学校現場でのいじめ撲滅に向けて、四日市市ではいじめ対策への取り組みを強化しています。

 

 四日市市では、令和4年度から小学校5年生~中学校3年生の児童生徒に対しいじめ等の相談が出来るSNSアプリ『STANDBY(スタンドバイ)』を導入しています。

 

 昨年度、令和5年度においては、2,000件を超える相談が寄せられ、児童生徒の相談ツールのひとつとして定着し、その効果が現れてきています。

 

 その効果を幅広く波及させる為に、今年度からSNS相談アプリ『STANDBY』を小中学校の全学年に導入しています。

 

 児童生徒は、一人一台のタブレットを有しているので当タブレットや個人のスマホ等を使い、いつでも相談アプリを利用出来、チャットや直接やり取りが出来ます。

 

 当相談アプリは匿名ですので、相談のハードルが低く、児童生徒が相談しやすくなっています。

 

 ただし、匿名といえど、アクセスコードで学校名、学年は把握出来ることから、緊急時には素早く対応することが出来ます。

 

 更に、3月25日には、当相談アプリを開発したスタンドバイ株式会社と連携・協力に関する協定締結を行っています。

 

 この協定締結によって3つの新たな取組がスタートしています。

 

①「チームSTANDBY」プロジェクト

 スタンドバイ㈱が基点となり、アプリを導入している自治体や大学教授などの専門家とのネットワーク「チームSTANDBY」を構築します。

 

 自治体間で活用事例や相談事例を積極的に交流し、専門家の助言を受けることで、それぞれの自治体における相談対応の質の向上を図ります。

 

②「いじめリスクアセスメント」プロジェクト

 四日市市とスタンドバイ㈱等が連携し、いじめに関する調査をタブレット端末を用いてデジタル化し、早期対応、早期解決を図る為、リスクをアラートとして可視化できるシステム(調査結果の効果的な分析により、アラート判定の基準や仕組み)を共同研究していきます。

 

 スタンドバイ㈱は、令和5年度に文部科学省からいじめ対策・不登校支援等総合推進事業「いじめ・不登校等の未然防止に向けた魅力ある学校づくりに関する調査研究」の委託を受けており、その調査研究に、本市は過去のいじめの事例等の提供を行い協力を行っています。

 

③「Changers(チェンジャーズ)」プロジェクト

 スタンドバイ㈱を中心となる、授業づくりの専門家とクリエイターによる無償教材を発信するプロジェクトである「いじめや人権、話し合おう、変えていこう。Changers(チェンジャーズ)」に参加し、いじめ予防教育の推進に取り組んでいきます。

 

 今年度は、4つの小学校の6年生を対象に、プロジェクトで開発されたいじめ予防教材を用い、実践し、問題解決においての効果を検証し、将来的には本市の教職員と連携し、独自の新しい教材開発を図っていきます。

 

 

 今後も四日市市では、いじめ撲滅に繋がる有用な取り組みを積極的に展開し、対策強化を図っていきます。