四日市市では6月から、『高齢者終活支援事業』を本格的にスタートします。

 

 日本では少子高齢化の進行とともに、身寄りのない高齢者が増加しています。

 

 そうした高齢者に、もしものことがあった時の「備え」を自らできるよう四日市市が支援をします。

 

 残りの人生を悔いのないものにし、自分らしい最期を迎えられ、更に、遺された親族や関係者の負担軽減にも繋がります。

 

 『高齢者終活支援事業』の第一弾として、6月から四日市市役所 健康福祉部 高齢福祉課に「終活相談窓口」を開設します。

 

 ひとり暮らしで身寄りのない高齢者などを対象に、「終活」全般に関する相談を受け、必要な助言や関係機関の案内などのコーディネートを行います。

 

 対象者は、市内在住で、身寄りがない又は、頼れる親族がいないひとり暮らし高齢者などとしていますが、終活を行う上で不安をお抱えの高齢者の方はどなたでもご利用頂けます。

 

 以下の様な相談内容が想定されますが、四日市市役所もこの度、本格的に『高齢者終活支援事業』を行うので、様々な相談内容を蓄積し、高齢者のニーズを把握し、更なる施策に繋げていきます。

 

・エンディングノートの作成など、もしもの時の備えに関すること

・財産、所持品の整理など資産、財産に関すること

・遺言書の作成など、相続、贈与に関すること

・葬儀、お墓などに関すること

 

 そして、10月からは第二弾となる「終活情報登録事業」を予定しています。

 

 身寄りのない高齢者などが、病気や事故などで意思表示が困難になったり、亡くなったりした場合に備えて、緊急連絡先や遺言書の保管場所などの終活情報を事前に登録し、必要時に、その情報を関係機関などに提供する仕組みとなります。

 

 登録する情報については、6月から始まる「終活相談」での当事者の声やニーズを広い拾い、今後詰めていきます。

 

 また、啓発活動として、「終活」の重要性の啓発、エンディングノート、ACP(「人生会議」など)「終活」に関連する情報を提供するため、継続して啓発物の作成・配布やセミナーの開催などに取り組んでいきます。

 

 不安を抱える多くの高齢者の皆さんのお力になれる様、6月から始まる四日市市の『高齢者終活支援事業』を着実に進めていきます。