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オカルトと呼んでくれ

非科学的見地から競馬予想を展開していきます。

今週土曜も残念ながら注目すべき新馬はおりません。ひとまず、メインの重賞レースを選び人気馬を検討してみます。


12/7 阪神11R 朝日チャレンジC(芝・長距離)

消 ラウンドワールド

 現在、1番人気は上がり馬のアルキメデス。こちらは繁殖期のG1宝塚記念を制したアドマイヤムーン産駒であり、中島理論では闘争心に欠けるタイプと分類される。私の独自の解釈では、このようなタイプはこの点がかえって奏功し、体力を次戦まで温存できる傾向がある。今回、天邪鬼をしてこの馬を切ることはあまりお勧めできない。

 1番人気を切れないならば、他の人気馬を切る必要が生じる。私が不安点を見出したのはラウンドワールドだ。この馬の弱点は、ずばり体力面にある。以前より説明申し上げている中島理論的計算によれば、この馬の体力は1.75(満点は8)だ。前走前に長期休養があったのもこの辺りと関係があるはずだ。 体力がないと何がまずいのか、それは前走からの疲労回復の速度の問題である。
 この馬の前走は快勝・圧勝だったと記憶している。普通ならばこれは余力を次走へ残せていることを意味する。しかし、これはあの雨のエリザベス女王杯の日のこと。馬場が重だったことは皆様の御記憶にも残っているはずである。それまでずっと良馬場を走ってきたラウンドワールドにとって、上滑りする馬場は慣れないものであっただろう。ラウンドワールドの筋肉には、今もなお、重馬場から受けたダメージが残っていると推測する。
 
 今回のレース後、彼の陣営からは「見えない疲れがあったかもしれない」というコメントが発せられるかもしれない。その「見えない疲れ」こそが、重馬場のダメージである。

 ラウンドワールドの狙い目は、前走から11-12週間後、すなわち1月末以降の完全回復後である。その辺りにある重賞はAJCC、または東京新聞杯である。もし今回大敗して「ここまでが成長限界か」と思わせたならば、これらの競走、またはオープン特別で大きな穴となるだろう。

(惨敗を期待するなど不謹慎極まりないが、本馬の能力をけなすつもりなど毛頭ないことは断っておきたい。)


 追伸:先日期待したアカネイロが中京に登場します。これより発情周期を再確認しますが、相当な素質馬に相違ありません。注目したいと思います。
12/1 阪神 11R ジャパンカップダート(ダート・長距離)

◎エスポワールシチー


『レクイエム -親愛なる我が師匠、マウリツィオ・コッレオーニ様へ-』

 師匠、初めまして。
 私は貴方が掲げた理論を盲信してやまない一人の若造です。年齢こそ貴方の3分の1程度ですが、競馬暦は20年以上ございます。血統にも多少の自信を持ち合わせておりましたが、大学時代に貴方のことを知って以来、血統の深淵をさまよっています。

 師匠、貴方はやはり嘘をついておられる。貴方が「師匠」と崇めるであろう彼のフェデリコ・テシオがそうしていたように。
 貴方の文献を読めば読むほど、そこには矛盾点が溢れています。普通の人が読めばただの「オカルト」と片付けられてしまうレベルの適当さです。しかし、私はそう思われることこそが貴方の意図なのだと感じます。貴方は著書の中で「日本競馬界の先達たちは秘密を墓へ持っていった」という旨の指摘をしていることは、私には自らの秘密隠蔽を示唆しているように聞こえたのです。
 師匠、私は貴方とは異なり、何にでもカッチリとした枠組みを適用したがる嫌いがございます。貴方の仰ることを盲信し、ここまでサラブレッドの魔力に振り回されたのも必然であります。
 師匠、しかしながら、私は負けません。貴方も墓へと持ち帰られた秘密を、いつの日か理解してみせます。

 師匠、本日のメインはJCD。貴方が携わったと噂されるあの馬が出てきます。聞く所によると引退レースとか。TTG世代のダービー馬を初め、貴方がこの世に生み出した屈強なレースホースは文字通り「数が知れない」わけですが、恐らく、この馬が現役馬ではラストでしょう。
 師匠、私はこの馬に関して質問がございます。貴方は「繁殖シーズンのG1を制した馬は種牡馬として大成しない」と記しています。この馬の父も、ダートとはいえ夏に行われる帝王賞に勝っています。そんな種馬をなぜ貴方は選んだのでしょう。「牝馬に出れば」とでも思われましたか。

