クリスティーン | mori17さんのブログ

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今回視聴したのは、1983年製作の「クリスティーン」で、DVDにて拝見しました。

 

クリスティーン コレクターズ・エディション [DVD]

 

 

監督はジョンカーペンターで、車のオカルト映画です。

 

(ザ・カー+殺人ブルドーザー)✖ カーペンター監督    =     クリスティーン

 

といった感じでしょうか。(笑)

 

公開当時は見損ねましたが、雑誌等である程度内容は知っており、中途半端な知識があったためか今日まで観ないまま、今回やっと拝見することが出来ました。

 

感想として、とにかく面白い映画です。

 

最近のカット割り多くしてスピード感を出す演出とは異なり、いいスピード感で丹念に話を進め、アクションも飽きさせない構成・演出・脚本は見事です。

 

ギリギリB級作品になるのかもしれませんが、私にとってはS級作品ですし、これ10回見て分析し、何を意図して各シーンを作っているかを理解していけば、映画監督並みになれるのではないでしょうか。

 

或いは、質の悪い批評家になるのかもしれません。(笑)

 

話の方は、冒頭で1957年デトロイトの車工場が映し出され、流れ生産している車が映し出されます。

 

ここである車が1台ピックアップされ、不思議な力を持つ様が描かれます。

 

次に20年後、親友コンビのアーニーとデニスが映し出され、アーニーは気弱でイジメられっ子(童貞)、デニスはスポーツが得意のモテモテとして描かれます。

 

対極のコンビですが、アーニーのイケてないっぷりが凄すぎて、それを助けるデニスの良い人過ぎな描写が、観ていて気の毒になるくらいです。

 

まあ、これもいろいろと後の伏線でもあり、いろいろと対比させる映画の演出方法で、さすがカーペンター監督とワクワクしながら話が進んでいきます。

 

その後、冒頭の不思議な車は売りに出されており、しかも作られて20年経っているせいかかなりのボロボロぶりで、とにかくアーニーとこの車が出会ってしまい、どういう訳かアーニーがこの車のことをとても気に入って、謎の衝動買いをしてしまいます。

 

しかし何かおかしいと気になったデニスは、後日、売主に会いに行き、どういった曰くの車か話を聞いたところ、とにかく一言でいえば呪われた車であることが分かります。

 

アーニーは車の名をクルスティーンと呼び女性であると設定して、とにかく車をレストアしていきます。

 

そしてアーニーが徐々に変わっていく様が丹念に描かれ、とにかくこの車に何らかの形で関わった人に、謎の不幸が襲い掛かってきます。

 

特にアーニーの変化として、身持ちの堅かった学校一の美女のリーと、いつの間にかチューする仲になっており、眼鏡がダサい弱っちいキャラから脱却して、デニスにも上から目線的に接するようになっていきます。

 

そしてお決まりの不良達との確執イベントが発動し、尚且つクリスティーンに違和感を覚えたリーが、クリスティーンキショイ発言をするとリーの身に危機が迫るなど、何かとても嫌なことが起きている展開へ進んでいきます。

 

どうもこのクリスティーンさん、自動運転機能搭載車らしく、ある意味「ナイトライダー」のキットの様な高性能ぶりどころかそれ以上の能力を発揮し、その設定の持って行き方や特撮振りもとても凄く、この辺の描写は「ジョジョ」や「ジゴロ次五郎」に多大な影響を与えたのではと感じます。

 

またクリスティーンさんは女性という設定で描かれるためか、御自分の美に対する意識や嫉妬深さというかプライドの高さなどを意識させるシーンが、無機質な金属製の車なのにまるで生き物のように感じさせ、この辺の描き方もさすがカーペンター監督と見入ってしまいます。

 

そしてこの後は、とにかく自分の眼で確認してください。(笑)

 

さてさて、今回のMVPですが、候補として

 

①デニスの良い人ぶり

②クリスティーンのあの演技

③不良達のやられっぷり

④嫌な社長のやられっぷり

⑤重機vs車

⑥最後のオチの2段攻撃

 

今回は②のクリスティーンの演技にします。

 

ハッキリ言って主演女優賞をあげたいくらいです。(笑)

 

 

 

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