「常識破りの創造」part1
すこし、仕事のことを書いてみようかな。
「常識破りの創造」についてです。
いつも通りちょっと長いです。
お時間のある時に読んでください。
眼から鱗の経営、舞台、音楽、食等の客商売各事業に共通することでもあります。
ちなみに、またうな重がでてきます。
新年のご挨拶にいった先で「食事を用意するから、ちょっと、相談にのってもらえるかな」と、会長さんが私の返事を待たずに秘書にうな重を取るようにと指示した。
財界の活動もして多忙な方だし・・、というより、将来食べれなくなってしまいそうなうな重だし・・、それにこの会社で用意するうな重は絶品だし・・とおもって、イスに座り直し会長の話を聞いた。
美味しいもんに目がない、私の弱みをよく知っている会長さんなんです。
「うちの会社の将来が心配なんだ」と新年らしからぬ暗い言葉から始まった。
私は「また、うな重だ」と内心うきうきしていたので、その言葉で「え?」と一転眉間にしわをよせた。
「会長の雰囲気、いつもと違うな」とおもった。
業績悪いのだろうか・・、なんか巨額損失でもでたのだろうか・・と頭を駆け巡った。
そして、会長の次の言葉を待った。
「社員が仕事をしていない」といった。
この言葉に、お茶を入れ替えに来た美しすぎる秘書の急須が止まった。
私も「え?」「そんなことはないでしょう、優秀な社員が集い何百億の売り上げもある会社に育てたじゃないですか・・」
それをきいて秘書が「うん、そうだ」とちいさくうなずき、急須の手が動き出した。
私も「え?」「そんなことはないでしょう、優秀な社員が集い何百億の売り上げもある会社に育てたじゃないですか・・」
それをきいて秘書が「うん、そうだ」とちいさくうなずき、急須の手が動き出した。
そして、この言葉でまた手が止まった。
「未来に対して仕事をしていないという意味だよ」と会長が言った。
続けて、「今、売られている製品は、この会社の創業当時からの延長上にある事業だ。それを、リニューアルしながら売りつつけている。もう三十年になる。
もちろん、この事業は世界で成功した。ブランド力もある。
でも、人々の生活が変わってしまった。
人々にこの製品を新たに買う動機がない。つまり事業の限界なんだ。業界全体の限界かもしれない。
それを、社員はまだ実感がない。まだ世界で売れていて会社の業績もいいからね。
でも、この先このままだと突然ブレーキがかかる。
なぜなら、うちの製品を買わなくても生きていけるからだ。
でも、私のところに上がってくる報告書は、今度の新製品は、こことこことを改良した画期的なものです・・というものばかりだ。
これは、事業の延命をしているに過ぎない。
もっと根本から人々のライフスタイルをリードする新たな事業を考えないと、この会社の未来はない。」
これは、事業の延命をしているに過ぎない。
もっと根本から人々のライフスタイルをリードする新たな事業を考えないと、この会社の未来はない。」
会長室で、このような会話をしているとは、社員さんたちは知る由もないだろうな・・。
世界のブランドに創りあげた会長の審美眼に一目置いている私は、会長の話に聞き入った。
世界のブランドに創りあげた会長の審美眼に一目置いている私は、会長の話に聞き入った。
会長とか社長とかのトップは、基本的には孤独だ。
下手に不安をしゃべれば、社員の士気にも、株下落にも、派閥争いにもなりかねない。
ずうと正月の間も一人で考えていたんだろうなと感じるほど、その想いを吐き出すような言葉が一気に続いた。
「昨年、内村さんから未来研究(以前概要をブログに書きました)の話をきいたよね、面白い研究しているなとおもった、それが頭に残っていて、うちでも「未来研究」をしてみたいと思った。
ただ、専門家たちが分析する未来研究とメーカーが分析する未来研究は違う、そこでの研究が事業として成り立たなくてはならない。」と。
私は、「お、未来研究はじめるんだ、いいね。」とおもった。
会長は続けた、
「そこで相談なんだけど、未来研究といっても、今の事業の延長上の企画では小手先を変えるだけだ、未来研究するからには、まったく違う発想が湧き上がるプロジェクトにしたい。なにか、プロジェクトを立ち上げるにアドバイスほしいんだ、プロジェクトメンバーに勉強させたい先行事例とかテーマとか出してほしい」。
うな重を食べ、私の好きな未来研究のテーマにアドレナリンがアップ、脳がカチャカチャと動き出した。
私の脳は、美味しいものを食べると元気になる単純な構造。
いつも仲間たちと美味しいもの食べつつ創造会ランチするのもその単純な構造ゆえです。
私の脳は、美味しいものを食べると元気になる単純な構造。
いつも仲間たちと美味しいもの食べつつ創造会ランチするのもその単純な構造ゆえです。
さてここから本題です。皆さんにも参考になる話です。とくに、新規事業やプロジェクトを立ち上げたい、業界のメジャーになると考えている方にも参考になります。下記のテーマにそってこれからやろうとしているプロジェクトを当てはめてみてください。
常識破りの創造に必要な要素です。
会長に話した要点だけまとめてみます。
①常識破りの最初は「全てを忘れる」。
「まずは、メンバーにすべて忘れてもらいましょう。」
「え、何をだね」
「業界のこと、会社のこと、製品のこと、仕事のこと、すべてです。選ばれたメンバーは、この会社を担っていく人材、それ故に、会社の未来について一生懸命に考えると思います。しかし、そうすればするほど業界の枠から抜けたせないのです。それでは常識破りな創造力が生まれません、未来研究に既存、慣習、市場の概念はいらないのです。」
