四日市市は、今年4月から「四日市市中央陸上競技場」を災害時に飼い主とペットが同室で避難できる(「同伴避難」)避難所に指定しました。

 

 これまで、本市では、共に避難したペットとは避難所の別の場所で避難生活を送る「同行避難」が原則で、市の指定避難所119ヵ所で飼い主は屋内で、ペットは屋外の専用スペースに避難することになっています。

 

 しかし、ペットの飼い主等からは、避難所生活において、ペットと共に避難生活を送ることが出来る「同伴避難」を求める声があり、『同伴避難所』設置に向けた要望も行政に寄せられていました。

 

 そういったことから、四日市市としても『ペット同伴避難所』の設置に向けて、保健所、危機管理統括部、シティプロモーション部等が部署の垣根を越えて、避難所指定に向けて協議を重ねており、この度、「四日市市中央陸上競技場」の『同伴避難所』指定に至りました。

 

 県内でも、この様な規模の『ペット同伴避難所』の設置は珍しく、先進的な取り組みとなります。

 

 そして、5月に四日市市、飼い主、動物愛護団体等と共に『ペット同伴避難所』の運営訓練を実施をしました。

 

 避難所の円滑な運営を行う為の「四日市市ペット同伴避難所開設マニュアル」を作成し、避難者の誰もが避難所運営をスタート出来るように「スターターキット」を準備し、活用しました。

 

 避難所受付から消毒作業までの一連の流れを確認することで、避難所の運用についてのより良い方法を検討することが出来ました。

 

 参加者からは、訓練を経て、様々な建設的な意見を頂いており、これらの意見を『ペット同伴避難所』が活用しやすい避難所となる様活かしていきます。

 

 今後、災害の際に、必要に応じて『ペット同伴避難所』を開設していきます。