今回視聴したのは、2016年の「ヒットマン インポッシブル」で、アマプラにて拝見しました。
世の中には、いろんなヒットマンを描いた作品がありますが、本作では車いすのヒットマンを描いています。
っていうか、障害者の方たちが出演者として出てきて、障害者アルアルを披露しながら彼らの日常を丁寧に描き、実にリアルにまるでNHKの「ハートネット」を観ているような錯覚を起こす感じの映画です。
主なメンバーは3人で、一人は障害者で車いすに乗っている殺し屋、残り二人は障害者の青年でスチャラカコンビ。
まるで、「隠し砦の三悪人」や「スターウォーズ」みたいですが、エンタメの部分と障害者アルアルの部分を交互に見せることで対比とし、なかなか面白い進め方というか切り口となって意外と目が離せないというか、謎の共感が発生し、何か自分だったらどうしようとか考えながらハラハラする演出になっています。
この作品凄く前向きで、普通障害者になったら皆に迷惑をかけてしまうと思ったりとか、障害者を見るとかわいそうと思ってしまったりとか、勝手にレッテルを張って壁を作り、それが知らず知らずに差別へと発展していくものですが、本作では完全にそれを突き破っています。
なんせ障害者の車イスの殺し屋ですから、存在自体がとんでもなく、そこを突き破って話を進めており、しかも自分から車イスで進めない箇所があると、何の躊躇もなく周りの人たちに助けを求め、リハビリもこなして歩けるようになるとの信念を持ってヒットマンしています。
こんなやから、青年二人も彼に引きずられてというか無理矢理というか、いつの間にかそんな感じで、もっともっと前向きに生きていくようになります。
ただ、そんな前向きなヒットマンですが、彼にも悩みがあり、実は現実と向き合うことで生じたストレスの発散としていろいろと問題を起こします。
そういった人間味も全てさらけ出すことでこの作品に上辺だけではないリアルが感じ取れるようになっています。
そしてそれだけではなく、いざヒットマンとしての銃さばきはものすごく圧倒的で、でもそれ以外は障害者アルアルをブッ込んでメリハリをつけているので、これがとてもエンタメしており笑いも誘っています。
これは見るべき映画ですね。
それから、友達は大事にしましょうって思うようになる映画でもあります。(笑)
こんな感じでした。
・猫のユーリさんの動画
・猫ユーリ博士の動画