突き破り 差し出した美しい花に 寄ってくる 小さな虫たちの 羽音の調べを 聴くこと。 灼熱の日差し 凍える夜の孤独 果てしなく続く無風の茶色き大地。 だからこそ 彼は やさしき心を 蓄えて まっすぐ立って 空を見上げる。