私の 曲に 夾竹桃をテーマにした歌がある。
米軍基地の周りを囲むように 植えられたたくさんの花が 昔から不思議だった。
それに、この花の樹液は 毒で 牛が食べて食中毒をおこしたたという話を 聞いたことがある。
花言葉は、「近寄るな、危険」、 広島の原爆の跡地に 真っ先に花をつけたのも 夾竹桃らしい。
私はこの花を、 歌にしたいとずっと思っていた。
幼い頃 私の家の近くに アメリカ人の家族がすんでいた。
軍人だったのか 一般人だったのか わからない。 白い家に 広い青々とした芝生。
男の子と女の子の兄弟が 庭の隅に植えられた白い夾竹桃の下で 遊んでいるのが
フェンスごしに見えた。 幼い私には まるで 映画のような光景のようにみえた。
声をかけたい、 友達になれたら。何度思った事だろう。 一度も話すこともなく
視線をあわすこともなく 気がついたらもういなくなっていた。
あの頃 私の父や、周りの大人たちは 祖国復帰運動に あけくれていた。
そのことを 誇らしく思うと同時に あの兄弟のことを おもいだす。今だったら声を
かけることができるかもしれない。
マザーテレサの言葉に
戦争ががなくなるためには どうしたらいいか。
「まず、家に帰って 家族にやさしくしなさい。」
暖かな思い出と 心さえあれば戦争なんて 誰もおこさないと思う。
今年は夾竹桃の花が満開だ。
沖縄の青い空、まぶしい日ざしにはこの花が よく似合う。