 師匠、私は貴方の生産馬を、貴方の理論を理由に馬券から消していたのです。これほど滑稽な話はありません。
 師匠、しかしながら、明日は違います。今日は貴方の配合したレースホースを買う最後のチャンス。「切ると来る、買えば来ない」が常の競馬、そんなこと承知で、明日も貴方を信じましょう。

 追伸
 師匠、「繁殖シーズンではない冬は、ボスの仔でも大丈夫」でしたね。
 また書かせて頂きます。
 寒さが増して参りました、お体にはお気をつけ下さい。

                                   毛利零一
 先週のゴールドシップはなんとも残念な結果でした。「パドックで元気がなかった」という意見が多いようですが、私が現地で見た限りは気にするほどションボリしているわけでもありませんでした。確かに、往年の強者ウオッカらと比較するならば、人間を圧するような迫力に欠けていました。しかし、それはパドックにいたどの馬にも言えるように感じました。勝ち馬を初め、この度の出走馬たちはどこか小粒に映りました。

 ゴールドシップの敗因ですが、中島理論的には2、3の可能性が考えられます。京都大賞典で勝たれたヒットザターゲットにコンプレックスを抱いているのか。または休み明けで行ったハード調教の影響からまだ回復していなかったのか。
 ステイゴールドやメジロマックイーンはコンプレックスを持ちにくい血統と考えられるため、私は後者ではないかと考えています。

 私の推測に基づけば、来たる有馬記念までにはその影響も回復します。既に彼を見限った競馬ファンも少なくないでしょうが、年越しは彼に託したいと現在は考えています。


中山 9R 葉牡丹賞(芝・長距離)

◎ロジテースト ○ディアデルレイ ▲レッドオラシオン

 今週デビューの新馬には十分な優性卵でもって生まれてきた若駒が見当たらない。これに対して、葉牡丹賞は高素材が集まった。それが上記3頭だ。いずれも4代までさかのぼることは素人の情報量では不可能だったが、調査可能な範囲では良好な種付け日で誕生している。

 デビュー済みの馬の場合、ゴールドシップの件のように、前走の疲れ・反動が影響することを考えなければならない。しかし、◎○の2頭は休み明け・▲は前走で凡走と、心配材料がない。

 本来ならば、快速ディアデラノビアの息子を◎に挙げたいところだ。しかし、彼はあまりに母に似すぎている嫌いがある。すなわち、不器用であり、コーナーを曲がるのが上手くないということである。新馬の緩い流れでは問題にせず中山をこなしたが、クラスが上がってどうかと懸念するのだ。能力面では他を圧するが、手先の器用さではロジテーストに劣るかもしれない。

 いずれにせよ、種付け日、中島理論で言うところの「月のサイクル」では甲乙つけがたいこの3頭の走りっぷりに御注目頂きたい。
 本日の東京新馬はまずまずの結果でした。注目馬サンソヴール・アカネイロは共に人気になりましたが、前半3Fが37秒というスローを前者は大外まくり、後者は後方から追い詰めました。特に、サンソヴールは発情期であの競馬です。今回は実力の半分も出し切れていないはず。カレンダー上女性期間が明けるのは来年初頭ですが、その時にはさらに一変した走りを見せてくれるはずです。
 武邦彦さんの言葉ではありませんが、今週もG1です。日曜はやはりその予想を記事にしたいと思います。


11/24 東京11R ジャパンカップ(芝・長距離)

○ゴールドシップ

 今年のJC攻略の分水嶺、それは2強の取捨に他ならない。特にゴールドシップに関しては、彼を買う者・切る者双方が京都大賞典の凡走を気にしているはずだ。「今度こそは」と信じるのか、「また飛ぶのでは」と疑うのか。「えいやっ!」とイチかバチかの決断をするのも競馬だが、私は自分なりの研究で結論を出したい。

 私の予想方法の根幹にあるのは故・中島国治氏が提唱した「中島理論」である。この理論において、競走馬は主に「形・相・質・量」の4点から分析される。この中から、今回私が扱うのは「量」である。
 「量」とは馬の体力を示す数値であり、最大で8になる。基本的には、母馬の年齢を一定の公式で処理した数値を4代平均で求め、使用する。詳しくは中島氏の著書『サラブレッド0の理論』を参照されたい。私も機会があれば可能な限り簡潔に説明したいと思っている。

