オカルトと呼んでくれ

オカルトと呼んでくれ

非科学的見地から競馬予想を展開していきます。

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1/19 京都11R 日経新春杯(芝・長距離)

◎コウエイオトメ

 競馬予想ソフトTARGETによれば、このレースの歴代優勝馬の指数は117以上。ところが、今回の登録馬の中でこの指数を出せる者はいない。サトノノブレスなど、古馬重賞初挑戦で指数を伸ばしそうな馬もいるが、GⅡにしては小粒感を否めないメンバー構成だ。スターになりきれない面々である、実力云々よりも、混戦を断つ決め手が重要だろう。
 「コウエイオトメ」という名は、そこそこヘビーに馬券を嗜んでいる方でないと知られていないかもしれない。つい先日まで条件馬であったわけだから、無理もない。一方、彼女は知る人ぞ知る「切れ者」なのである。
 このことはその馬柱、過去の戦績を見れば一目瞭然。いくらスローとはいえ京都で上がり32.9秒を記録するなど、彼女にとって最速上がりを発揮することはもはや当然こととすら言える。渋った馬場でも確実に末を伸ばすため、雪の影響を心配する必要も無い。
 コウエイオトメが過去に発揮した最高指数は107と低いが、これは毎度ゴール前で末脚を余しての数値。私の計算では指数119(古馬GⅠ級)での決着まで対応できそうだ。穴に一考されたい。私は狙っていく。


消 ラウンドワールド

 アルキメデスが勝利した朝日チャレンジCのエントリーにても触れたが、ラウンドワールドは現在、復帰緒戦(重馬場)のダメージと闘っている。完全回復は1月末以降と計算されており、今回はまだ少し早いと考えられる。
 以前にも断った通り、私は彼の実力を低く評価するわけではない。それを今回は発揮できないと予想しているのだ。今回は恐らくまた敗戦を喫し、恐らく完全回復しているであろう次走では人気をさらに落とす。次こそが買い時であるはずだ。(その時は再度ご紹介したいと思っている。)
 拙ブログを御覧になって下さっている読者の皆様、遅ればせながら、明けましておめでとうございます。本年も私なりの競馬検討、そして中島理論を機軸とする血統談義のおもしろさをお伝えしていけたらと存じます。引き続きの御愛顧を宜しくお願い申し上げます。


 1/12 京都11R シンザン記念(芝・長距離)

 ◎ミッキーアイル

 毎週毎週と1倍台の馬を本命に挙げるのは大変心苦しい思いであるが、良いものは良い・強いものは強いのである、何卒御容赦頂きたい。


 競走馬の血統を愛好なさる方ならば、ミッキーアイルの血統表を見てそこに一種の危うさを見い出されるものと拝察する。それはノーザンダンサーの多重インブリードであろう。私もそれを理由に当馬を嫌おうとしていた1人であるが、詳しく分析するにつれ、これは寧ろミッキーアイルの強さの秘訣であるとの結論に行き着いた。

 故中島国治氏の提唱した血統理論の中核をなすのは、太陽と月のリズムである。中島氏は「種馬の遺伝力は8年を周期として強弱を繰り返す。その最高期は満8・16・24才のときである。」と述べている。また、さらに「最高期を過ぎると、さらに遺伝力の強い『移行期間』を1ヶ月程度挟み、その力は最小すなわち0に戻る」と付け加えている。「遺伝力0の種馬の遺伝子はすべて不存の先祖となり、インブリードの対象から外れる」と中島理論では扱われることを理解されたい。

 キーポイントとなるのはミッキーアイルが母方に内包するDanehillである。デインヒルの父Danzigは1977/2/12生まれであり、1986/3/26生まれのデインヒルがその母に宿る頃には遺伝力0の時期を迎えていた。デインヒルの中でノーザンダンサーは0と化しており、ノーザンダンサーを含有する牝馬と交配された場合においても、不存の先祖であるためインブリードは消滅する。
 ミッキーアイルは合計で4本のノーザンダンサーを内包するが、まさにこの「0の理論」により救済されるのである。インブリードは消去され、彼は極めて健康な頭脳・身体を持つレースホースとして誕生した。

