「放し飼いの創造力が会社の未来を創る」
さて、久しぶりに仕事のことについて書きます。
最近創造会した方から「面白い仕事しているねェ、もっと書けばいいのに。
内村さんの話は、みんなの参考になるよ」と言われ、おだてに弱い私はその気になって書きます。
連休明けに企画書の締め切りに追われていない今日に久しぶりに長文です。
いつもは、締め切りのコーヒーブレイクの時の
コメントだけしか書いていないので・・・。
週末に、私が企画・演出プランを書いた企業コンベンションがあったのです。
1000名弱のそんなに大きいイベントでなかったけれど、これくらいの規模が一番情熱やテーマや感動が伝わりやすくていい。
ドームやアリーナだと、ステージと客席との距離が離れすぎているので、ライブなんだけどライブ感がそがれてしまう。
やはり、勝手に命名した「情熱の伝わる距離の鉄則、営業は一メートルの距離、舞台・コンサート・企業コンベンションはスピーカーの汗が見える距離」が感動が直に伝わるのです。
さて、今大会のテーマは「NEXT」、べたですか誰でもがイメージしやすいということで候補10の中から社長が決定。
この「NEXT」に決まって喜んだのはデザイナーさん、一文字はかっこいい未来的デザインがしやすいのです。
大会配布用に「未来フィロソフィBOOK」を作ったのですが、そのデザインがなかなかかっこよかったのです。
そういえば、クールな製品づくりが好きなスティーブ・ジョブツ氏がアップルを辞めて作った会社が「NEXTコンピューター」だったなぁ・・・。
でテーマは「NEXT」ならばと、ステージもドドーンとスケルトン素材を使った○○会社の100年後の未来都市を創ってしまいました。
実際は映像マッピングとダンサーとのコラボで、この未来都市が実際に動いているように見えるのです。
※この仕掛けは、昔ブログに書いたので参考にしてみてください・・、意外と簡単なんです。
テーマ「NEXT」の大会演出コンセプトプレゼンの冒頭に最初に私が言ったことは「過去は忘れましょう」なんです。
皆、目がテン・・・・・。
そりゃそうです、70年近くの企業ですから過去の実績・誇りもあるわけです、それを忘れるというのは、どういうこと・・。と心の中では怒っていただろうな。
「過去は忘れましょう」は、過去の大会のことは忘れて、ここから創業する気持ちで大会をしましょうという意味なのです。
「男は黙ってサッポロビール」のCMと同じように、福島人の私は朴訥なので、言葉足らずですみません。
で今大会は、過去の話は一切なしです。過去の業績にも触れません。
もちろん企業コンベンションですから表彰式があります。
その表彰式も昨年の業績を称えるのではなく、あなたは会社にとって大切な人、期待をしている・・という期待値を表す表彰式にしたのです。
そのやり方は
、企業秘密です。一応、私はプロですので・・。
ちょこっとヒント「未来への決意表明」です。
著名プロの「挑戦」講演も、パーティも、「次にブレイクするアーティストショー」というエンターテイメントも大好評で終了。
初めはいままでのやり方を変えることで不安だった社長以下役員も、担当社員も、一安心でした、よかった。
で、ここまでは前説なんです。これでも長文なのに、まだ本題ではないのかよ・・・との声が聞こえそう。
もうちょっとお付き合いしてください。今度は短く書きます・・・たぶん。
社長が開いてくれた打ち上げの席で、社長に「相談があるんだけど」と呼ばれた私。
そこで、社長が「このワインわたしがいつも飲んでるワインで美味しいよ」とグラスを渡してくれた。
普段お酒を飲まない私でも、高そうなワインのいい香りに飲もうとした瞬間、社長からの相談。
手に持ったワイングラスが口の手前で止まったまま、社長の話を聞くことになりました。
社長の悩みとは「創造力あふれる会社にしたらどうしたらいい・・、新商品のアイデアは生まれてくるのだけど、開発した社員チームは、コンセプトとか、マーケットが求めていると・・かと言ってくるけど、私の直感で、これは売れないな、というものばかり。このままだと売れない製品ばかりを作る会社になってしまう。これを打開するにはどうしたらいいだろうか・・・」
ワイングラスを口の前でストップさせた私は心の中で「私は企画屋で、経営コンサルトではないので・・・」と叫びつつ。いつも思っていることを一言いいました。
その一言は「放し飼いの社員をつくることですね。」と・・・。
今度は、社長がワイングラスを口の手前で止めて、隣にいた美しすぎる国仲さん似の秘書も目がテンとなって同時に「え?放し飼いの社員」。
しばしの沈黙・・・・。
で、社長が「そうか、放し飼いの社員ね、そりゃ、おもしろいアイデア
ね。直感でいいかもね。」とワインをグイッと、同時に私もやっとワインをグイッと。
でも美しすぎる秘書は、固まったまま考えている様子。
社長が秘書に説明するように「縦社会の事業部に、横串を指す無任所の社員をつくるってことだね。」と、で、私は追加して「組織の横串も大切ですが、創造の横串も大切なんです、放し飼いの社員は、会社にいるよりは、社会に放し飼いにするんです。会社の外で、なんやってもいい、経費は会社が持つ。演劇、映画、旅行、音楽バンド、カルチャー、食道楽、ビューティ、スポーツ、社会貢献・・・・なにやってもいい。テーマは一つ「そこで商売のネタをさがすこと」。それがミッションなのです。」
前にこの話を大手コンサルティング会社のリーダーに話したら「そんな非効率的なビジネスプランなんありえない」と笑われたけど・・。
追加して「創造なんて机の上のマーケティングデータから生まれるもんじゃないんです、実体験から生まれるもんなんです。
だいたい広告屋の端くれでもある私は、マーケティングから生まれた
製品が、最初はそこそこ売れるけどすぐ消えていく現実をいやほど知っています。
「放し飼いの社員」が、自分の好きな分野の社会を実体験して閃いたアイデアは、それは、現場が一番欲しがっている製品なんです。
これほど確実なリサーチはないのです。」
と話したら、秘書も納得、社長はすでにやる気になっていたのです。
実をいうと「放し飼いの社員」のヒラメキで新規事業を
立ち上げて成功している例があるのです。
例えば 自動車部品会社のうどん好き社員が社内コンペで「自分の好きなうどん屋をしたい」といって、うどん屋で出入りしてリサーチ(食道楽)したこと、そして、好き故に本物にこだわったうどん屋計画を立てて提案。
たまたま、社長がうどん好きだったんで「おもしろいからやってみろと」。
で、社内プロジェクトチームを創って、まずはうどん屋の中に活かせる社内の技術をピックアップ、そしたたら、うどん打ち、捏ね、切、厨房、うどん
粉を寝かす室温・・・、店舗の椅子にまで自動車部品の活かせる技術があることがわかり、それをうどん屋向けに開発。
実際にショールームを兼ねてうどん屋をオープンしてリサーチしたら評判。
うどん店チェーンの備品として納品することとなり、うどんチェーンが海外出店
するにあたって海外にまで販路を拡大したのです。
もともとは「うどん好きな放し飼いの社員」のアイデアだったんです。
あなたの会社に「放し飼いの社員」がいますか、まず、社長自ら会社を出て「放し飼いに社長」になってみませんか。
「放し飼いの社員」はハッとするアイデアを出す時があります。
それが大ヒットに繋がるときもあります。放し飼いの社員の声は現場に声に一番近いのです。
ああ、私も放し飼いの社員に憧れるなぁ~。
また、長文となったので・・今日はここまで、また、書きます。
長文をお読みいただきありがとうございました。 内村