全国的に大きな課題となっている「空き家」問題。

 

 各自治体においても空き家の発生を抑制する取組や放置される空き家等を増やさない対策が一層求められています。

 

 四日市市役所では、今年度から、空き家対策に係る相談窓口をわかりやすく示すため、建築安全係を「建築安全・空き家対策係」と改称し、体制を強化することによって、空き家管理に係る指導・啓発の強化や所有者不明等の指導する相手が存在しない空き家への対策をより一層推進しています。

 

 それに加え、四日市市では、今年度から空き家の住宅利用を促進する新たな補助制度(「空き家流通促進補助金」「空き家取得活用補助金」等)をスタートさせています。

 

 今回の新たな補助制度は、空き家の持ち主が積極的に「空き家・空き地バンク」に登録してもらうことや空き家のリフォーム工事の負担を軽減し中古住宅を購入しやすくすること等を目的としています。

 

■空き家流通促進補助金

 空き家の所有者に対する補助制度で、空き家・空き地バンクに登録する物件のリフォーム工事、家財処分、建物状況調査に係る費用の補助を行います。

・リフォーム工事:工事費の1/3(上限50万円)

・家財処分:家財の処分に係る費用(上限10万円)

・建物状況調査:調査に係る費用(上限8万円)

 

■空き家取得活用補助金

 空き家を取得する方に対する補助制度で、空き家を取得した際のリフォーム工事に係る費用を補助します。

・リフォーム工事:工事費の1/3(上限50万円)

*四日市市立地適正化計画に基づく居住誘導区域内又は、地区空き家等活用計画を定めた地区の空き家を取得した場合は10万円加算

 

 その他にも「市街化調整区域における空き家賃貸活用補助金」がありますが、これについては、後日、市街化調整区域における新たな取組についてブログに纏めますので、その際に紹介します。

 

 ちなみに、四日市市では、これまでも「空き家の有効活用」に関する様々な施策を実施しています。

 

 主なものを挙げると、「子育て・若年夫婦世帯の住み替え(近居)支援補助金」では、子育て世帯又は夫婦いずれかが40歳未満の世帯が、市外から転入、若しくは市内賃貸住宅からの転居で一戸建て中古住宅を購入される際に、固定資産税等相当分の2年分(上限20万円)、親世帯と近居の場合は4年分(上限40万円)を補助しています。

 

 また、「三世代同居等支援補助金」では、子育て世帯又は夫婦いずれかが40歳未満の世帯が、親世帯又は子世帯が市内所有する一戸建て住宅をリフォームを行う際に、改修・リフォーム費用等の1/3(上限50万円)を補助しています。

 

 今年度新たに開始した「空き家流通促進補助金」「空き家取得活用補助金」は、既存の「子育て・若年夫婦世帯の住み替え(近居)支援補助金」「三世代同居等支援補助金」との併用も可能な場合もあり、双方を合わせると相当手厚い支援となります。

 

 空き家を所有の方、空き家の購入・リニューアルをお考えの方は、これらの補助制度の活用をご検討下さい。

 

 四日市市は、空き家の利用促進に対する支援を強化しています。

 

 ご不明な点がありましたら、都市整備部 都市計画課(059-354-8214)までお問い合わせ下さい。