マージン・コール | mori17さんのブログ

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「映画大好きおっさん」の映画関連

今回視聴したのは、2011年の「マージン・コール」で、アマプラにて拝見しました。

 

マージン・コール(字幕版)

 

原題は「Margin Call」で、金融用語で「追証請求」を意味するそうで、これは、投資家が証券の信用取引を行う際、委託証拠金が相場の変動によって必要額より不足した場合に、追加しなければならない証拠金を言うそうです。

 

信用取引とは、投資家が証券会社から資金や株式を借りて行う取引のことを指し、これにより、投資家は自己資金以上の取引を行うことができます。

 

つまり、借金してでも証券取引をしようってことで、利益が出なければ、借金地獄ってことでしょうか?

 

ハイリスクハイリターンな所行ですね。

 

ほんでこの映画は、サブプライムローンの積極的証券化を推進したリーマン・ブラザーズ投資銀行が、リーマンショックを引き起こす直前を描いた映画らしいです。

 

2000年代当時、アメリカでは家を持ちたいという人が数多くおり、そこに市場があると見込みを付け、それならローンを組んでもらおうという事になり、しかし、家が欲しいといった数多くの人たちは、年収の低い人たちが多かったため、普通ならローンの審査に通らないのですが、この審査をゆるゆるにして、ローンを組ませました。

 

この審査ゆるゆるで住宅を担保にしたローンのことを、サブプライムローンと言います。

 

すると住宅ローンの債権である、金銭を受け取る権利が高利回りで人気を得て、多くの投資家たちがそうした商品を買っていました。

 

それにしても、なぜこんな無謀なローン商品を作ったかというと、「住宅の価格が値上がりし続ける」という信念のもとに企画されたもので、ローンが滞っても、価値が上がり続ける家を差し押さえるので、損はしないという考えでした。

 

ほんで実際にやっていくと、2004年頃から金利が上がり、そうなると返済金額も上昇するので、当然ですが、本当にローン返済が滞り、差し押さえた家が市場に過剰供給されたため、家の価格が下がって上がらなくなり、差し押さえた家を売って補填しようにも補填できず、すると住宅ローンの債権も価値が下がり、皆が手放そうとします。

 

すると借金までして信用取引していた人たちの証拠金に対し、マージン・コールが発生しまくる訳で、それが重なり、とうとうリーマン・ブラザーズ投資銀行は、2008年9月に、64兆円の負債を抱え経営破綻します。

 

こうなるとリーマン・ブラザーズだけでなく、市場の信用が低下し、世界連鎖的な信用収縮による金融危機が起こり、株が大暴落しました。

 

これがリーマンショック(アメリカ住宅バブル)です。

 

因みに、アメリカでは住宅市場の大暴落と企業の倒産により、自宅や職を失う人々が大量発生。

 

一方で、金融危機の原因を作った投資銀行や保険会社は、税金である公的資金で救われ、役員は1億円以上のボーナスを手にしています。

 

リーマンショックの直前に、数学を使って回避した話として、金融工学の「ブラック・ショールズ理論」があり、これはリスク管理やヘッジングに役立ち、リーマンショックの際には、この理論を使ってリスクを回避しようとする動きがありました。

 

もしかして、本編で解雇対象となったエリックが、アナリストのピーターに「用心しろよ」と、意味深な言葉を残して手渡したUSBメモリーの内容が、これだったのかもしれませんね。

 

ほんで本作としては、エリックから託されたピーターの、このUSB解析によって、会社が保有する不動産担保債権(MBS)の大幅下落が示唆され、このままではわが社は倒産してしまう事に役員が気が付き、経済的に崖っぷちだけれどもどうしようと思いついたのが、道徳的にはよろしくないといった手法で、要するに、世の中が気づいていない内に、ヤバい債権を徹底的に売って売って売りまくって、自分たちだけは逃げ切ろうというものでした。

 

取りあえず、映画内では倒産の危機は免れましたが、実際の話ではオチがあり、結局、会社は倒産してしまいます。

 

なんというか、極限状態に陥った人たち、しかも金に群がるウォール街の企業ですから、葛藤しながらもある結論にたどり着き、そして突き進み、いろいろと切り捨てることで危機回避するその様は、かなり怖かったです。

 

爽快感というものはなく、かといって全く嫌なものを見せられたかというとそうでもなく、恐らく原因としては、日本と違って、ある日突然「あなたはクビです」といった話ではあるものの、最後のもうひと踏ん張りにより、それなりの保証(2008年、140万ドル+130万ドル=2.7億円)がもらえるといった救済処置があるといったところが、本作を見ている観客に謎の安心感を与えたためではないでしょうか。

 

そう考えると、お金って重要なのだと考えさせられます。

 

こんな感じでした。

 

 

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