今回視聴したのは、1996年の「F.L.E.D./フレッド」で、アマプラにて拝見しました。
冒頭で、裁判で証言するはずだった人物が爆殺されるシーンから入ります。
その後、マフィアと検察が裁判で争っているシーンに移り、検察側は新たな証拠を提出するように判事に言い渡され、短時間で次なる証拠を提出しなくてはならなくなります。
どういった証拠を用意するのか?
そしてところ変わって刑務所のシーンになるのですが、ここからは「48時間」と「ミッドナイトラン」のような展開で話が進みます。
如何にも90年代の映画といった感じで、全く緊迫感のない絵作りで、話をとにかく進めていきます。
この映画、簡単に言うと黒人と白人のコンビが刑務所から脱獄し、逃亡しながら裁判で重要な証拠を巡って大騒動を繰り広げるといったバディものです。
バディものなので、白人と黒人の違い、性格の違い、体格や得意なものなど、とにかく対比させ面白くしようと小細工が入ります。
特に黒人の方は暴力的なのにやや紳士、白人の方はひ弱でコンピューターに強いといった設定で、白人の方が犯して務所入りした犯罪がこの作品のキーとなります。
因みにこのコンビですが、いまいち個性がないというか魅力が薄く、実はこの逃亡事件の担当刑事の方が魅力があるのに、あと一歩活躍の場が与えられないという、なんかチグハグ感があり、そういったところで空回りしてイマイチ感が増大していきます。
そして題名の「F.L.E.D.」の意味ですが、辞書を引くと逃亡とのことで、そのまんまで捻りもないようで、しかし話の方は2転3転させアクションも90年代風で、当時なら面白かったかもしれませんが、正直イマイチでしたね。
ウォルターヒル監督の作風を真似して失敗した感じで、しかも役者にいい意味で癖がなく、とにかくハラハラしませんでした。
こんな感じでした。
・猫のユーリさんの動画
・猫ユーリ博士の動画