 唯一の注文は、逃げの戦法を続けることだ。ミッキーアイルの父ディープインパクトは春のG1を多数勝った「群れのボス」であり、その子孫は闘争心を示さないとされる。前走後、ムーア騎手の騎乗を半ば批判するように「今後を考えると逃げるべきではなかった」と論評する人も少なくなかったが、私はこれには賛同しかねる。世界の名手ライアン・ムーアが中島理論を御存知とは毛頭も思わないが、彼が逃げを選択したのには「目先の勝ちを取った」以上の理由があったのではないか。差し比べ・叩き合いになっては危ういということを陣営・鞍上は何らかのタイミングで察知していたものと私は推測する。
 今回、手綱は浜中ジョッキーに戻るが、どんな戦法を取るだろう。私にとってはそこがギャンブルの対象である。

 但し書き:いくら逃げたからと言って、生まれもっての本能を隠すのには限度がある。暖かくなりライバルが闘争心を前面に出し始める春頃には、ミッキーアイルにも苦戦が訪れるかもしれない。しっかりと本線で彼を扱うのは今回、または次回が当面最後となるであろう。その後は繁殖期を外れる冬を待つのみである。
 いよいよ大詰め有馬記念。拙ブログは開設記事にてご紹介したカノーロ嬢の快走以来、満足できない結果となっています。しかしながら、かの大御所の言葉をお借りするならば、「ダイハード、ネヴァーセイダイ」、私はまだノックアウトされていません。競馬の楽しみの1つは予想する過程にあると信じます。ああでもない、こうでもないとモガキ苦しむ様をお見せするのも、実は悪くないのではと感じる近頃です。


12/22 中山10R 有馬記念(芝・長距離)

◎ オルフェーヴル

 数多くの名馬を配合した故・中島国治氏は著書『サラブレッド0の理論』の中で「ノーザンテーストを筆頭とするノーザンダンサー系が繁栄している真っ只中、『次はハンプトン系の時代が来る』と言ったら笑われてしまった。」と当時を振り返っている。ハンプトン系と言えば、世界でその数ももはや少なく希少性の高い血脈。日本ではファイントップからディクタスへと通じるラインが知られている。
 実の所、中島氏の予言は半ば的中していた。その後ハンプトン系ではサッカーボーイがヒシミラクル・ナリタトップロードらの古馬でも通用する大物を出しているのだ。残念ながら次なる矢・サンデーサイレンス系があまりに早く飛んできてしまったため、繁栄までは至らなかったが…。

 ところで、話は変わるが、サンデーサイレンスには後継馬が現れたのであろうか。古くはフジキセキ、アグネスタキオンらがモテハヤされていたが、今は「ディープインパクトか、ステイゴールドか」という議論に終結しつつあるように思える。私はもっぱら後者を推す立場にある。
 中島理論では、現役時代に春のG1に勝利した種牡馬は敬遠される。それは牡馬産駒が子孫繁栄の闘争心に欠け、牝馬しか活躍できないからである。この点から名競走馬ディープインパクトは、皮肉ながら、名種牡馬たりえないのである。
 その点、ステイゴールドはどうであろうか。その名をチャカして「金メダルよ待ってくれ(Stay, gold.)」と言われたように、G1で度重なる敗退をしたことは有名だ。彼の産駒たちは子孫繁栄の意志が極めて強いと見る。
 さらに、ステイゴールドの母はサッカーボーイの全妹、もちろんその父はディクタス(ファイントップ系)である。中島氏が闘争心を認めた一族の血は、現代日本の3冠馬によって受け継がれ、来春からその子孫を爆発的に増やそうとしているのである。中島氏の予言が当たりかハズレか、その答えは実はまだ出てさえいないのだと擁護したい。