「業界のこと、会社のこと、製品のこと、仕事のこと、すべてです。選ばれたメンバーは、この会社を担っていく人材、それ故に、会社の未来について一生懸命に考えると思います。しかし、そうすればするほど業界の枠から抜けたせないのです。それでは常識破りな創造力が生まれません、未来研究に既存、慣習、市場の概念はいらないのです。」
②常識破りの「世界一だけ」を考える。
「これから先、世界一の企業になるには何が必要かを考える」
「ほう、世界一の企業ね、これはおもしろいね。」
「これからの時代は、No1でなければ、そして、自ら新たな業態を作り出す志が無ければ生き残れないのです。
「これからの時代は、No1でなければ、そして、自ら新たな業態を作り出す志が無ければ生き残れないのです。
歌にあるように♪No1でなくてもOnlyone♪ではダメなんです。技術の進化や3Dプリンターの普及で、だれもがコピーできます。極論を言えば製品を出した次の日には同じものが並ぶ時代なんです。メーカーが長年研究して優れたOnlyoneを創造しても、既存の延長上の製品では市場を席巻できないんです。高くていいものはすぐコピーされ、カタチが似ているならほどほどの製品に市場が奪われる。同じ業態の中でのパイの奪い合いをしていては疲弊するだけなんです。」
「わかる気がする、Onlyoneのモノ創りをしてきた日本製品は、それを買うことのできる所得の人は買うが、大多数は日本製を模倣したそこそこのモノで満足している。これが市場基準・価格を動かしている。」
「わかる気がする、Onlyoneのモノ創りをしてきた日本製品は、それを買うことのできる所得の人は買うが、大多数は日本製を模倣したそこそこのモノで満足している。これが市場基準・価格を動かしている。」
「世界一の企業とは、ライフスタイルを変えるくらいの発想で、新たな業態を創りリードする企業のことなのです。世界一の開発、世界一のシステム、世界一の市場やファンを自ら作り上げる志の高い創造が必要なのです。今、求められているのは、自ら世界一の業態を創ってしまう創造力だと思うのです」
会長も、メモを録っている美しすぎる秘書もうんうんとうなづいている。
こうなると、頭の回転がさらに動き出すのです。
③常識破りの「客の財布」だけを考える。
「先ほど会長が言っていた事業として成り立たなくてはいけない・・という言葉は、何千人の社員・家族を養うに大切なことです。
会社は、毎日生きていますから。生き抜くために売り上げが必要です。
会社は、毎日生きていますから。生き抜くために売り上げが必要です。
では、未来研究で一番大切な落とし込みは何かそれは「お客さまの財布」なんです。
だから、素晴らしいアイデアが浮かんだら、真っ先にすることが「このアイデアは、お客様のお財布をあけることができるか」という自問なんです。」
「財布を開けることね、そこはメーカーの一番弱いところだな。」
「財布を開けることね、そこはメーカーの一番弱いところだな。」
「どんなプロジェクトでも、お客様が財布からお金を出してくれないと完結しません。
世界一の企業となる常識破りのアイデアは、英知を傾ければ出てくるかもしれません、しかし、お財布からお金を引き出すことまでをストーリーとして考えないと世界一の事業にはならないのです。
ただし、広告するとか、プロモーションするとかの既存のやり方では、お客様の財布は結ばれたままです。
世界一の企業となる常識破りのアイデアは、英知を傾ければ出てくるかもしれません、しかし、お財布からお金を引き出すことまでをストーリーとして考えないと世界一の事業にはならないのです。
ただし、広告するとか、プロモーションするとかの既存のやり方では、お客様の財布は結ばれたままです。
ここでも、常識破りの発想が必要なのです。」
「①と②は明快だか、③難しいな、なにかヒントとなるものがあるだろうか・・。」
「お客様の財布からお金を引き出す・・というと、広告代理店でも悪戦苦闘しているのに、難しいのではないだろうか・・。と考えがちですが、実は、身近に様々な例があるのです。
「①と②は明快だか、③難しいな、なにかヒントとなるものがあるだろうか・・。」
「お客様の財布からお金を引き出す・・というと、広告代理店でも悪戦苦闘しているのに、難しいのではないだろうか・・。と考えがちですが、実は、身近に様々な例があるのです。
企業コンベンション全国大会の企画をしていると、企業のパワーを現場で肌で感じます。その中でも、これは世界一の発創造力、システム、そして、お財布システムだなと思う会社があります、それは、・・・・・」
ここで、うれしいことにコーヒーとデザートが出てきました。
会長がコーヒー通なので、秘書がサイフォンで入れてお出しするのです。
そして、デザートは、コーヒーの苦みや酸味を際立だせる会長が知り合いの和菓子職人につくってもらっている羊羹なのです。
羊羹とコーヒーのマッチングが実に美味しい。
羊羹とコーヒーのマッチングが実に美味しい。
このおもてなしがさすが会長、粋だなぁ~といつも感心します。
③常識破りの「客の財布」だけを考える。
長文を読んでいただいて、感謝です。
すこしでも、現場からの発信が、皆さまの笑顔につながるとうれしいです。
平凡なおじさん風体だけど常識破りな企画屋稼業 内村でした。感謝。
さて、part1は、ここまで。
part2は、具体的な事例も含め、会長と秘書との会話を含め書いていきます。
今日のまとめです。
①常識破りの最初は
「全てを忘れる」。
②常識破りの「世界一」だけを考える。
「全てを忘れる」。
②常識破りの「世界一」だけを考える。
③常識破りの「客の財布」だけを考える。
長文を読んでいただいて、感謝です。
すこしでも、現場からの発信が、皆さまの笑顔につながるとうれしいです。
平凡なおじさん風体だけど常識破りな企画屋稼業 内村でした。感謝。