懐かしい声が 電話の向こうから

聞こえてきた。

受話器の 穴の向こう 

鼻にかかった ピアノのソフトペダルをかけたような

こもった声は

何度も ごめんと誤る。

声は やさしい。

そこは 近いようで遠いね。

遠いと思うと

なぜか優しい気持ちになれる。

思い出のようで

暖かい気持ちになれる。

つらさが わかるような気がする。

溶け合うことをやめたら

私は 私の色に

あなたは あなたの色に

戻ってゆくのでしょう。

混ざりすぎた色は

元の色がわからない。

でも 離れると

色は はっきり見えるのね~