 前置きが長くなった。端的に申し上げるならば、今年の有馬記念の最大のフォーカスであるオルフェーヴルは、素振りだけでなく、血統的にも闘争心満点だということだ。
 遠征帰りの休み明け、引退直前という要素も心配ない。中島理論の解析では体力面で不安が生じる彼にとって、レース間隔が空くことは寧ろプラスだ。また、大切な種牡馬を壊してはと社台グループがビビるはずもない。彼らが飽くまでディープインパクトをSSの後継に仕立て上げたいのは繁殖牝馬の分配状況から明らかであるし、他にも豪華絢爛な種牡馬がスタンバイしている。引退直前だからと言ってオルフェーヴルを過保護に扱う理由はない。(種牡馬の生命保険にも早速加入されたと聞いている。)

 レース展開。逃げ馬不在で差し比べの決着となるのが大方の予想だ。(武・横山の両名手が奇策に打って出ることも十分考慮せねばらないが。)オルフェーヴルは米国遺伝でカーブが得意、そして栗毛馬は古来からの言い伝えでは「瞬発力」に優れているとされる。上がり勝負は望む所だ。

 最後に、怖いのはゴールドシップ・ムーアの早仕掛けだ。バテ合い・シノギ合いは栗毛のオルフェーヴルにはつらい。同血統である両者の闘争心は互角、要警戒だ。ただし、ゴールドシップは毛色の通り母父メジロマックイーンが優勢で、カーブが苦手な欧州遺伝。早仕掛けで瞬発力勝負を回避しない限りはJCの二の舞もありうる。ムーア騎手は、今、何を考えているのだろう。


 同配合の2強は、闘争心では双璧を成すが、得意な競馬は正反対である。一方が勝つとき、もう一方は恐らく沈む。馬券も、2つあるシナリオの両方を想定して臨むべきではないか。

 さあ、黄金を選ぶか、白金を選ぶか…!
12/15 中山 11R 朝日杯フューチュリティS(芝・長距離)

○マイネルディアベル
▲エルカミーノレアル

 世間の注目はベルカント武豊の記録達成に集まっているが、今年の朝日杯はいつになく大混戦だ。「余談」は許されない。
 私が愛用するtargetの指数に寄れば、過去10年の朝日杯勝ち馬はみな指数98-102に納まる。しかし、今年の出走馬で今回この指数を発揮しうるのはアトムただ1頭だけであった。しかも彼が発揮すると想定されるのは優勝ギリギリの98、何があってもおかしくない。

 「優勝指数を出せるのが1頭だけに絞れているなら、それが本命たるべきではないか」という御指摘が聞こえてくる。仰るとおりである。しかしながら、アトムは今や1番人気だ。隠れた指数1位ならともかく、全く旨味がない。まだ能力を隠し持っているであろう馬を探したいと思うのだ。
 私が師匠と勝手に仰ぐ故・中島国治氏は「1400mまでは一息で走る競馬であり、息を入れながら走る必要があるそれ以上の距離とは大別できる」とかつて述べていた。すなわち、我々は競馬の距離を1400mを分岐点として「短距離・長距離」としか捉えないのである。私が今回使うのはこの観点だ。

 1500m以上の「長距離」を走った経験があるにもかかわらず98以上の指数を出せていない馬は、今回の優勝候補から除外したい。注目すべきは、これまで「短距離」しか走ったことのない馬たちである。彼らは距離実績がないため敬遠されがちであるが、言い換えればそれは未知の可能性を秘めていることを意味する。優勝可能馬がほぼ見当たらない以上、彼らの中から真打が登場することを警戒せねばならない。
 そこで、私は上記に該当する馬たちの種付け日、優性先祖を調べ上げた。浮上したのは2頭、マイネルディアベルとエルカミーノレアルである。どちらも甲乙つけがたい素質馬と見た。