 気になるゴールドシップの「量」だが、最大8のうち2.0しか持ってない。対するジェンティルドンナのそれが5.75であるから、いかにこの数値が低いかがうかがえる。ゴールドシップはタフで力強い印象が強いが、実はとてもデリケートなのである。彼が時々する凡走の理由はここにあるのではと推測する。それでは、ゴールドシップの坂路調教と競走成績の相関を見て頂こう。

[ゴールドシップ坂路タイムトップ3]
①2012/5/16  50秒4 日本ダービー5着 
②2013/10/2 51秒1 京都大賞典 5着
③2012/2/1   52秒2 共同通信杯 1着
2013/4/17   52秒2 天皇賞(春) 5着

 いかがであろうか。3歳重賞の共同通信杯は例外として、「G1だからメイチの仕上げを!」という時計が反動を呼んでいるように読み取れる。平均以下の体力しかないゴールドシップには、52秒台前半の直前追いは幾分ハードなのである。事実、キッチリと彼らしく古馬G1に勝つ時は、データによると坂路52秒5以上のゆとりがある。今回の直前最速タイムは53秒2、いけそうだ。

 課題は乗り方。内田ジョッキーは調教のため栗東に通うなど、いくらか思い詰めているフシがある。あまり難しく考え過ぎ無駄脚を使い、勝てるものも勝てなくなる懸念が付きまとう。
 しかし、馬の方は大丈夫だ。前売りからジェンティルが1番人気となる情勢なので、狙って十分だろう。


 追伸:ジェンティルは3日前から発情期に入っています。排卵を遅らせる処置も可能なようですが、繁殖としても期待できる同馬、そんなことができるでしょうか。明日は久しぶりに府中へ行けるので、パドックでの素振りに注目したいと思います。
 先のマイルCS、マイネイサベルは残念でした。陣営にも不可解な負けだったようです。トーセンラーが指数上は飛び抜けた数字で駆けていますので、正常に走っても勝てていたか確信はできませんが。マイル路線は未だ混沌としたままですね。
 今週日曜、私は府中へ参ります。土曜は先週同様、新馬を分析してみたいと思います。

11/23 東京5R 新馬(芝・長距離)

○サンソヴール(当日午前3時記:発情期に当たっていることが判明。地力の圧倒的高さに期待しない限りは小額勝負が妥当かもしれない。)
 先週のカノーロのエントリーで、種付け日が仔馬の走力の絶対値を決定するという考え方を示した。全くのオカルト理論であるが、現にカノーロは1着でゴールした。「信じる者は~」と言うが、まぐれとは言えども、自分の立てた推論が当たった時は嬉しいものである。今週も種付け日面で満足いく馬がいるため、紹介したい。
 
 G1レーシング所有のサンソヴールに期待だ。現在、日本軽種馬登録協会(studbook)では、素人でも1993年までは種付け日を検索することが可能である。サンソヴールの母はサンヴィクトワール。2代母は、かの屈強な牝馬ヴィクトリーバンク(1994年生)である。この3頭の卵子の優劣までは丹念に調べることが可能だった。結果は良好であった。
 ここで、拙ブログを御覧頂いている方の中には「優性卵は4連続で必要ではなかったのか」というツッコミを抱く方もいるだろう。まったく、おっしゃる通りである。本来ならば、3代母ライトバンクが宿った日も知りたい所なのである。
 カノーロのケースでも同様の問題は生じていたが、そちらは「エアグルーヴ・ダイナカールは成績から優性卵と判断して十分である」という理由で不問とした。今回はヴィクトリーバンク、判断が難しい。彼女はエリザベス女王杯でメジロドーベル→フサイチエアデールに0.2秒差の5着。悪くないが、良くもない。この点のみが気がかりであり、カノーロのように「◎」は付けられない。多少の割引を込めて「○」とした。

 2つほど付け足したい。1つは、3代連続で優性卵を受け継いでいると確認される馬だけでも珍しいということである。種付け日で予想するものとしては、めったにお目にかかれないチャンスととらえ、チャレンジするつもりである。
 もう1つは、サンソヴールは父キングカメハメハから特殊な遺伝を受けているということである。「中島理論」を少しでもご存知の方には知られているが、いわゆる「0の遺伝」というものだ。これについてはまた長くなってしまうので、別の機会を探すようにさせて頂く。

 追伸:同レースに登録されているアカネイロも良好な種付けサイクルで生まれています。こちらは2連続までしか確認できていませんが、注目して十分な素材です。(アカネイロは中性期と判断できる。実力発揮なりそうだ。)