3月17日、ジャパンマテリアル㈱における『半導体材料ガス』の「鉄道貨物輸送本格運行の出発セレモニー」がJR四日市駅で行われました。

 

 ジャパンマテリアルグループは、本社を菰野町に置き、半導体工場等に不可欠なライフライン(ガス・超純水・薬品・電力・空調等)の供給管理サービスを展開し、工場の稼働・維持管理に関するサービスを提供しています。

 

 当地域では、キオクシア㈱の四日市工場へのサービス提供を行っており、本市の半導体産業を支える重要な企業となります。

 

 ジャパンマテリアル㈱は、半導体工場の稼働に不可欠な『半導体材料ガス』をまとめて四日市港から荷揚げし、キオクシア㈱の四日市工場、岩手県の北上工場に供給をしています。

 

 その中で、四日市港から北上工場までの輸送は、トラック輸送のみで行っていました。

 

 今回、日本トランスシティ㈱、日本貨物鉄道㈱〔JR貨物〕の協力の下、モーダルコンビネーションを取り入れ、鉄道貨物とトラック輸送を併用した物流体制が構築されました。


 「半導体材料ガス」の物流に、鉄道輸送を取り入れることは、環境に配慮した、カーボンニュートラル化や物流業界の働き方改革の動きに起因する2024年問題への対応にも繋がります。

 

 これまで、「半導体材料ガス」の国内物流での鉄道利用の実績は無く、今回の物流体制の構築は全国初の画期的な取組となります。

 

 関係者が昨年6月からトライアル輸送を重ね、様々な課題をクリアし今回の本格運行に至りました。

 

 国も半導体産業強化の方針を掲げおり、こういった新たな取組が四日市市から始まることは大変喜ばしく思います。

 

 出発セレモニーの中で、ジャパンマテリアル㈱の田中社長は、今後、このJR四日市駅から、全国の様々な半導体工場に『半導体材料ガス』を鉄道輸送出来る体制を構築したいと述べられていました。

 

 当取組は、四日市市が、国内の半導体産業を支える大きな拠点へと成長していく重要な一歩といえます。

 

 今回の『半導体材料ガス』の鉄道貨物輸送の本格運行にあたり、ご尽力された関係者の皆様に深く敬意を表し、更なる事業展開に期待します。