 ・マイネルディアベル:父は超マイナー種牡馬ナイキアディライト、数少ない血を広げるため、闘争心は旺盛と推測する。左回りの方が得意な遺伝であるため、中山のカーブは少し心配だ。逃げて仕掛けを直線まで待ちたい。

 ・エルカミーノレアル:前走の圧勝劇は種付け日の正しさを示すものであり、遺伝から右回りも何ら問題ない。新馬で「長距離」を経験済みだが、その当時は「短距離」でも敗北している。休養を経て馬が変わった現在、「長距離」でどんな走りをするかは神のみぞ知る。父キングカメハメハの牡馬は闘争心を欠くと言えるが、それは3歳春以降の話であり、ここでは心配御無用である。

 ダートの実力者アジアエクスプレスも期待できるかと検討したが、彼は前走の疲れが抜け切らない計算となってしまった。プレイアンドリアルも同様である。これらは次走以降まで待つのが懸命ではと思っている。
 人気薄2頭の単勝を握り、保険にアトムからの馬連を買おう。「保険」にもならないような穴馬券であるが…。
12/8 阪神11R 阪神ジュベナイルフィリーズ(芝・長距離)

○レーヴデトワール

 ハープスター・ホウライアキコ。この2頭が大注目を浴びる当レースだが、種付け日による分析上では、彼女らの素質は恐るに足るものではないと分析できる。特に前者は飼養の優れた社台グループの生産馬であり、然るにそこそこの素質を早くから全発揮できているだけと考える。いわゆる早熟馬である。 無論、2歳G1の今回は来られてしまって仕方ないとは覚悟している。
 しかし、それでいても買えるオッズでもない。やはり、買うべきは真の素質馬である。私は「呪われし一族」とされるレーヴドスカー系の真打、レーヴデトワールに期待する。

 彼女の兄や姉が度重なる悲劇に見舞われてきたことは多くの人が記憶しているであろう。私はあまり相性の良くない馬ばかりであったが、兄アプレザンレーヴが青葉賞で見せた力強いギャロップはすごく印象的で、今でも鮮明に思い出せる。目の前を過ぎていく異常に黒々とした芦毛馬に、「しまった、やられた」と戦慄を感じたものだ。

 レーヴデトワールの種付け日は御察しの通り、ピッタリと名馬の日付である。素質面では兄弟と同等かそれ以上のものを期待できる。発情周期も今回は中性なので問題ない。
 心配な点を挙げるとすれば、脚質とレース間隔だろう。

 彼女の血統を中島理論に基づいて解釈すると、最優先先祖は母方のVal de Loir(仏ダービー馬)である。英仏の競馬場は広大で直線も長い。故・中島国治氏によれば、このような馬たちは総じてカーブが苦手であり、東京競馬場ですら十分に実力を発揮できないということである。これを私なりに拡大解釈すると、欧州血統は極端なスローに起因する直線競馬、または度の過ぎたハイペースによる追い込み馬の台頭といった場面でしか活躍できない。今回レーヴデトワールに勝つシーンがあるとすれば、それは豪脚発揮による大外一閃しか考えられないということだ。強力な逃げ馬ホウライアキコを向こうに回しそれが可能かどうかわからないが、素質の絶対差を信じたい。

 レース間隔の不安については文字数と時間が許さないので割愛させて頂くが、端的に申し上げるとすれば、問題は無しだ。
 あとは人知の、いや、オカルトですら理解の及ばない「運命」「呪い」の如何だろう。無事に回ってきて欲しい。

 「2強」のおかげで、2010年に当レースを1.6倍で制した馬の妹が10倍程度で買えてしまう。本来ならば上に記したオベンチャラなど抜きにしても「買い」だろう。
 そして春を見据えるのはもちろんだが、名牝ベガ系の発展・種牡馬ヨハネスブルクの真価・呪われた一族の呪縛の行く末…など、今回の阪神JFは見所満載である。馬券の勝ち負けを抜きにしても、必見である。